第5話 俺、3歳です。お話します。
グランドが話す。
「よく来てくれた、サウス、ノアン。」
「「お呼びいただきありがとうございます。」」
俺と妹の言葉に周りが驚く。
「ほぉ、その歳でその受け答えか
さすが、『剣神』と『法神』の子供か。」
『剣神』?と『法神』?‥‥もしかして、うちの両親ことか!
‥‥え、俺そんな人達の子供なの?
なんか‥プレッシャーだなぁ。
「さっそくだが、自己紹介だ。僕は、グランセル・フォン・グランドだ。」
「私は、グランセル・フォン・ジュリアよ。」
なんか、オーラがとんでもなく強い。
あ、親父が早く挨拶しろって顔してる。
‥‥し、しますよ。
「ユーラセル・サウスです。」
「ユーラセル・ノアンです。」
なんか、淡白になっちゃった。
うわ、親父がもっと愛想良くしろって睨んでくる。(汗)
「あははは!緊張しちゃってるのかな?
大丈夫、大丈夫。
ほら、ラーストもそんな睨んじゃダメだって」
「しかし、」
「ここは、正式な場所じゃないから、いいの。ラーストもいつも通りにして。」
「‥‥‥はあ、分かったよ。」
「僕とラーストは、昔から仲が良かったからね。」
と、グランドが説明してくれる。
「じゃあ、そろそろうちのお姫様と初のご対面といこうか。」
そう言って、グランドが立ち上がりノアン様を抱き抱えてこちらに来た。
さっきは、とんでもないことを誓ってしまったが、今度は大丈夫だ。(フリ)
‥‥‥無理‥無理!無理!!
なんなんだあのかわいさは!?
そして俺は、「かわいい」と一言残し、立ったまま気絶した。ユアン様が手を伸ばして、笑顔を向けてくれていたのに‥‥‥
悔しい!!
「かわいい」発言からの話。
すぐに、ラーストが駆けつけた。
「気絶しています。」
「気絶したまま立ってる?、そんなに僕達のお姫様はかわいかったかい?」
と、笑いながら、聞くグランド。
絶望した顔でサウスを見るノアン。
そして、突然泣き出し、サウスとノアンに向かって、手を伸ばすユアン。
それに反応するようにノアンが近付くが
さらに泣き出し、
「サーーー!!」
と叫ぶ。小さなお姫様ユアン。
ありえないこどだった。
まだまだ産まれて間もない赤ん坊が固有名詞をだすなど。
まるで、何かを求めるような声だった。
「‥‥‥」
その言葉を聞いて、さらに、顔に絶望を浮かべるノアン。
面白そうに笑う
グランド、ジュリア、ユリーナ。
あわあわと焦っちゃうラースト。
「大変な恋模様だな」
「そうね」
「ふふふ」
と笑う、グランド、ジュリア、ユリーナ。
「あわあわあわ」
と、もう口にも出しちゃうラースト。
いや、さっきの威厳どこいった!!!
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