色んな花達(重火器車両火薬付)
「「「「「「……………」」」」」」
一先ず全員にテーブルに着いてもらったが、一言も喋らずお互いにらみあっているだけだった。
俺はグラスに飲み物を入れて、各々の前に配っていった。
「皆どうしたんだ?お互いに何かあるのか?」
「何かあるのかですって?大有りですわ!なんで
「あ゛あ゛ん?そりゃこっちの台詞だぜ!なんで
「なんだと!こっちはユウタさんと一緒に昼飯食べるんっす!邪魔しないでほしいっす!」
「えぇ?!お昼ご飯誘ったの私達なんですけどぉ!後からしゃしゃり出て来ないで貰えますぅ!?」
「…まさか魔性の男だったとは…このメリーナの目を持ってしても見抜けなかった…」
「…君ぃ、ちょおっっっとあちこちふらふらし過ぎじゃないかな?こんなことならこれからは僕と常に2人で行動してだね…」
「お待ちなさい!貴方達はユウタさんの何なのですか!私の旦那様(になる予定)に寄り付かないでくださいまし!」
「はぁぁぁ~?!お前みたいなちんちくりんユウタさんが相手するかよ!」
「ちょっと待ちたまえ!ユウタ君はこれから僕と熱い一時を過ごすんだ!君達にあげる訳にはいかないよ!」
「「バイクバカは黙ってて!」」
ギャーギャーザワザワとこのテーブルと回りのテーブルで騒ぎようがえらい違う事になっている…
ああ、マスターの目線が何とかしろとこっちを見ている…
「あー…みんな済まないが、まずは一杯それを飲んで落ち着いてくれ。」
「「「「「「……チッ!」」」」」」
皆一斉に舌打ちした、実は君達仲いいだろう?
「あれ?これはお水?でもいつものと違うねぇ?」
「ホントだ、美味しいな!」
「おお!これはいい水だね、変な味もしないし、ユウタ君が注いでくれたものならなおさらだ。」
「ホント…美味し…男性のお酌で飲む水…なお美味し…」
「へぇ~、でもこれって高いんじゃないっすかユウタさん?ちょっとお嬢のお小遣いじゃ足りなそうな…「あっあり得ませんわ…」?お嬢?どしたっすか?」
「この水!何処で手に入れたものですの?!こんな所でヒョイヒョイ出していいものではありませんわ!」
流石良いところのお嬢さん、気づいてくれたようだ…
「
俺がそう言うと、各々相談したり考えたりしているようだったが、一番先に質問をしてきたのはホープだった。
「1つ質問なんだが、この水自体を手に入れるっていう単純な話しじゃないよね?」
「もちろんだ、簡単にいうと水を精製する装置を直す部品を探す為の人手がいる、君達にはそれをお願いしたい。」
次に質問してきたのはリーンだった。
「なあ、なんでアタイらなんだ?少なくとも歩兵や車両の支援が要るんだったら各事務所にでも行けばいいんじゃないか?」
「あぁ…いや、ナンパされたからちょうどいいかなって…」
俺がそう言うと、皆ビックリしたようにこちらを見てきた。
実際アグラーヤに人手を借りるのも彼女を抱いてしまった手前なんとなく憚られるんだよなぁ…
「…報酬というのは何をお考えなのですか?この水でしょうか?」
エイミーがそう質問してきた。
「まあそうだな、それか水を売ったお金から出してもいいと思ってる。」
「分かりましたわ、私達はこの話し受けますの。」
「…お嬢大丈夫っすか?さすがに怪しいんじゃ…」
「…メリーナもアリソンに同意…ユウタ様は魔性の男…警戒必要…かも…」
エイミーが承諾したが、残りの2人が止めているようだった。
「ホープはどうする?断ってもいい、その時は高い水飲めてラッキー程度でサヨナラになるが…」
「やるよ、どうせ時間ならもて余す程あるからね、ただ役に立ったと判断したら報酬に別のものが欲しいんだがね。」
「ん?まあ修理してほしいとか俺に出来る範囲でならいいけど…」
「フフフ…それなら大丈夫…君にしか出来ないことさ…」
「!!」「あっ!」「くっ!この女!」
なんか他の皆がざわついたが、報酬が俺にしか出来ないこと?……いやまさかね……
「はいはいはい!私達も参加しますぅ!ね!リーンちゃん!」
「お、おう!アタイら任せとけ!ただ…ほ、報酬をべっ別の奴を……ゴニョゴニョ…」
そう話しているとここの入り口が激しい音をたてて開き、あの2人が入ってきた。
「やっと見つけわよ!離れるなって言ったでしょ!まったく……」
「ユウ兄!私楽しみにしてたのになんであのババアとシッポリしてるんだよ!ちゃんと説明……」
「「……コイツら……なんなの?」」
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