Bar ストレイ・キャッツへ
「オ~ッホッホッホ!ワタクシにかかれば殿方をお茶に招待することなんてチャチャっと出来るのですわ!これでお母様をギャフンと言わせるんですわぁ!」
あの後善は急げとばかりに置いていた荷物を車両に積み、俺はエイミー達に連れられて庁舎に向かっていた。
「いやぁ~、流石お嬢っす!これで当主様も見直すこと間違いなし!……お兄さんゴメンなさいっす…ちょっとばっかり付き合ってくれるとありがたいっす…」
「お嬢はやる時はやる女…素敵で無敵……ユウタ様…お手数かけて申し訳ない…後でメリーナが何でもするから…それで許してほしい…」
「ちょっと2人とも!ユウタさんはワタクシの素敵な魅力でお茶に招待したのですわよ!」
戦闘車両はエンジン音がでかいイメージだったが、こうして普通に会話が出来るくらい静かな車内となっていた。
ただ、でかい声で話しているから変わらなかった…
「いや、こっちも都合が良かったからね、荷物も運んでくれるし助かるよ。」
そう、これで人手と足の確保が出来たので、帰ったらユウヒとオルヌに話して打ち合わせをしよう。
「あ、そうだ。ツレの予定が聞いてみないと分からないから、お茶会じゃなくて昼ご飯を一緒するのでもいいかな?」
「それなら仕方ありませんわね!でしたらいいお店をさっそく予約して「ストレイ・キャッツって店でもいいかな?そこで待ち合わせしてるんだが…」そ…そうですの、でしたらそこでお食事としましょう!」
そうこうしていると、庁舎の前に着いた。
「では!ユウタさん!また後程!ワタクシ達の用事を済ませて行って待っておりますわ!アリソン!早く屋敷に戻って支度するのですわ!」
「
俺は車両から降りると、荷物を下ろしてもらい、エイミー達を見送った。
「さてと、〖分解〗〖抽出〗〖含有〗っと。」
さっそく片方の箱の中身を片付けると、残った銃器が入った箱を持って庁舎に入っていった。
「あっ!ヒラオカさん!何処にいたんですか?!工場長達が探してましたよ!」
受付さんの前を通ろうとしたらそう言われてしまった…メモを残しておいたのだがどうやら見ていなかったらしい。
「あー、朝のあの騒ぎじゃあ顔を出すのは面倒だったからね…ユウヒとオルヌとアグラーヤ工場長はどうしてるかな?」
「工場長は、街へ見回りに行きました…あの2人はヒラオカさんがいないと判明したらすぐに飛び出して行ってしまいましたよ…はぁ、工場長まだ
こんな世の中でも書類仕事は失くならないのか…少し戦慄を覚える…
「ご心配かけて申し訳ない、ついでに伝言をお願いしたいんだが、ユウヒとオルヌの2人が戻ったらストレイ・キャッツという店に来てくれと伝えてくれ。」
「分かりました!ストレイ・キャッツですね。」
「頼みます。」
これで入れ違いにはならなそうだな。後は部屋から切り札を持っていこう…
準備が出来た俺は、庁舎を出て再び市場の入り口へ着いた。
その時、大事なことに気がついた!
「あれ?…そういえばメル達からもエイミー達からも詳しい待ち合わせ場所聞いてないぞ?…店の名前だでけ場所は分からない………どうすっか?」
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