第13話 俺、専属です。お仕事です。①

あれから、色々あったが

あそこまでされて気づかないほど鈍感ではない。

2人の気持ちには気づいている。

2人の気持ちはもちろん、嬉しい。

そのことを踏まえて言う。

‥‥俺どうなっちゃうんだろう。


まぁ、どんなことがあっても、仕事はあるからお屋敷に行かないといけないんだけど。


今から俺は、初出勤だ。

ちなみに、全てが終わってから、また修行だと言う、

‥‥なんで、世界は理不尽なんだ!!


俺は、もうお屋敷で暮らしており

朝5時に起きて、朝食などの身支度を済ませ、

6時に妹とユアン様を起こした。


「ユアン様、ユアン様、起きてください。」

「う〜ん、サ‥‥ウス?」


そして、起きたユアン様は


「!?」


すぐに毛布を被ってしまった。


「こんな顔見せられない(恥)」


かわいいーー!!えっ、なにこのかわいい生き物!!!


「でも、結婚‥‥したら。」


急に、不穏なこと言い出した。それでも、かわいいのがズルい。


「はい、はい、兄さんはユアン様の身支度するから出てってー。」

「お、おう。」


そして、俺は部屋を追い出されてしまった。

‥‥これからの朝は妹に任せよう。


「む〜、なんでノアンは私の邪魔するの?」

「はぁ、そんなこと『ユアン』も分かってるでしょー。」

「そうだけど〜」


余った時間で俺は、ユアン様の朝食の準備にいった。


「おう、お前が今日からユアン様の専属執事になるって言うサウスか?」

「はい、そうです。

本日からよろしくお願いします。」


厨房で働く人に話しかけられた。


「俺は、ダリウスってもんだ、よろしくな。」


すごい人の良さそうな人に話しかけられた。


「今、ユアン様の朝食を取りにきました。」

「あぁ、そうかい。じゃあ、これをもっていきな。」

「ありがとうございます。」


なんだか上手くやっていけそうだ。

そして、ユアン様が来た。


「おはよう、サウス、ダリウス」

「「おはようございます。」」


そして、イスにちょこんと座るユアン様。

かわいいーー!


「サウスー食べさせてー。」

「はい、分かりました。」

「はぁ、そんなことやってたら、時間の無駄ですよ。早く食べてください!」


そうして、俺からスプーンを取り上げる妹。


「む〜、また邪魔する〜」

「はぁ、当たり前ですよー。」


なんだか、とんでもない一日になりそうだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る