第6話 私、転生しました。助けてください。

転生しました。‥‥転生しちゃったんです!

あーー、もう!せっかくセンパイと

楽しく(?)残業してたのにーーー!!


そんなことを思ってたのも束の間、私気付いちゃったんです!

センパイと一緒の世界に転生したと!


気付いた理由は簡単です。

2歳の頃、センパイが夢の中で前世の私に仕事で怒ってたからです。

前世でセンパイと話すためにわざと怒られてたのが、

さらに、良いことにつながるとは!


えへへへ〜、

これで、センパイとずっと居られる〜


それでも、まだまだセンパイには、私だとは伝えません。だって、センパイを驚かせたいじゃないですかー


でも、ちょっと待って、兄妹じゃ結婚出来ないじゃん!?

まぁ、その時は、センパイに連れ去ってもらえばもらえばいっかーー


今日は、私とセンパイが初めて、

ユアン(恋敵)と会った日の話をします。


朝、着替えているときだった。

専属メイドのリリアンにいくつか質問した。

センパイがなんとなく何か聞きたそーにしてたのが分かったから、聞いたけど、当たってたみたい。


え、リリアンは恋敵じゃないのかって?

大丈夫、大丈夫。

センパイの好みじゃないし、私が虜にしちゃえばいいし。


そして、センパイとリリアンと私でユアンのもとに向かう途中だった。


私は転びそうになってしまった。歩けるようになったけど、足が短くて、よく転んでしまう。


「大丈夫か?」


そんな何度も聞いてきたセンパイの声が聞こえ、すぐに引っ張られて、

立つことが出来た。


あぁ、やっぱりセンパイのこういう所がすきだなぁ。

前世もそうだった、


昔も、センパイは私を好きでもなかったのに、すぐに助けてくれた。

それでも、恩に着せようとはしなかった。それは、女性と話せないというわけではなく、私以外の人とは、普通に話していた。

それが、余計に私の熱を大きくした。


その時、そういうのをキッカケにしようとする人ばっかだったからなぁ。


だから、余計に思ってしまう、『いつか、センパイを私の虜にしてみせる!!』と。


そして、グランセル家の応接室に着き、いくつかの話が終わり、とうとうノアンとの初の顔合わせとなった。


正直、とてもかわいかった。

センパイがこの子に惚れたらどうしよう‥‥

そんなことを考えていると


「かわいい」という言葉を残して、センパイが気絶した。

ビックリした。嘘でしょ!センパイはもう惚れちゃったの!?


まぁ、でも大丈夫。ユアンがセンパイを好きじゃなければ、全てが上手くいく。

そんなことを思っているとユアンが泣き出してしまったので、私が手を差し出そうとすると


さらに泣き出して

「サーーー!!」

とユアンが叫んだ。


嘘でしょ!ちょっと待って!!この子も

センパイのことが‥‥‥。


こんな赤ちゃんにもセンパイの魅力が伝わるんだーーー(笑)

‥‥‥あーー、笑えなーい(絶望)


この恋って‥‥実‥るのか‥‥な?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る