第17話 サリーの気持ち
奇跡の宝石の力はすごかった。
何でも願いが、叶うと人間界で
噂をされていたくらいだ。
だが、その話も昔、昔のおとぎ話として人間界では言い伝えられていた。
一方、人間界では、サリーが
泣き疲れて、ベッドの上で放心状態だった。
サリーが何となく上を見ていると
キラッ。と何かが光った!
『え?!』サリーは少しだけ
期待をした。
『エルフなの?!』
サリーの部屋の天井が、まばゆい閃光に包まれると、どこかエルフに似ている妖精がやって来た。
『え?……あ……あなたは?』
『僕は……エルフの双子の兄
エルザ。サリー初めまして。』
サリーは、全てが終わったと思っていたので思わず涙を流してしまった。
『エルフは?エルフは大丈夫?!』
『うん。ちょっと元気無いけど
君に逢いたがってるよ。だから
僕がサリー、君を迎えに来たんだ。』
サリーには最初、意味が分からなかった。
段々とエルザの話の内容を理解していくと、信じられない!と
サリーは喜びぴょんぴょんと
ベッドの上で跳ねだした。
エルザは慎重だった。
サリーは歓喜の声をあげていた。
エルザは、サリーに水を差さない様に、言葉を選んだ。
『これから、サリー、、君に
選択肢を与えるよ?驚かないで
聞いてくれるかい?』
『……え?……』
サリーはエルザの言葉に、キョトンとした表情を浮かべた。
エルザは、どう話を切り出そうか?を悩んだが。
サリーとエルフの絆の強さを
信頼した。
『時間が無い…………。』
『サリー……いきなりで悪いとは思ってる。』
『?!』
『君は、妖精界で、一生エルフと過ごせれるか?それとも……
人間界で、、、。』
『?…………人間界で?何なの?』
『50年後の人間界で、エルフの
帰りを待つか?どうする。サリー……。』
『え?!……』
サリーは突然のエルザの質問に
サラの哀しそうな表情を瞬間的に
思い浮かべた。
サリーは、まだまだ幼い子供だが……
これから、大きく変わるであろう人生の選択を迫られていた。
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