第15話 天界の森
エルザは、父親の事を探し続けていた。
天界の森に行けば、確か
父上に会えるはずだ!
エルザは慌てていた。
時間が刻一刻と、迫ってきている
スピードを上げて
エルザは父上の元へと急いだ。
肝心の父親はと言えば。。。
椅子に腰掛けながらエルザを待っていた。
『何かあるな?!』
そうだ、そうだとある程度予想はしていた。
自分が人間界に降りたときに
使用した宝石を、父親は用意していた。
エルザよ。がんばれ。
エルザは天界の森を抜けると
急に、父親の声が聞こえた。
『エルザ!?どうかしたのか?』
『父上!実は…………。』
エルザは、エルフとサリーに起きた事件を話していた。
エルザは、息を荒げながらも
事細かに父親に説明した。
『はぁ、はぁ。』
『エルザよ。この宝石を用意した。何となく分かっていたんだ。』
父親はエルザの両手に
奇跡の宝石を手渡した。
『エルザ、時間が迫ってきている。早く妖精界に行くが良い。』
『はい!父上!では。』
『ちょっと待ちなさいエルザ。』
エルザが振り向くと、父親は
少し話しづらそうにして、、、
『サラは、元気か??!』
『…………?!!』
エルザは、驚いた。
まさか、まさかあの父上が
…………。
サリーの母親のサラの名前を出すとは?!
もしかしたら。サリーは
妖精と人間の混血なのか?
エルザは走り出した。
来た道を俊敏に戻って行った。
宝石を手のひらの中に
包み込み、エルザは
ボロボロになりながらも
走り、時としてスピードを上げながらも飛んでいた。
力の限界を超えながらも
エルザは、エルフとサリーの為に
飛び続けた。
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