第28話 俺、10歳です。招待されました。

俺は10歳になった。

前世と合わせて41歳‥‥。

何だろ、何故か涙が‥‥。


まぁ、最近はなんだかんだ平和に過ごしていた。


「兄さんは私だけを見てくれますよね?」

‥‥妹のヤンデレはなかったこととする。


そんな俺だが、第3王子、ユラウス王子からの招待状という名の命令状を読んでいる。


本当に厄介。


話を要約すると

〔君のことについて気になることがあるから1人で、3日後、王城に来い。〕

とのことだった。


怖くない?

いや、何もしてないんだけど‥‥。

学生の頃、先生に呼ばれた時みたいだ‥‥。

拒否出来ないことも含めて。


そんなこともあって、俺は今、行くための準備をしている。


そんな中、

「着る服どうしょう?」

かなり困っていた。


8歳の第3王子の誕生日会から俺は、いくつかのパーティや王城での行事に参加している。


しかも、俺以外の家族誰1人として来ない!


理由が開催者が俺を求めているって話だから、なんとも言えないけど‥‥。


まぁ、それよりも、今は服だ。

それくらい、俺はパーティなどに参加しており、それ用の服の消耗も激しい。


だから、とうとう2ヶ月前のパーティで服を全てダメにした。


「父さんに服、頼んだけど、間に合わないよなぁ。」


そう、俺は頼んだのだ。‥‥昨日。


いや、言い訳はあるぞ。

俺は8歳とは思えないくらい筋肉質な体から、アンバランスで、服を破くことがよくある。それで、何回も頼んでいた


で、今回はちょっと‥‥頼んだ気になっていただけだ。


‥‥‥‥すみません。全て俺が悪いです。


あぁ、どうしよ?王城だから、既製品はダメだよなぁ。


そんなことを思っていると。

家に届け物が届いた。

王城から。

「なんで?」


送り主はアーラル王女であり

中には、オーダーメイドの服と手紙だった。


オーダーメイドの服は俺のサイズに完璧に合っており、どこに出しても恥ずかしくない綺麗なものだった。


「怖いよ‥‥。」


手紙は

〔私のサウスへ


私のサウスはどんな服が似合うのかを考えて手縫をしたわ。

きっと、私のサウスは気にいるわ。

だって、私がサウスのために毎日、毎日、

血も流しながら、寝ないで作ったものだもの。


話は変わるけど、

最近、私は恋人を探しているのよ。

居場所も分かるし、どんな人かも分かるわよ。

でも、相手が答えてくれないのよ。

それでも、近々その人が王城に来るのよ。

きっと、応えてくれるはずよ。


誰のものにもさせないわ、だって、私のなんだから‥‥!!〕


「怖いよ!!」


実は、あれから、何度もアーラル王女から

言い寄られており、俺はそれを今まで何度も避けてきた。


「‥‥最近、アーラル王女からも妹のようなものを感じる。

まぁ、近づかなければいいか‥‥。」


俺、今、貞操の危機?





フラグ?



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