第3話 俺、3歳です。歩けます。

3歳になった。

歩ける、しゃべれる(少し)、考えれる

出来ることが増えた。


それによって、何がかわるかと言えば、あの地獄から抜けだせるということだ。

本当に辛かった。


他にも、変わったことがある。それは、グランセル家にお嬢様か産まれたらしい。名前は、グランセル・フォン・ユアンと言い、もう少ししたら会いに行くとのことだ。


そして、そのお嬢様の専属執事に俺がなるという。まともなお嬢様なら良いが、悪逆非道なお嬢様とか勘弁して欲しい。


もう1つは、妹の存在である。

母親と同じ、黒髪に黒の瞳であり髪をボブヘアにした美少女だ。そして、妹の行動1つ1つに『知性』と『懐かしさ』を感じる。なぜだろう?


これは、最近鏡を見て気付いたことだが俺は白髪に黒目という少し変わった容姿だった。


そして、今俺がやっていることは、妹とお着替えだ。簡単に思うかもしれないが、腕が短くて、なかなか難しい。


そんな姿を見ている人物が1人、俺と妹の専属メイドのリリアンさん8歳である。

彼女は、栗色のセミロングのストレートに檸檬色の瞳の女の子である。

彼女の家は、ユーラセル家に仕えている。


そんな彼女に話しかける着替えた俺の妹。


「何でリリアンには、苗字がないの?」


これは、確かに俺も気になっていた、こういう所に俺は、妹の『知性』を感じる。


「それは、簡単な理由です。私の家は平民です。そして、ノアン様の家はグランセル家に仕えており、伯爵家から認められているからです。」


なるほど、仕えている家の違いか


さらに、質問を続ける妹

「じゃあ、なんで、グランセル・フォン・ユアンって3つあるの?」


「グランセル・フォン・ユアン『様』ですよ。ノアン様。それも簡単な理由です。『フォン』とは、貴族であるということを表しているからです。」


うちは、貴族ではないということか。


「それでは、向かいますよ。サウス様。ノアン様。」


その言葉に俺と妹は同時に答える。

「「どこに行くの?」」


「グランセル・フォン・ユアン様のもとです。」










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