第7話「衣鉢相伝、ホァンとメリッサ。」

一本杉 勇(いっぽんすぎ いさむ)

正義感の強い明るいお調子者。

拳道越流師範代、龍虎の弟子。

秋光のことは親友だと思っている。



三菱 秋光(みつびし あきみつ)

勇と同じ学校に通う文武両道の優等生。

誰にでも人当たりがいいので学校でかなりモテている。

だが裏の顔はフードで顔を隠し不良やヤクザを狩る武道家。

勘違いで勇の師を鬼龍だと思っていたが、5話にて龍虎が師匠であることを知る。


ホァン

鬼龍の弟子、さまざまな中国拳法を駆使して戦う。

中国人。軽い性格で思ったことを口にするタイプ。

龍虎の弟子をライバル視している。


メリッサ

鬼龍の弟子、カポエイラとコマンドサンボを駆使して戦う。

アメリカ人。明るい性格。

龍虎の弟子をライバル視している。


モブ&ナレ:

別人でも可。モブは今回も仕事が多い。


勇♂:

秋光♂:

ホァン♂(少年♀可):

メリッサ♀:

モブ♂:

ナレ不問(モブと同じでも可):

6人(5人)

♂:3-4 ♀:2-1 不問:0-1


シーン0 サブタイトル

勇「鉄魂(てっこん) 第7話 「衣鉢相伝(いはつそうでん)、ホァンとメリッサ。」」



シーン1 路地裏

薄暗い路地裏。大学生に薬物を売ろうとする男


SE:カサァ


モブバイヤー「この薬さ……すっごいよ。お代は今回いいからさ。」


モブ大学生「い、いやぁでもさすがにまずくないですか?」


モブバイヤー「なにいってんの。みんなやってるよ。すぐやめれるし、これ使えば女の子もすぐ落とせちゃうよ~」


モブ大学生「マジっすか、どうしようかな~~」


勇、秋光、同じタイミングで別の場所からその場に


SE:スタッ


ここから同時に

秋光「オイ、てめぇ」

勇「んまぁて~~~い!」

ここから普通に


秋光「一本杉!」


勇「秋光!奇遇だな!いつもの悪人退治か?」


秋光「てめぇこそいつもの偽善者ごっこか?」


モブ大学生「ひぃぃい……や、やっぱこの話はなし!なしで!」


モブバイヤー「あっ、オイオイ……ったく……ボクたちさぁ……何商売の邪魔しちゃってんの?」


秋光「てめェ、ここがクソの掃きだめって知っててきたのか?」(バイヤーを無視)


勇「いや、楓がクラス委員で忙しいから買い物しといてくれって。それでたまたま」(バイヤーを無視)


モブバイヤー「シカトこいてんじゃねぇ!おい!お前ら行くぞ!」


その場にいる劇できるやつ全員で「うおおおお!」ってかかってくる感じにしたらおもしろそうじゃね?

ここから秋光、勇は戦ってる感を出す。 


秋光「たまたま首をつっこんだってか。相変わらずクソ偽善振りまきやがって」


勇「よっと、だってあんな目に見えて怪しいの。止めないわけにはいかんだろっと!」


勇、秋光余裕の応戦、この辺から劇できるやつ全員はやられていく感じになってくれ


SE:殴りたくさんビシバシいれる


秋光、モブバイヤーのむなぐらをつかみ拳を振り上げたところで、勇がその腕をつかむ


SE:パシッ


勇「もういいだろ。怯えてるし。」


秋光「俺の親父はそんな甘さのせいで殺されたんだ!!関係ないやつが口挟むんじゃねぇ!!」


勇「あ、そう。じゃぁとめねぇ!!」


秋光「は?」


拍子抜けした秋光、おもわずつかんだ胸倉の手を緩める


モブバイヤー「や、やってらんねぇ!」


秋光「あっ、……一本杉テメェ……」


勇「いや今のは俺のせいじゃないよね??」


秋光「相変わらず憎たらしいクソ野郎だ……先日は苦渋を飲まされたが次はそうはいかねぇぞ……」


勇「なにいってんだよ!悔しかったのは俺だ!先に目ぇ覚ましてたのも秋光じゃねぇかよ!」


秋光「先に倒れたのは俺だろうが!!イヤミなやつだ!」


秋光、上セリフ吐いてハケようとする


勇「秋光!また明日学校でな!」


秋光「だまれ。」


勇「ったく、アッキーったらいけずなんだから……って買い物買い物!さっさと行かなきゃ!」


ホァン「いかせてあげられないヨ!」


メリッサ「Oh No~~~これが鬼龍様のキョウダイデシさんのナマデシさん?全然弱そう♡」


ホァン「ナマデシ違うヨ!マ・ナ・デ・シネ!」


メリッサ「ナ・マ・デ・シ?」


ホァン「マ・ナ・デ・シ!ヨ!」


勇「ごちゃごちゃうるせぇな!お前たち、鬼龍の弟子か!」


ホァン「ピンポ~~~ン!大正解、花丸贈呈ネ!」


メリッサ「デモデモ~~さっきのを見た感じ、パワーはLet's do our bestで~すネ」


勇「はっ、失礼なやつらだぜ……こいよ!一番弟子一本杉勇のパワーをウォッチさせてやるぜ!」


ホァン「あははァ!ホァタ!」


ナレ「ホァンの独特な歩法から繰り出される素早い攻撃に、勇はバックステップをとりながら対応していく。」


勇「この動き、中国拳法か、見た目とキャラにマッチしてるぜエセチャイニーズ!」


ナレ「勇の放つ鋭い蹴りに両腕を回転させることによっていなすホァンは、次の瞬間腹部に手を添え、そのまま押すような動作を行った。

その刹那、勇は大きく後ろに弾き飛ばされる。

攻撃が来ると読んで後方に跳躍した勇だったが、体内の空気をすべて吐かされ悶絶した。」


勇「ぐふっ……発勁か……!」


ホァン「おしい、これは寸勁ネ。イサム、中々いいキック。クンフー積んでて大変よろし」


勇「変な動きでいなしやがって……それも中国拳法の技の一つか?」


ホァン「化勁(かけい)いうヨ、太極拳の奥義ネ、驚いた?」


勇「へっ、大したことないぜ……コォォ」


ナレ「乱れた呼吸と体内で踊る内臓を空手の呼吸法「息吹」で整え、再び構える勇。その後ろからメリッサが躍り出る」


メリッサ「モウ!ホァンばかりズルよ!次はメリッサの番です!」


ナレ「勇の目前で地面に手をつき、そのままコマのように回転し蹴り技を放つメリッサ。

トリッキーな動きに体制は大きく崩した勇の隙をついて馬乗りになりながら、片腕と首両方を完全にロックした。」


勇「か、カポエイラとコマンドサンボ……!」


メリッサ「まるで格闘技博士ネ、イサム。でもここからどうするデスか?おとなしく、死にマスか?」


勇「そんくらいで……くっ……調子にのってんじゃねぇ……ぞ!!!カッ!!」


ナリ「メリッサに左腕をとられ、背中に乗られたまま勇は右腕を地面に起き、倒立の要領でメリッサを振りほどく」


ホァン「わーー!!スバラシ!雑技団ヨ!僕の地元で見たことある!」


メリッサ「ワンダホー!」


勇「はぁっはぁっ、遊んでねぇでまとめてかかってこい!!」


ホァン「お言葉に」


メリッサ「甘えて!」


3人の戦闘ボイス


ホァン「いくヨメリッサ!」


メリッサ「オーケー!ホァン!」


ナレ「二人の絶妙なコンビネーションが勇を襲う。

ホァンが喉、鼻、目を抉るようなするどい上半身への攻撃を、

メリッサの足技が執拗に下半身を狙い、勇はかろうじてホァンに反撃をする程度しか行動できなかった。」


勇「くっ……女は殴れん!!!」


ホァン「ビックリね!それでさっきからボクばかりに攻撃してたヨ!」


ナレ「防戦一方の勇は壁際においつめられ、ついには二人の強力な一撃を鳩尾にくらい卒倒してしまう。」


勇「く……珍しい技ばっか使いやがって……ここは日本だぞくそったれ…」


ホァン「いやぁ驚いた、驚いた!僕ら相手にここまでもってまだ生きてるなんてネ!」


メリッサ「私が男だったらも~~っとやれてたのかしら?」


ホァン「ああああああ!!!!!!!!!!!」


メリッサ「!?」


ホァン「見てメリッサ!クンフーの時間!鬼龍様カンカンなるヨ!」


メリッサ「WTF(ワッザッファック!)!!遅刻はバッドです!鬼龍様に怒られるのも~~っとバッド!」


ホァン「折檻はやだネ!帰ろう!」


メリッサ「ハリハリハリー!」


ホァン「イサム!サイツェン!」


勇「ク、クソ……まだ終わってねぇぞ……ち、ちくしょう……」


ナレ「うつ伏せに倒れたまま勇は敗北を嚙み締めた。立ち上がれなかったのは受けた傷のせいか、苦渋のせいか。」



シーン2 次回予告

メリッサ「Next time!!」


ホァン「いやぁなんとか間に合ってよかたヨ!」


メリッサ「勇とバトルするの楽しかったデース!さすが龍虎さんのナマデシ!!」


ホァン「メリサ!マナデシ!」


メリッサ「イエー!ナマデーシ!……でも、あの実力だとどうせすぐに死んじゃうカモ……デスね」



ホァン「下次(シャァスゥ)!「百錬成鋼(ひゃくれんせいこう)、拳道越流一番弟子」明日にはもっと強くなっててよ!勇!」

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