第3話「男子禁制!最強を決めるキャットファイト!」

一本杉 勇(いっぽんすぎ いさむ)

高1 16歳

正義感の強い明るいお調子者。

拳道越流師範代、龍虎の弟子。



二宮 楓(にのみや かえで)

高1 17歳

常識人。龍虎の養子で勇と同級生。

そこそこ強い。

勇のブレーキ役で勇のことは出来の悪い弟だと思っている。


三菱 秋光(みつびし あきみつ)

高1 17歳

勇と同じ学校に通う文武両道の優等生。

誰にでも人当たりがいいので学校でかなりモテている。

だが裏の顔はフードで顔を隠し不良やヤクザを狩る武道家。



四方田 浩一(よもた こういち)

高1 16歳

引っ込み思案な性格の転校生だったが、龍虎に言われた言葉で変わりつつある。

初日からぐいぐい接してくる勇のことは若干苦手だが尊敬もしている


五国寺 貴美(ごこくじ たかみ)

高2 18歳

私立フロンティア高校で負けなしのスケバン。

キックボクシングスタイルだが、特殊警棒の扱いにも長けている。

乳はない。それを気にしているので胸について何か言われたらキレ散らかす


勇♂:

楓♀:

秋光♂:

浩一♂(少年♀):

貴美♀:

5人

♂:3-2 ♀:2-3


使用SE

SE:ポクポクポクチーン

SE:ブンッ(ものを振る音)

SE:サッ(避ける音)

SE:スタッ(着地音)

SE:ドカバキ(殴りの中、大で代用可)

SE:殴り(中)

SE:殴り(大)

SE:足音(タタッ)

SE:パトカー



シーン0 サブタイトル

勇「鉄魂(てっこん) 第3話 「男子禁制!最強を決めるキャットファイト!」」


シーン1 帰路

勇「あ”~~疲れた、浩一、授業ってのはもっとこう……体で覚えるべきだよな!」


浩一「か、体で……?それより、二宮さん待たなくてよかったの?」


勇「あ~クラス委員だろ?別に道場で会うし毎日一緒に帰ることもねぇだろ?」


貴美「よう、アンタが一本杉かい?」


勇「いかにも、宗教勧誘しゅうきょうかんゆう、マルチ商法は一切いっさいお断りの一本杉勇ですが!」


貴美「ははっ、聞いてた通りふざけたヤツだね。あたしはフロ高(※私立フロンティア高校)で番格ばんかく張らせてもらってる五国寺ごこくじ 貴美たかみだ。聞いたことあんだろ?」


勇、無言で浩一を見る

SE:ポク、ポク、ポク、チーン


浩一「僕がしってるわけないじゃないか、転校したばっかなのに……」


勇「そりゃそうか、悪いな、女番長先輩のことよくわからねぇや」


貴美「……フッ、まぁいい……喧嘩、買いなよ。」


勇「え、やだよ。俺は女には手をださん」


貴美「その言葉を私に言ったやつは全員病院のベッドで後悔してるよ!」


貴美、勇に殴りかかる


SE:ブンッ

SE:サッ


勇「高校生の喧嘩に武器はイカンでしょっと。」


振り下ろした手首をつかみ、そのまま受け流す


貴美「甘いよ!」


勇、貴美の不意をついた後ろ回し蹴りをバク転で避ける


SE:ブンッ

SE:スタッ


勇「そんな蹴りくらいたくねぇな!」


貴美「じゃぁ返してきな!」


勇「最初にも言ったけど俺は女は殴らんぞ」


貴美「舐めたガキだね……」


勇「ガキって1,2個上じゃねぇかよ……」


貴美「そういう話してるんじゃないんだよ!」


楓「ちょっと勇!!!なに女の子 いじめてるの!!!」


勇「ゲッ、楓、い、いや、俺はいきなり喧嘩を売られて


楓「言い訳!?女の子と喧嘩して言い訳までするなんて私恥ずかしいよ勇……」


勇「話をきけっての!」


楓「拳道越流けんどうえつりゅうの一番弟子を自称じしょうするなら、責任もった行動をしなさいよ!」


勇「だー!かー!らー!」


貴美「おい!そこの寸胴ずんどう女。喧嘩うったのはアタシだよ、どいつもこいつもナメた態度とりやがって。」


楓「ずっ……へ、へぇ、寸胴ずんどう?言う割に貴方も随分貧相ずいぶんひんそうな体つきしてますけど?」


貴美「て、てめぇ……高校2年は成長期なんだ、ここからなんだよ……」


楓「あっ、先輩だったんですね、てっきり中学生かと思いました」


貴美「殺す!」


楓「かかってきなさいよ!!」


楓、貴美戦闘。

SE:ドカバキ

互角の戦闘ボイスで頃合いを見計らって


浩一「い、一本杉くん。止めないと……」


勇「お前それオレに死ねっていってるようなもんだけど……言うようになったな浩一……」


浩一「そ、そうじゃないけど!」


勇「さっすがにアレ止める気はおきんぞ……さいわい同じくらいの実力だからそんな大けがもしねぇだろ……」


浩一「そういうの僕わからないから怖いよ……」


貴美「はぁ……はぁ……寸胴ずんどうの割には動けるじゃないか……」


楓「先輩も胸が軽い分動きが軽くてうらやましいですね……!」


貴美「ぜってぇ殺す!」


楓「こっちのセリフよ!」


貴美、蹴りかかるも浩一が身を挺して楓をかばう


浩一「も、もうやめましょウ”ッ」


SE:殴り(大)


楓「浩一くん!?」


勇「浩一!!!」


貴美「なっ……!(タメ)チッ。クソきょうざめだ。そのガキ早く保健室にでもつれてってやりな」


勇「お、おう、ってお前がやったんだからな!オイ!」


楓「どうしよう勇!今の位置、肋骨ろっこつにヒビでも入ったら……」


勇「お前も勇気があるのかないのかようわからんヤツだな浩一……」


浩一「い、いてて……ボクも変わってみようかなって……」


楓「大丈夫?浩一くん」


勇「保健室より師匠の薬の方が全然 くだろ、よしじゃぁ。」


浩一「え、まって、一本杉くん。今日はさすがにそれは


勇「要救助者ようきゅうじょしゃ1人搬送はんそう!救急車はっしーん!」


浩一「いだだだだだだ!!!!!」


楓「ちょっ!だから怪我人をゆするなー!!!!」



シーン2 路地裏?

貴美「クソッ……なんだってんだ……」


秋光(フードの男)「まて」


貴美「フードの男……へぇ、一本杉じゃないじゃないか、あのバカコンビ……で?なんの用だい?」


秋光「フン、クズが粋がりやがって……」


貴美「喧嘩、うってんのかい?」


秋光「そう思うならかかってくればどうだ?」


貴美「言われなくてもそうするよ!」


貴美、怒涛の攻撃。秋光余裕の回避

SE:ブンッ

SE:サッ


秋光「キックボクサーの蹴りか。だが甘いな」


貴美は蹴りからのフェイントで特殊警棒で攻撃を仕掛ける


秋光「そうだ。キサマのような弱者じゃくしゃは武器を使って正解だ。俺は女にも容赦ようしゃはしないからな」


貴美「ははっ、言ってくれるじゃないか。一本杉いっぽんすぎ……っていってもわかんないか。アタシはそっちのほうが好みだね。男女平等の時代だろ!!」


貴美、蹴り技。秋光はそれをつかんでジャイアントスイングの要領でスローイング。

受け身をとって警棒で殴りかかるが受け止められて顔面に頭突き。

SE:殴り(中)


貴美「くっ」


秋光「どうした?さっきまでの威勢いせいが消えたじゃないか。」


貴美「どいつもこいつも……ナメてんじゃないよ!!」


秋光「遅いんだよ。技のキレも悪い。花嫁修業はなよめしゅぎょうでもしたほうがまだ建設的けんせつてきなくらいにな」


SE:サッ


言い終わるやいなや指をクイッとまげて挑発する秋光


貴美「このっ!」


貴美が仕掛けた攻撃に合わせてカウンター。

SE:殴り(大)


秋光「終わりだな。番格ばんかく自称じしょうする割には骨がない相手だぜ……」


勇「でああああああ!」


ぐったりした貴美にトドメを刺そうとするところで勇、秋光に飛び蹴り

SE:殴り(大)

SE:足音(タタッ)


秋光「でたな……偽善者野郎……」


勇、素早く貴美を抱えて浩一に預ける


勇「浩一、女番長担いで道場までいけ!」


浩一「あ、え、わっと」


楓「ちょっと勇!浩一くんをかついで……ってさっきの先輩!どうして……!」


勇「細かい話はあとだ楓!二人でそいつ担いで道場にいけ!」


楓「あとでちゃんと話しなさいよ!いこう、浩一くん!」


浩一「え、でも一本杉くんが……」


楓「……男同士の一対一に、私たちが入る余地なんてないわ。状況はうまく掴めてないけど……全部勇に任せる。」


勇「サンキュー楓。さすがわかってるぜ。いけ!浩一!」


浩一「わ、わかったよ!」


勇「おい!女を殴るなって教えてもらわなかったのか!」


秋光「フッ、俺が汚い大人どもに習ったのは……人は信じたところですぐに裏切るってことだけさ……」


秋光、フードを外す。

SE:バッ(服を脱ぐ)


勇「なっ……秋光!」


秋光「驚いたようだね、勇くん。」


秋光「てめェも偽物にせものだったんだろう?あんな師がいるんだからよ!」


勇「あ……あ……秋光……」


秋光「驚きすぎてまともにしゃべれんようだな……」


勇「お前……喧嘩もできるのかよ!?!?文武両道ぶんぶりょうどう喧嘩上等、ツラよしウデよしアタマよしかよ!神はなんで1人に3さんぶつもあたえるかなぁ!?」


秋光「相変わらずフザけた野郎だ。構えろ、ここでぶっ殺してやる」


勇「……本気みたいだな。」


秋光「まだジョークだと思ってるなら、そのまま棒立ちしていろ」構え


勇「秋光……」構え


SE:パトカー

付近の通報のためか遠くからパトカーが鳴っていることに気づく秋光


秋光「やめだ。俺はてめぇみてぇな偽善者も、生きる価値のない悪人もゆるせねぇ、明日ここでまつ。二度と拳が握れなくしてやる」

言うだけ言って消える秋光

勇「秋光!!!クッ、まずは浩一たちだ……」



浩一「次回予告!」


勇「秋光……なんであいつが……」


浩一「やっぱり聞き覚えのある声は秋光くんだったんだ……」


楓「まったく勇ったら、いつも勝手に危険なことばかりするんだから」


秋光「次回、竜騰虎闘りゅうとうことう、勇と秋光。 明日には決着をつけてやる。」

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