第24話 私達、見ていました。この状況を。

私、グラード・キグン・フロード・フランドルはこの国、グラード国の第一王子だ。


私は今、第3王子ユラウスの誕生日会に来ていた。


私と第3王子の仲はかなり良い。


勉強で分からない時は

「兄様、ここはどう解けばいいんですか?」


眠れない時は

「兄様、一緒に寝てください。」


など、いつも一緒にいる。

‥‥‥自分でも、ブラコンを自覚している。

でも、うちの弟はかわいいからなぁ‥‥。


ただ第2王子ナルシスは好きにはなれない。


理由は、あまりにも傲慢で周りのことを見えていないからだ。

‥‥まるで、私の弟では、ないようだ。


そして、ナルシスは予定通り進んでいた、

誕生日会で問題を起こした。


それは、私達、王族の親戚にあたる、サウス君がダンスを、踊っていたことが原因だ。


彼のダンスを見て、令嬢達が彼に見惚れてしまったようだ。

私の姉アーラルも見惚れてしまう程の出来だった。


そして、そのことにナルシスが嫉妬して怒鳴り、近衛騎士団長に攻撃をさせた。


はぁ、ナルシスにも困ったものだ。


そんなことを考えていると。

ユラウスが

「兄様、助けてあげて!!!」

と心配していた。


「心配しなくても、大丈夫だ。」


それでも、なんとなく大丈夫だと思った。

強者の勘だ。まぁ、お爺様も「強い」と言っていたしな。


想定外だった。

なんなんだあの強さは!?

きっと、私が束でかかっても勝てない。


私はサウス君に興味を持った。

「いつか話せると良いな。」



僕、ユラウスは誕生日会を開かれていた。

こんな豪華にやらなくても、良いのに‥‥。


まぁ、仕方ないんだけど‥‥。


それでも、フランドル兄様がいてくれてよかった。

‥‥ナルシス兄様もいるけど。

問題起こさないよね?


案の定、ナルシス兄様は怒鳴って近衛騎士団長に誰かを斬らせようとしていた。


僕はパニックになりながらもフランドル兄様に助けを求めた。


けど、フランドル兄様は大丈夫と言うだけだった。

いくらフランドル兄様でも、間違っていると言おうとした瞬間だった。


辺りが騒然とした。また、ナルシス兄様が何かをしたと思って振り返ると、

近衛騎士団長が倒れていた。僕は驚いて尻餅をついてしまった。


よく見ると、フランドル兄様も驚いていた。


すごいなぁ、僕もあれくらい強くなれるかな?


後から聞いた話だと、その人、サウスさんは魔法の才能は無いと言われた。

なんで、あんなに強いんだろう。


今度お話しを聞きたいなぁ。




これで、幼少期編を終わります。

なので、ちょっと登場人物を整理したものを投稿します。



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