第7話 俺、強くなりたいです。魔法です。①

目が覚めた。起きたら、朝の6時だった。

ユアン様に会いに行ったのが午前10時頃だったから、約20時間も寝てたのか‥‥‥。


それにしても、ユアン様かわいかったなー。

なんとしても、あの人の役に立ちたい。


そのために出来ることは、力と知識をつけることだ。

まず、力だがこれは魔法と剣術かなぁ。

でも、剣術は、体が全然できてないから、まだまだ先かな?


次に、知識だか、5歳から家庭教師が来てくれるってことだから、まだまだ出来そうにない。

文字とかも違うから、独学だとあまりにも

非効率だな。


なら、最初に魔法を鍛えてみよう。


まずは、魔力を作ろう。そう考えていたら

「ぐ〜〜〜」

と、いい音が鳴ってしまった。

まずは、朝ごはんかな?


「おいしかった〜」

朝ごはんは、シンプルなパンとスープと目玉焼きだった。

なぜか、妹が俺の顔じっと見たいたけど、

何がしたいんだ?


気になっている人も多いかもしれないが、

俺達家族は、仲が物凄く良い。


俺の一人称も『俺』で喋って、素で話をしていて、両親ともよく話す。


妹も『そんなんだよー』とか伸ばして、気楽そうに話している。

こういう所に、俺は妹に『懐かしさ』を感じる。

まるで、後輩(女)みたいだ。


少し、休憩してから、魔法の練習をすることにした。


まず、魔力を作ろうとするが、少し難しい。


実は、2歳頃、魔力を作ろうとしたんだが、

少し作ったら、すぐに倒れてしまった。

その時、妹がすぐ側にずっと居てくれて、うれしかったなぁ。


う〜ん、なかなか出来ない。

リリアンに聞いてみるか!


「おはようございます。サウス様。

どうかされましたか?」

「おはよう、リリアン。

実は俺、魔法が使えるようになりたいんだ。」

「‥‥そうですか。‥‥何と申し上げればいいのか。

苦言を呈しますが、サウス様、あなたは、

魔法の才能がありません。」


「!?」

ビックリした。何故だ!?


「率直に申しあげると、それは、サウス様の魔法の適正にあります。」

「‥‥どういうこと?」


焦りながらも、俺は聞いてみた。

俺はユアン様を‥守れない‥‥のか?


「サウス様の適正は、闇と無属性です。

まず最初に、闇、光、無属性は

とても珍しく、数万分の1の確率です。

闇は、相手にデバフをつけることと闇を操る魔法ですが、

その効果が弱く、燃費も悪いです。

対極の光は、死んでいなければ、生き返せたりアンデットを一瞬で倒せます。

そして、無属性は、身体強化と結界魔法の効果と発動の速さが少し良くなるものです。

ですが、身体強化と結界魔法は誰でも使える簡単な魔法であり、ほとんどないものと扱うからです‥‥‥。」


そうか、俺の魔法の適正を知ったときの

みんなの反応は、そういうことか‥‥‥。

でも‥‥‥!!


「でも、今まで本気でやってきた人が

いないかもしれないじゃないか!!」

「そうかもしれません、ですが、それが出来る可能性は0に近いでしょう。」


それでも‥‥

それでも‥‥!

それでも!!

俺はユアン様を守りたいんだ!!!


「ありがとう、リリアン。

でも、俺はなんとかするよ。

『守りたい人』がいるから。」



「サウス様‥‥。

でも、仕方のない‥‥こと‥ですね。」


その言葉が二人のいた場所に響く。

その言葉の真意とは‥‥?

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