第4話「竜騰虎闘、勇と秋光」
一本杉 勇(いっぽんすぎ いさむ)
高1 16歳
正義感の強い明るいお調子者。
拳道越流師範代、龍虎の弟子。
秋光のことは親友だと思っている。
二宮 楓(にのみや かえで)
高1 17歳
常識人。龍虎の養子で勇と同級生。
そこそこ強い。
勇のブレーキ役で勇のことは出来の悪い弟だと思っている。
二宮 龍虎(りゅうこ)
拳道越流師範代。常に冷静で厳格。鬼龍とは兄弟弟子
三菱 秋光(みつびし あきみつ)
高1 17歳
勇と同じ学校に通う文武両道の優等生。
誰にでも人当たりがいいので学校でかなりモテている。
だが裏の顔はフードで顔を隠し不良やヤクザを狩る武道家。
勇のことは鬼龍の弟子だと思い込んでいる。
四方田 浩一(よもた こういち)
高1 16歳
引っ込み思案な性格の転校生だったが、龍虎に言われた言葉で変わりつつある。
初日からぐいぐい接してくる勇のことは若干苦手だが尊敬もしている
全てのモブ(8~9役)
まじで全部のモブ。これやる人は台本読破必須。
超大変なので一瞬の演技の切り替え等に自信がない人が
「モブってことはちょい役じゃん!これで!」
と決めると地獄を見る。
過去の一本杉 勇(いっぽんすぎ いさむ)
中1 13歳
孤児院で暮らす少年。正義感は強いが泣き虫
両親はいない。
三菱 冬馬(みつびし とうま)
刑事をやっている秋光の父親。
普段は厳格だが男手一つで育ててきた息子にはデレデレのパッパになる。
更生施設の元犯罪者たちの相談役で慕われているが、同じくらい逆恨みも買っている。
勇♂:
勇(13)不問(人数が余っていればでOK):
楓♀:
浩一♂(少年♀):
龍虎♂:
秋光♂:
冬馬♂:
全モブ♂:
8人(7人)
♂:6-5 ♀:1-2 不問:0-1
使用するSE
SE:バタンッ(車のドア)
SE:ギリギリ(締め上げるSE)
SE:殴り(中)
SE:ダンッ(着地)
SE:足音(タタッ)
SE:銃声
SE:お経
SE:殴り(大)
SE:破壊音
シーン0 サブタイトル
勇「鉄魂(てっこん) 第4話 「
シーン1 道場
勇「浩一、女番長先輩は無事か!」
浩一「一本杉くん!よかった、無事だったんだね!?」
勇「質問を質問で返すなよ!!!」
楓「大丈夫よ。ひどい怪我だったみたいだけどギリギリ骨に異常はないみたい」
勇「ふぅ~……あ、そういえば浩一も大丈夫か?」
浩一「うん、そうだよね、全然大丈夫なんだけど、そうなるよね」
楓「まったく、ホントアンタってトラブルメーカーよね……」
勇「オレのせいか!?」
楓「あった時からずっとそうじゃない、先輩だって勇に喧嘩をうってなければこうなってないかもしれないし!」
勇「当てつけがすぎるぞ!?傷つくぞ!?」
浩一「そういえば、聞きたかったんだけど一本杉くんは
勇「勇でいいぜ、浩一!」
浩一「い、勇くんはどうしてこの道場に?」
勇「あぁ、助けてもらったんだよ。龍虎師匠に」
楓「ホントは私を助けようとしてたのにね」
勇「う、うるせぇな」
楓「もう3年もたつんだね」
シーン2 過去編道路
モブ「お嬢ちゃん、道を教えてくれないかな?」
楓「いいですよ。どちらに行きたいんですか?」
モブ「え~っと、地図、地図っと……これ、見れるかな?おじさんこの辺詳しくなくてね……」
楓「はい、見せてください!」
楓、車に近づいた瞬間に後ろの席が勢いよく空き、後ろから出てきた男が楓の手首をつかむ
SE:バタンッ(車のドア)
モブ3「ごめんね、お嬢ちゃん!」
楓「ちょっ……イヤァ~~~~!!!!」
モブ3「えっ」
掴まれた手首を返し、思い切り関節をキめ相手が膝をついたところに膝をたたきこむ
SE:ギリギリ(締め上げるSE)
SE:殴り(中)
モブ3「お……おぎ……」
モブ「て、てめぇ!」
新たに降りてくる男
SE:バタンッ(車のドア)
モブ「こいつなんかやってるぞ、気を抜くなよ」
モブ2「ゲヘヘ……こういう
勇(13)「ンンまてぇぇえい!!!」
モブ「なんだ!!!!」
勇(13)「トウッ!」
SE:ダンッ
車の上でポーズをキメている勇
モブ「てめぇどっから沸いた!」
勇(13)「いたいけな女の子に乱暴をするとは……見逃せぐふっ…」
SE:殴り(中)
後ろから足首をつかまれボンネットに叩き落される勇
モブ「なんだてめぇ、調子にのって正義のヒーロー気どりか?」
勇(13)「いけ!そこの女の子!おおおおおおおおお」
掴みかかる勇
SE:足音(タタッ)
楓、走り去る。勇、暴れるも車に乗せられそうに
モブ「てめぇ地獄みせてやるからな……」
モブ2「グホホ……こういう生意気な男の子ってのが一番ソソるぜ……」
勇(13)「い、いや俺おいしくないので!ほ、ほらもういいでしょう?争いは何も産みませんし!!!」
モブ「今更びびってもしょうがねぇぞクソガキ!」
龍虎「まぁまぁまぁ、相手はただの中学生……?小学生かな?まぁ、まだまだ子供じゃないですか。そこらへんで許してあげましょう」
モブ「あ?オイオイさっきのお嬢ちゃんもいるじゃねぇか。」
龍虎、音もなくモブに接近
龍虎「よっ」
SE:ギリギリ(締め上げるSE)
腕を完全にきめ、モブは動けない状態に
モブ「いでええええええぇえええ!」
モブ2「!?」
最初に楓にやられたモブも立ち上がる
モブ3「い、いでで……はな”がお”れでる……」
モブ「呆けてないでさっさと助けぐああああいでで、ナニモンだてめェ!」
龍虎「
モブ2「で、でかい武道家……ソソらない……」
龍虎「ま、今日は私より先に君たちの相手になってくれる人がいるんだがね」
冬馬「どうも、私こういうものですが。」
モブ「げっ……ポリスメン……」
冬馬「少しお話いいですかね?
龍虎「あぁ。冬馬くん、また」
冬馬「楓ちゃんごめんね、1人にさせちゃったばっかりに怖い思いさせて……」
楓「いいえ!全然怖くなかったです!」
冬馬(はは、まだ膝が笑ってるじゃないか。
龍虎「して少年、ひどい怪我だ。私の道場で休んでいくといい」
勇(13)「う、うわあああああああごわがっだああああ」
間(道場に移動してどうじょ~)
シーン3 過去編道場
楓「そんなに怖いなら助けてくれなくても私なら平気だったのに!」
龍虎「コラ楓。楓を助けてくれてありがとう、でもね少年。勇気と
勇(13)「クッ……男があんな
楓「強がっちゃって……」
勇(13)「だって、目の前で助けられそうな人を助けられなかったら一生後悔する。だったら俺は死んだほうがいいんだ!」
楓「大げさじゃない?さっきあんなに泣いてたのに!」
勇(13)「うるせぇな!ってか君、助けてもらったんだぞ!お礼くらい言えよ!」
龍虎「見ての通り気が強い娘ですまない」
勇(13)「い、いや……おじさんが謝ることじゃないけど……」
龍虎「ほら、楓もお礼はちゃんとしなさい」
楓「……だって、私のせいで君に何かあったら、私が申し訳ないじゃない。でも、ありがとう。助かりました」
龍虎「うむ、なにかお礼ができればいいんだけど、何がいいかな?」
勇(13)「……!じゃぁ、オレをこの道場で鍛えてくれ!さっきみたいなことがあっても自分でなんとかできるように強くなりたいんだ!!」
龍虎「ほう……君は武力をもって相手を叩きのめしたいのかい?」
勇(13)「違う!理不尽な暴力で悲しむ人を助けたいんだ!」
龍虎「……プッ……ククッ……ア~~ッハッハッハ!!!クッハ……アハハハハ!」
楓「ちょ、ちょっとお父さん!失礼じゃない!」
龍虎「君、クックッ……名前は?」
勇(13)「勇。一本杉勇!」
龍虎「勇くん。マンガの読みすぎだ、今どきそんなことを大真面目に!」
勇(13)「……あ、あんた意外といやな人だな!!!」
龍虎「だが気に入った。結構、結構。ヒーロー大歓迎だ。だが、ついてこれるかな?我が流派「
勇(13)「当たり前だ!強くなれるんだったらどんなことでもやってやる!」
龍虎「ハハ、いいね」
龍虎、大きな手で勇の頭を撫でる
龍虎「今日から君は私の弟子だ」
勇「……!オス!龍虎さん!」
龍虎「今日からは先生と呼びなさい。」
勇「オス!龍虎先生!」
シーン4 過去編三菱家
冬馬「たっだいま~~秋くん!お父さん今帰りましたッヨ~~~ン」
秋光「おかえりなさいお父さん!うわっ、アハハッお酒臭い。今日もお疲れ様」
冬馬「今日は嬉しいことがあって飲みすぎちゃった~~~」
秋光「お風呂沸いてるよ、はい水」
冬馬「……秋光、お前も人のことは信じてあげるんだぞ。どんな間違いを犯す人だって、信じて、話していればきっとわかりあえるんだ」
秋光「もう何度も聞いてるよお父さん。わかってる、僕もお父さんみたいな刑事になりたいんだ」
冬馬「け、警察か~~~お父さん秋くんにはもっと安全な……仕事を……グゥ……」
秋光「まったく、
シーン5 過去編ランニングコース
龍虎「ほら、勇!まだ7kmだぞ!こんなランニングについていけないようじゃ楓にも勝てないぞ!」
勇「じ、じぬ……朝晩10kmはおがじい……」
楓「お父さんは私たちが走る前にすでに10km走ってるのよ」
勇「人間じゃねぇ~~~」
龍虎「しゃべれるうちは平気だ!ほ~ら、走る走る!」
勇「1週間でこんなんなら俺はもうじぬ~~~」
シーン6 過去編飲み屋街路地裏
冬馬「おう、高橋。職場が決まったって聞いたぞ。よく頑張ってるじゃないか」
モブ4「え、えぇ……おかげさまで。全部冬馬さんのおかげです……」
冬馬「やめろ。俺はただお前が頑張ってるってだけで嬉しいんだ」
モブ4「……親もいない、友人もいない俺に本当の意味で
SE:銃声
冬馬「……は……?」
モブ4「あ、あんたが邪魔ってやつに依頼されたんだ……捕まったヘマはあんたを消せばチャラにしてくれて……それで……」
冬馬「た、高橋……」
モブ4「すみません…冬馬さん……う……うおおおおおおお!」
さらに数発の銃声
SE:銃声×3くらい
冬馬「あ……あきみ……トゥ」
間
シーン7 過去編道場
龍虎「なに!?冬馬くんが……!?」
モブ警察「恐らく厚生施設にいたものの犯行ではないかと。ですが……そいつも殺されたんです」
龍虎「なんてことだ……冬馬くん……」
モブ警察「救われない話ですよ……!秋光くんになんて言えばいいんだ……」
間
シーン8 過去編三菱家
秋光「えっ……お父さんが……」
間
シーン9 過去編葬式
SE:お経
モブ5「かわいそうに……まだ中学生になったばかりなのに……」
モブ6「お父さん、暴力沙汰を起こして出所した人たちに親身になって相談とかのってあげてたみたいですよ」
モブ7「あんないい人だったのにねぇ……」
間
シーン10 過去編昭光心中
秋光(うるさい……うるさい……うるせぇ……!)
秋光「どれだけ心を通わせようとしても、結局悪人は裏切るんだ。だったら僕は……俺は……その花も、クズの種も……全部摘み取ってやる……悪人は……全員ぶっ殺してやる……」
シーン11 過去編道場
龍虎「勇、今日はお前に一つ技を教える」
勇(13)「必殺技!?!?!?」
龍虎「まぁ……違うが、そうだ。よく見ておけ……セイッッ!」
SE:殴り(大)
SE:破壊音
勇(13)「うわぁ!!ま、巻き藁が砕けた……」
龍虎「これが
勇(13)「かっけぇえ!!やるやる!俺それやる!!」
龍虎「うむ。ではまずこの型を1日100回」
勇(13)「やっぱりいいかも……」
間
シーン12 過去編昭光心中
秋光「はぁ……はぁ……強くなるんだ……強くなる……1人でも絶対に……」
間
シーン13 アイキャッチ
浩一(ナレ)「こうして、修業を続けてきた2人は私立フロンティア高校で出会い、なんの因果か戦うことになったのです。」
シーン14 決戦場
勇「お前、普段と全然違うよな~~2重人格かなにか?」
秋光「いつもは演技さ。人を
勇「師匠にきいた。すっげぇカッコイイ刑事さんだったんだな、お前の父ちゃん」
秋光「……マヌケだった…それだけだ」
勇「それで、人が信じられなくなったって?」
秋光「信じる必要もない、俺はいずれ頂点に立ってやる。気に入らない奴らをぶっ潰し続けてな」
勇「クッ……ククッ……はーっはっはっは!!!」
秋光「……なに笑っていやがる」
勇「いやぁ、よ~やくわかったんだ。お前寂しいんだろ?」
秋光「だまれ」
勇「信じてた父ちゃんはいなくなっちまって、どうせそっから友達もいなかったんだろ?」
秋光「だまれ……!」
勇「それなら早くいってくれよ。いやぁん、アッキーのさ・み・し・が・り♡」
秋光「だまれぇぇえ!!!」
しばらく戦闘ボイス
2人、がっつり組み合う
SE:ギリギリ(締め上げるSE)
秋光「しかし、お前にも騙されたぜ一本杉。フザけながらもあんな男の元で
秋光、勇を蹴りで弾き飛ばす。勇はそれを受けつつ後ろに跳躍し勢いを殺す
SE:殴り(大)
SE:ダンッ(着地)
勇「あんな男……たしかに師匠は地獄みてぇな人だけど」
そのまま攻勢にでる勇、秋光しばらく防戦
勇「へっ、さすがに喧嘩じゃまけねぇっての!」
秋光「そうかな?」
秋光の攻撃が勇に数発クリーンヒット
SE:殴り(連発)
勇「なっ……なんで急に……」
秋光「バカ正直な性格が拳にも出てるんだよ、一本杉。俺の攻撃は殺気とは別の場所に放つ
勇「やさしいじゃねぇの。自分から答え合わせしてくれるなんてよ!」
SE:殴り(大)
数発殴りかかるも秋光はそれを見切り、カウンターで勇は弾き飛ぶ。
勇「つ、つぇぇ……!」
秋光「女と一緒にヌクヌクとトレーニングをしてるてめェとは覚悟が違うんだよ。一生拳を握れないようにしてやる」
シーン15 次回予告
龍虎「次回予告」
勇「
秋光「ぶっ殺してやるぞ一本杉。お前とのオトモダチごっこも今日でしまいだ。」
モブ8「
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