第3話 学校でも、限度がある。

あれから、俺達は話しながら学校に到着し

教室に入ってから別れた。


そして、お互いの親友のもとに行った。


「よぉ、柚木。」


柚木は高松柚木と言い、中学校からの仲だ。


「おー、たっちゃん(笑)。」


「安祐美の真似すんな。普段は、達也だろ。」


最近、柚木の中で安祐美の真似で俺をいじるのが流行ってるらしい。


「あはは(笑)、まぁまぁ、良いじゃん!良いじゃん!!」


柚木は陽キャだが、そいつらが鬱陶しいらしい。噂とか陰口とか‥‥暇なのか?


別に友達がいなくて、達也とか気軽に話しかけてくれるのが柚木だけとかじゃないから!

本当だよ‥‥?


「はぁ、別に良いけど‥‥。」


「なんか元気ないね?どした?」


「まぁ、朝色々な‥‥。」


「なるほど、‥‥‥花音ちゃんか。」


「!?」

驚いて


「何変な顔してんだよ。」

自分の顔がよく分かっていなかった。


「なんで、分かったんだ?」


「なんとなく?」


「なんで、疑問系なんだよ。」


柚木はのほほんとしてるが頭が良い。

テストもなんとなくでほぼ満点なくらいだ。

‥‥俺も30位くらいだぞ。200人中。


「じゃあ、何があったかも分かるだろ?」


「まぁ、それゃあね。でも、一応聞いとこーって。」


柚木は真面目な話は笑わず、聞いてくれる。


「でも、さっさと安祐美さんと付き合うしかないと思うけど、‥‥‥嫌なんでしょ?」


柚木もよく俺のことを分かっていると思う。


「あぁ。」


情けない話だ。


安祐美から好かれているのは分かっいる。

アピールされていることも。

ライクじゃなくてラブであることも。


それでも、不安になるんだ。


理由は‥‥俺が5歳の時、起きた両親の離婚だ。

原因はお互いの浮気だった。

結果、俺は母さんに妹は父親に引き取られた。


そのことは、簡単に5歳の俺の心を壊した。


だから、不安になる。

好かれているかどうかが。

だって、大人でも簡単に好きな人が変わってしまうのだから‥‥。


もしかたら、

これは言い訳なのかもしれない。


俺、何やってるんだろ?





「俺は、『達也』がそのままなら、

安祐美さんを‥‥」


という声にならない声が教室の中に浮いた。






泥沼展開‥‥?にしたいです。

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