どこまで描写するか? についての自論
どこまで描写すべきかは常に悩む所ではある。
敢えて描写せず、「何も言わなければこう想像するだろうな」とシミュレーションしつつ、オチで驚かせるのが好き。叙述トリック。それがやりやすいのが小説特有の強みと思う。
短編の場合、全ての単語が伏線であるべきで、そうじゃないなら書かなくて良いと思っている。オチの為に敢えて書かないのは別として。
・何人居るか、性別は?→言葉遣いを区別すれば良い
例)「僕は君が好きだ」「私も貴方の事が好きよ」
これだけを見て最初から「ああ、男女2人が恋人なのか」と思わない読者が居る事を想定して書いていない。
そして「実は登場人物が4人で別々の相手に言っていた」オチとかにする。
・どこ?→それ以外の描写で想像できるなら説明不要
例)僕は冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲んだ
と書けば「俺は今自分の家に居る」と書かなくていい。
そして「実は他人の家に忍び込んで部屋主を殺した後の話でした」オチとか
・いつ?→何も書かなければ現代日本で良い。季節や時間帯も関係無いなら不要。違うならさすがに紹介文に書くべき。
例)辺り一面真っ暗で周囲が何も見えない。もう夜なのか……
→盲目になったオチ
例)7月1日?あれから3日も経ったのか……
→10年間コールドスリープして宇宙をさまよっていたオチ
この辺は意味が分かると怖い話や、ウミガメのスープがかなり参考になる。どちらも読み手の先入観や常識を利用して問題を作っているから。
つまり『大抵の人が自然に想像補完できる』なら途中経過は省いて良い。
10メートル先に進む描写を「右足を前に50センチ出した後左足を50センチ前に出すという行為を10回繰り返した」と書く必要は無い。特別な意図が無ければ。
講義っぽくなったけど、こんなのは普段短編書いてる人からすれば常識の範囲内なので悪しからず。
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