第8話「百錬成鋼、拳道越流一番弟子」

一本杉 勇(いっぽんすぎ いさむ)

正義感の強い明るいお調子者。

拳道越流師範代、龍虎の弟子。

秋光のことは親友だと思っている。

ホァンとメリッサに敗北したことでさらなる強さを求めて修業中


二宮 楓(にのみや かえで)

常識人。龍虎の養子で勇と同級生。

そこそこ強い。

勇のブレーキ役で勇のことは出来の悪い弟だと思っている。

最近の鬼気迫る勇を心配している。



二宮 龍虎(りゅうこ)

拳道越流師範代。常に冷静で厳格。鬼龍とは兄弟弟子。

厳格な性格で勇を厳しく指導するが、本心ではかわいい弟子だと思っている。

鬼龍との決戦が近いことを感じている。



三菱 秋光(みつびし あきみつ)

勇と同じ学校に通う文武両道の優等生。

誰にでも人当たりがいいので学校でかなりモテている。

だが裏の顔はフードで顔を隠し不良やヤクザを狩る武道家。

勘違いで勇の師を鬼龍だと思っていたが、5話にて龍虎が師匠であることを知る。

裏と表の表情をしってもかわらない拳道越流御一行のせいで最近調子が狂うな、と思っている。


四方田 浩一(よもた こういち)

引っ込み思案な性格の転校生だったが、龍虎に言われた言葉で変わりつつある。

勇は頼れる友人だと思っているし、つっこみ役が板についてきたところもある。


モブ

今回の話ではセリフ数も少ないので安心してほしいモブ


勇♂:

楓♀:

龍虎♂:

秋光♂:

浩一♂(少年♀):

モブ不問:

6人

♂4-3 ♀1-2 不問1


シーン0 サブタイトル

勇「鉄魂(てっこん) 第8話 「百錬成鋼(ひゃくれんせいこう)、拳道越流一番弟子」」


シーン1 道場

勇「はぁああ!ぜああああ!」


龍虎「むっ、はあ!」


勇の技を見切り投げ飛ばす龍虎


勇「ぐおおお……」


龍虎「どうした、勇。珍しい技を使おうとしてたな。だがそんなに大振りじゃ通用せんぞ」


勇「いってて……そうだよな……師匠、今日……鬼龍の弟子を名乗るやつらにコテンパンに負けちまったよ……」


龍虎「鬼龍が弟子を……!?いや……ついに来たか。勇、決戦の時が近いかもしれん。鍛錬の段階をひとつあげるぞ」


勇「あぁ!当然だ!このまま負けっぱなしでたまるかっての!ちょっと俺もう10km走ってくる!」


楓「お父さん……勇、大丈夫かな。最近戦いばかりで疲れてないかな…?」


龍虎「うむ……だがあいつに休めと言っても聞くわけはない。こういう時こそ師である私が導いてやらねばな……」


楓「ほんの少し前までただのバカだったのに、ここ数日でなんだか遠くにいったみたい」


龍虎「あぁ。秋光くん、そして鬼龍の弟子と苦戦の連続で勇にも思うところがあったんだろう」


楓「私、やっぱり男の子に産まれたかったな。そしたらきっと勇とももっとライバルでいれたのに」


龍虎「ふっ、勇はどうあっても勇のままだ、出会った時と変わらない信念を持ったいい瞳をしている。それに、楓も楓だからこそ勇を助けられるときがあるはずだよ」


楓「そうなのかな……」


龍虎「あぁ。今日はもう遅い、ゆっくり休みなさい」


楓「うん、ありがとうお父さん!おやすみなさい!」


SE:ガラガラ


龍虎「……お師匠様、弟子とお孫さんは絶対に私が守ります。鬼龍……俺は刺し違えてでもお前を止めるぞ……!」



間(チャイムSE)


シーン2 学校

浩一「二宮さん、最近勇くんすっごい集中力だね。授業中も真剣に黒板をみてて……もしかして勉強にも本気を出し始めたのかな!?」


楓「……違うわよ、浩一君。次の授業、あいつのイスをよ~~く見ておきなさい」


浩一「い、イス……?」




先生モブ「~~~であるからして、ガンマ線は動物や昆虫の内部を見るためには最適だが、人体には極めて~~」




秋光(バカだ……昭和の根性バカみてぇなことしてやがる……)


勇「」ギチッ・・・…ギチッ・・・…ギチッ・・・…


浩一(く、空気椅子……あと耳を澄まして聞くとハンドグリップを握ってる音がする……なるほどだから真剣に前をみてるんだね……)


先生モブ「よし、授業終わり。起立。礼、今日はHRなしでいいか、じゃぁ解散。変な寄り道をするんじゃないぞ~~」



SE:ガタッ


勇「楓、先帰ってるぞ!」


楓「ちょ、ちょっと勇!」


浩一「鬼気迫ってるって感じだね……」


楓「本当よ、もう」


浩一「そうだ、僕も勇くんのトレーニング見に行ってもいいかな?」


楓「え?もちろんいいけど……もしかして入会希望!?」


浩一「え、いやそういうわけじゃないんだけど……」


楓「な~んだ。じゃ、一緒に帰りましょ浩一くん!秋光くんも道場にこない?」


秋光「い、いや僕はいいよ。今日は帰ってやることがあるんだ」


楓「そっか!じゃぁ、秋光また明日!」


浩一「秋光くん、また明日ね」


秋光(あの野郎があんだけ時間割いてトレーニングしてるんだ。俺もぼさっとしてる場合じゃないぜ)



シーン3 道場

龍虎「違う!それではただ腕で流しているだけだ。それでは化勁とはいわん!」


勇「クッソ~~、じゃぁこれは!」


龍虎「それはただのプロレス技だ!サンボではない!」


楓「も~やってる……勇!ランニングは!」


勇「超スピードで15km!」


楓「体力バカね……」


龍虎「よし、勇。休憩にしよう。よく来たね浩一くん。見学かな?」


浩一「は、はい!お邪魔してます。勇くんも、お疲れ様」


勇「おう浩一!さんきゅ!」


楓「ちょっと……休むんでしょ?なんで片手で逆立ちするのよ……」


勇「サンボに対抗できる体幹と、上半身にくる強い攻撃を受けられる丈夫な腕をつくりたい……」


浩一「い、勇くん。なんでもやりすぎはよくないと思うよ。オーバーワークって言葉もあるし……」


勇「なんかやってないと落ち着かねぇんだ……コハァァ……」


楓「鬼龍の弟子と戦う前に死んじゃうわよアンタ……」


勇「休憩終わり!!!師匠、いくぞ!!!」


龍虎「まて。せっかく浩一くんもきてるんだ、ちゃんと休め。今日はこれ以上鍛錬禁止だ」


勇「でm


龍虎「師匠命令だ!」


勇「ぐぬぬ……まぁ、そうだな。せっかく浩一がきてくれたし。今日は終わりにするか!コンビニいこうぜ浩一!腹減った!」


浩一「あ、うんわかったよ」


龍虎「休むこともまた修業だ」


勇「オス!じゃぁいってきます!」


SE:ガラガラ


楓「お父さん!次は私と組手して!」


龍虎「よし!こい!楓!」



シーン4 三菱家

秋光「298……299……300……」

秋光、腕立て伏せをしている


秋光「チッ、こんな単調な筋肉トレーニングじゃダメだな。やはり外に出てゴロツキぶっ殺して……」


『』セリフは回想のためややエコー推奨(全員出来れば)なければなし

龍虎『君には、鬼龍のようになってほしくないんだ。』


秋光「……クソッあの師弟コンビのせいで調子が狂う。」


勇『秋光!また学校でな!』


秋光「……あの野郎、なんで俺があいつを騙してたのに何もなかったかのように……」


楓『そっか!じゃぁ、秋光くんまた明日!』


浩一『秋光くん、また明日ね』


秋光「……スクワット、2時間だ。タンパク質豊富なトリササミをミンチにし、卵を搦めてササミスープを煮込みながらやるか……」


勇『なにいってんだよ!先日悔しかったのは俺だ!先に目ぇ覚ましてたのも秋光じゃねぇかよ!』


秋光「とことんイヤミな野郎だ……!!!フンッフンッフンッフンッ」



SE:入退室音(テロレロレローン)

店内アナウンスモブ(楓)「今なら!ザーマスプロテインがお得!当たりがでたらもう一杯!」

※サーマス社から発売されてるペットボトル飲料のプロテイン。飲み切るった時底に「当たり」があればもう一杯もらえる

シーン5 コンビニ

勇「新発売のプロテインだ!一緒に買おうぜ浩一!」


浩一「おいしいの?」


勇「キくぜ!」


浩一「答えになってないけど……いいよ」


モブ店員「ありがとうございました~」


勇「ッヴァアアアアアクショーイ!!!チクショイ!!」


浩一「勇君大丈夫?風邪?」


勇「いや、これは今をトキメク女子高生の女の子が俺にひそかな思いを寄せて黄色い噂話をしているに違いない」


浩一「女子高生の女の子って、頭痛がいたい、みたいだね。」


勇「むむっ……鋭いな浩一!」


浩一「そんなこと言ってたらまた二宮さんから睨まれちゃうよ。」


勇「? なんで今の話に楓が出てくるんだ?」ゴクゴク


浩一「……ごめん、今のは僕が悪かったよ。」


勇「あー!!!!当たった!!!もう一杯飲めるじゃねぇか!!ラッキー!」


浩一(小学生が高校生になったみたいな人だな……)


浩一「あ、外れた」




シーン6 三菱家

秋光「おっ、当たってるじゃねぇかザーマスプロテイン……フッもう一杯だな。」


シーン7 次回予告

勇「次回予告!」


浩一「勇くんも秋光くんもすごい頑張ってる。どうしてあんなに努力できるんだろう。」


秋光「チッ、あじのもとが切れてるじゃねぇか。当たりをもらいに行くついでに買い出しだな。」


楓「あれって女番長先輩じゃない!それに……ホァンとメリッサまで! 次回!「天真爛漫(てんしんらんまん)、鬼龍の一番弟子たち!」明日こそ免許皆伝なんだから!」

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