第10話経験値がやってきた、経験値のSAN値を直葬しました

 ん…、あれ?いつログアウトしたんだっけ?

 えーっと、ログインしたらβさんがシュブ=ニグラスでイ=スから封印場所の情報を貰って途中でクトゥグアの封印が解放されて、シュブ=ニグラスの封印場所を聞いて…あれ?あと何かしてたはずなんだけど思い出せないわね?


【ん?起きたか。どうだ気分は?】


「あぁ、おはよ。特にこれといって悪くはないけどシュブ=ニグラスの封印場所を聞いてからからの記憶がないのよねぇ。何かしてたような気がするんだけど、何か知らない?」


【いや、知らんな。それに憶えていないということはそれほど重要なことではないのではないか?】


「まぁ、そうよね。うんうん。さて、もう1回ログインして経験値探しでもしましょうか。まぁ、でもイ=スの管轄ってことはまだ他のプレイヤーが到達してないだろうし結構探しそうよね」


【さて、どうだろうな?すぐに見つかるかもしれんぞ?】


「いやいや、そんなすぐに見つかるわけないじゃない」


 ===================


「おいそこの女!てめぇがアリセリアだな?」


「へへへっ、俺たちが金持ちになるために倒させてもらうぞ!」


「おいおい、よく見りゃいい女じゃねぇか!へへ、こんないい女を切れるなんざいいゲームじゃねぇか!なぁ!お前ら!」


 いや、そんなことある?歩いて5分でエンカウントとかゴブリンとかスライムとかと一緒ぐらいなんだけど?


「はぁ、まさかほんとに出てくるとは…」


【だから言ったであろう?すぐに見つかるかもしれんぞとな】


「ニャルなんかやった?」


【ん?掲示板で場所を言っただけだが?まさかこんなに早く来るとは我も思ってなかったがな】


「それかぁ…そりゃすぐ見つかるわよね。でも確かに早いわね。ねぇ、あんた達!どうやってここまで来たのかしら?」


「おいおい、そんなことも知らねぇとかどんだけカモになりてぇんだよ。俺たちゃ高い金払ってグリフォン便を使ったんだよ、てめぇを倒すためだけになぁ!ケッケッケッ!」


「うわ、笑い方キモッ…」


「あぁ?てめぇ舐めた口聞いてんじゃねぇぞ!こら!おい、あいつのレベルいくつだよ?」


「ちょっと待てって…おいおいレベル1じゃねぇか!なんだよただの雑魚だざ、こ!ざ、こぉ!ざこ!ざご!ざぁごぉ!ざごがいっばいだぁ!ころずっ!ごろずぅっ!」


「うおっ!なんだよ急に!おいどうした!敵は向こうだろうが!おいやめ、やめろ!や、やめ…ぎゃあああああああ!」


「おい!何仲間を攻撃してんだよガイア!お、おい!こっちくんじゃねぇ!ぐああああああああああ!」


 なぁにこれぇ?え?仲間割れ?でも仲間割れにしてもなんか様子がおかしいし…あ、ちょっと鑑定しますねぇ。


 キャラ名:ガイア

 性別:男性

 種族:人間

 種族レベル:28

 職業:剣士

 職業レベル:28

 状態異常:狂気


 へぇ、自分以外を鑑定するとこうなるのね。さすがに鑑定のレベルが低いからまだこんなものよね。

 で、問題の状態異常さんだけど、たしかこれって指輪の能力だったわよね?たしか悪意がある人が鑑定をすると狂気にかかるだったかしら?いやぁ、でも初めて見るけど笑いながら仲間を殺すとか狂ってるわね。これが発狂とかになったらどうなるのかしらね?

 あ、殺された人が粒子になってく…。へぇ、死ぬとああなるのね。

 あ、こっち向いた。うわぁまだ笑ってるわね。げ、笑いながらこっち向かってきた!


【ほれ、経験値が来たぞ。さっさと殺して次のを見つけるぞ】


「わかったわよ。気持ち悪いしさっさと終わらせるわ」


 そういえば、こっちで触手って出せるのかしら?…うん、ちゃんと出たわね。それじゃあこれを鋭くしてっと。でーきた。

 ふふ、それじゃあ、グサッと!


「ぎゃあああああああ!ぎゃはは!いだい!いだい!じぬぅぅ!やめど!やめどおぉ!」


「中々しぶといわね。えい!えい!…んー?なんかおかしいわね?叩きつけてるのに死なないし逆にうねってきてるんだけど?」


【ふむ、なるほど。そやつ段々と人間ではなくなってきているぞ】


「そりゃ見ればわかるわよ。あぁもう鬱陶しい!とりあえず頭潰せばだいたい死ぬわよね、えい!」


 《レベルが上がりました》

 《レベルが上がりました》

 《レベルが上がりました》

 《レベルが上が、上がり、ま、した》

 《レベルが荳翫′繧翫∪縺励◆》


 え?なに今の?怖っ。ちょっとステータス見てみようかしら。


 名前: 繧「繝ェ繧サ繝ェ繧「

 性別:螂ウ諤ァ

 遞ョ譌上Ξ繝吶Ν:4

 閨キ讌ュ繝ャ繝吶Ν:4


 いや、なんでバグってるのよ!え?名前と性別はバグっちゃダメでしょ!レベルも順番は分かるからいいけどさぁ。うーん、でも他の所はバグってないのよねぇ。おかしいわね?

 ん?スキル欄に触手って…。いや、これスキルになるの?えぇ、基準がよく分からないわねぇ。

 とりあえず次を探しましょ。もしかしたら放置したら直ってるかもしれないしね。


 ===================


 つーかれたー!いやぁ、プレイヤーを探して歩いてたら途中で街を見つけたのはラッキーだったわね。近づくだけでわんさか出てくるんだもの色々と練習できて助かったわ

 触手でぐるぐる巻にして空に放り投げて落とすとか、触手で動きを止めて首だけ空間を広げたところに入れて途中で閉めたりとか、口に触手を突っ込んで反対側まで貫通させるとか、プレイヤーの真下から鋭くした触手で串刺しにするとか、小さく空間を広げて首を刺すとか、触手で捕まえたプレイヤーとプレイヤーをぶつけたりとか、バールで普通に戦ったりとか、格闘してみたりとか、あとはワザと腕を触手に変えたり触手に変えないで攻撃を受けて煽ったりしたわね。それと、途中から楽しくなって街の壁を壊したのはご愛嬌ってことで。

 いやぁそれにしても、なかなか有意義な時間だったわね。おかげで種族と職業とスキルのレベルがだいぶ上がって通知がうるさかったのよねぇ。あとは、近接戦闘のコツを掴めて助かったわ。あ、でも途中で強い人が出てきた時は焦ったわね。剣に魔法を纏わせるは回避が上手くて触手当たらないは、何回か首を飛ばされたのよねぇ。まぁ、首を飛ばされても取りに行ってくっつけたけど。

 さーて、お楽しみのステータスチェックしましょうかね〜。


 キャラ名:アリセリア

 性別:女性

 種族:無貌の神(弱体化中)

 種族レベル:9

 職業:無貌の神

 職業レベル:9

 HP:1080

 MP:11580

 STR:710

 VIT:400

 INT:1180

 MND:1240

 DEX:180

 AGI:900

 LUK:180

 SP:140


 スキル

 物理スキル

 棒術Lv10、体術Lv5、触手Lv13(New)


 魔法スキル

 空間魔法Lv10(New)


 耐性スキル

 斬撃耐性Lv10、打撃耐性Lv10、刺突耐性Lv10

 落下耐性Lv10、火耐性Lv10、電撃耐性Lv10

 状態異常耐性Lv10、即死耐性Lv4、発狂耐性Lv10

 痛覚耐性Lv5


 察知スキル

 気配察知Lv1


 遮断スキル

 気配遮断Lv1


 召喚スキル

 召喚:シャンタック鳥(封印中)

 召喚:ナイトゴーント(封印中)


 ステータスアップスキル

 AGI強化Lv20、VIT強化Lv20


 その他

 鑑定Lv6、道具鑑定Lv1、夜目Lv3、聞き耳Lv2、目利きLv2

 鑑定偽装Lv1、隠密Lv5、忍び足Lv2、並列思考Lv7

 無貌Lv1、発狂付与Lv1(封印中)、再生(New)


 称号

 遺跡に初めて到達した者、ハザード遺跡に到達した者

 導かれし者、殴り屋、道から外れし者、遺跡の探索者

 レイドボス(封印中)、這い寄る混沌、走り屋、耐える者

 精神異常者、殺戮者、死を冒涜する者、触手使い


 うーん、こう見ると上がったはいいけどロキのせいでいくつかいらないスキルが出ちゃったわね。

 あと、なんか知らないうちにレベルが高い耐性系スキルがあるし称号増えてるのよね、なんでかしら?

 とりあえず見てみようかしら。


 称号

 走り屋

 ひたすら走り続けた者に贈られる称号。

 AGI+10


 耐える者

 ひたすら攻撃を耐え続けた者に贈られる称号。

 VIT+10


 精神異常者

 どんな拷問を受けても叫ばず喚かずただ笑顔で即死の攻撃

 すら耐え続けた者に贈られる称号。

 VIT+10、MND+10


 殺戮者

 1人で多数の者を殺し恐怖を与えた者に贈られる称号。

 戦闘中に敵対した者が多いほどATKに+10される

  (最大1000)


 死を冒涜するもの

 敵対者の死体を武器に戦い死を冒涜した者へ贈られる称号

 戦闘中敵対した者に低確率で狂気を付与する


 触手使い

 触手を使い一定の敵を倒した者へ贈られる称号

 触手が使いやすくなる


 いや、ちょっと待って!いつの間に私拷問されてたの?全然記憶にないんだけど…。でもこの耐性系の数を見たらめっちゃヤバいことされてたわよね…。


【ふむ、なかなかレベルが上がらんな。掲示板では結構上がっているようだが。ほれ、見てみろ。今の最高レベルなぞ38まで上がっているようだぞ、低いレベルでも27のようだな】


「へぇ、やっぱりゲームの設定内だと強すぎるから上がりづらいのね。ま、ゲームの設定なんてガン無視するけどね」


【うむ、奴らが決めた設定など壊してしまえ。その方が奴らの悔しがる姿が見れるからな】


「まぁそれは確かに悔しがる姿が見たいわね。でも一回戻るわ。お腹が空いたし、さすがに3時間連続で戦うのは疲れたわ」


【それならば一回戻るとしよう。休憩したら一つ試したい事がある。よいか?】


「えぇ、別にいいわよ。それじゃログアウトっと」

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