そのコンビ高額につき

 伝言はちゃんと伝えられたようでユウヒとオルヌはきちんとここストレイ・キャットにやってきてくれた。

 さて、こっちも遊んでばかりじゃないと見せてやらないとな。



「ねぇ…あなたちょっと目を離した隙に随分とモテてるのねぇ…昨日から忙しいのね…」


「ユウ兄…これはちょっと説明してくれないと…私…冷静ではいられないんだけどなぁ…」



 早速説明しようとしたものの、入り口からいつの間にかテーブルのそばまで来た2人にそんなことを言われた、といってもなぁ…



「…朝っぱらからあんな大騒ぎしてたら顔出したら余計混乱するだろ、その間にきちんと必要な手がかり見つけてきたんだから勘弁してくれよ。」



「…手がかり?」  「あの機械ちゃんと直るの?」



 さて、二人とも落ち着いてくれたようだし全員揃った所で改めて計画説明といきますか。



「皆、改めて紹介するけど俺が世話になっているユウヒとオルヌだ、彼女達が依頼をして俺が実施中何だが、ちょっと手が足りなくて皆に手伝って貰いたいんだけど……大丈夫か?」



 皆の顔が血の気が引いて顔面蒼白になってしまっている、エイミーはナンパされた時みたいに全身がプルプル震えっぱなしだ。



「ね、ねぇ…もしかしてさっき言ってたツレって…」



「ああ、この2人だよ。」



 ホープがそう聞いてきたから答えたら、より一層顔色が悪くなった気が…



「皆どうしたんだ?確かにこの2人やらかしたらしいけど、そんな誰彼構わず暴れたりは…」



「あ、あの…ユウタさん…もしかして知らない感じっすか……?」



 アリソンが恐る恐るといった感じで聞いてきた。



「この2人のやらかしたことか?探索組合という所のチーム壊滅させたとか何とか…」



「普通はねぇ…探索組合って護衛依頼とか移動のための車両とか頼むから歩兵連盟わたしたち車両連合あっちの人員がくっついているの…壊滅したっていうチームは各々の集団から腕利きが出向いていたんだけれど…」



「彼女達はそれら全てをなぎ払ってチームの主力のノマ男性30人皆殺しにしたのですわ…さらに彼らの拠点のあった区画丸ごと燃やされてしまいました…もちろん一緒にいた彼女たちは我々も歩兵連盟もデザの精鋭でした……彼女達は重症で今も入院中ですが何とか生き残りました…それが半年前の事ですわ…」



 ……それはあんなを開いてくれる訳だわ…



「もしかして…この2人賞金首的な感じ?」



「……【紅霧】ユウヒ…5000万PAY…【灼熱】オルヌ…4800万PAY…ちなみに普通どんなに高くても1000万を越すことは稀…基本アンタッチャブルな存在…」



 そりゃあ皆ビビり散らかしますわ…人の大きさのゴジ○とか俺でも嫌だわ…



「入り口であんな開かれた理由やっと分かったよ…ユウヒ、オルヌ、この人らはここで探索の必要が出てきたから俺が手伝いを依頼したんだ…手荒なことはしないでほしい。」



「………はぁ、分かったわよ…その代わりしっかり働いてもらうからね!」


「むぅ~、ユウヒがそう言うならそうするよ…でもユウ兄!ちゃんと私達も構ってよね!」



 何とか2人とも納得してくれたみたいだ、心なしか他の皆の顔色がだいぶ元に戻ってきたようだ…

 変に心労かけて申し訳ない…報酬は上乗せするから…



「さて、皆分かってっていると思うがこれから俺たちはジャンク・ヒルズの奥にある領域に探索をしに行く、その計画をこれから説明させてもらう」

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