第34話 芸能プロに売り込み婆ぁ?


「・・・って電話かかってきてるんですよ、どうしたらいいですかね?」

と、ウチの営業中年男性


「ウチはそういうの一切ないので、オーディション受けにくてくれとつたいといて。一切ないから。首相だろうが海の向こうの大統領だろうが一切ない。俺の親戚でもダメって言ってるからダメ。」

と完全ブロックは中堅芸能プロ社長のおっさん。


俺らはそのプロダクションに出入りしている業者。ちなみに業種は芸能関係では 無 い 。


なぜ俺んとこにかかってくるだろう?番号教えた奴ぬっころす!!とかいいながら、事務所のはしの簡易テーブルに置いた自分のスマホに向かう営業。


逆のほうの事務員ようの机の島で、俺と社長があーでもないこーでもない、とシステムのエラーについてやってる。多分操作の勘違いの連続結果なんじゃないか?とは思ってるんで検証中。


だからあ!!

とか、

何度も申し上げますけどねっつ!!!

とか、

怒りが混じった声が向こうの端から聞こえるのがうざい、社長の気も散るし・・・


ーーー


後日。

俺が、営業担当無しでまたその事務所に行き、簡単な検証して30分も居ずに事務所を出て帰社しようかな、ってときに

スマホが鳴った。


その会社の事務所のあるビルの下にある喫茶店で一服して帰ろうと思ってたんで、

緊急かよ、、、一服もできず、、

と思いながら出る。


はあ?

あんた、話す相手間違ってない?とか言おうと思ったが、ふと思いたったことがあり、、

・・・・まくしたてる相手の話を聞いてる。

(こりゃぁ・・)

「あんた、以前ウチの営業担当にかけてたろ?うちは芸能とは全く関係な・・


その喫茶店のあるフロア(3F)の下に向かうエスカレーターは喫茶店のあるスペースに接している。

喫煙ブースはその外(ベランダ)になるけども。

そのくだりエスカレーターに、無線イヤホン?付けたおばはんが電話の言葉と全く同じ言葉を発しながら・・


ばばぁ、エスカレーターの段々に足を出そうと、

俺、正面、ばばぁから11時方向。ばばぁと目が合う。

「ちょうどいいや、対面で話そうぜ」俺

ばばぁ、一瞬で覚悟したようす。


喫茶店に入るとこで、先程の芸能事務所の事務の子(30代半ば既婚者女性やりてで中堅)Aがいた。

事務所から一番近い喫茶店でタバコ吸えるので、ここは事務所の喫煙者から人気なのを思い出した。

「ちょうどいいや、**さん、一緒に来てくれる?見届け人?証人?ぷw」


何度か放したこと在る人。波長が似ている感じで話が通じやすい。今回もすぐ判ってくれたかんじ?いや、「おもしろそう!」ってのか、、目がそう言ってらw


カウンターに

「俺ブレンドください」と言って、Aに千円2枚わたしてベランダに向かう。

誘ったというか頼んだのが俺なので、もちろんAの飲み物など支払いも俺、ということ。Aもわかった様子。


**


「なぁおばはん、あの社長はそういったの受け付けないのはホントだから。自分の身内さえダメだから。ましてやTV局のおエライサン関係や首相などのおエライサン関係や冤罪されちゃう警察おエライサン関係とかでもダメ。偉そうなのは生理的にダメだとよ。一度許すとズにのって次から次へってやるのがクズどもだからってさ。なのであんたみたいな特攻も無理。

で、

単にそんなこと言うためだけじゃ、せっかくの邂逅なんだ、勿体無いだろ?

おばはん、あんたんとこの商品は娘?息子?どういった売りがあるの?特徴言ってみ?」

と俺。


とりあえず、手持ちのカードがどんなんなのか知らんと、勝負にならん。ダメならやり直しさせるかそのものをあきらめさせるか?。行けそうならどう売り込めばいいのか?など、、、アドバイス?煽り?入れてやらにゃ、ウチの会社全員にかけまくられるんじゃね?とか思うし。どっからTel番入手してるんだか、も知りてーし?


「あんた!しょうひんってっつ!!」ばばぁ


「・・・あんたがそんなんじゃあ、知れてるなぁ、、だめだな。ばばあ、よく聞けよ?相手は芸能事務所だ。タレントは商品だ。売れなきゃ仕事にナンねー−んだよ?知らないの?そんなことも知らないの?。でだ、売れる、ってのが最も重要なとこ。


売り先が必要としているものならまだやりやすいが、そんなのは殆ど無い。タレントのすげーとこを「こいつ、おもしろいでっせー!。こいつ***できるんですわ!。とか、***ならこいつ以上はいないっすね!。とか、++系演技やらせりゃ本物++よりリアルですよ!とか、売り込むことができる要素がなきゃ、売れないの、わかる?


だから、あんたんとこの商品、娘か息子かしらんが、その商品は、どこが売れるポイントなんですか?、って聞いてるんよ。そこがわかりゃ、なぁ?」

と、

俺はAに振る。               (1)


「そうですね。うちに登録している子達に無いところがあれば、そこがちゃんと売り物になるレベルであるなら、商品として揃えておくのはいいですね。それっぽいドラマの下地作って、それ持って売り込みとかできますからね」A


「・・・・・」ばばぁ


「あのさ、あんたの娘か息子か、、ホントにそっちでやって行きたがってるの?。そこからまず再確認してみ?。あんたの子が、人生かけてそれ1本でやってみる、ってんならいいが、、、

なんか見てると、あんただけ先走ってるように感じられる。


あんたの子たち、ほんとはやりたいことあるんじゃね?

そっち伸ばせば、そっちで目が出りゃ、それで売れるかもよ?


音楽だったら、もう日本じゃなく他の国のが良い環境になってるし、芸術系やイラストなんぞも日本は他の先進国の1割以下程度しかギャラしかないし?

コックだって日本よりカナダや欧州先進国の大都市のが数倍から10倍以上だし。


あんた、外の情報も全く調べてないみたいだし?。本人達の情報も、持ってないよね?今何も言えなかったよね?。


ただ、ウチの営業担当の携帯番号や俺の番号まで調べたのは凄かったぞ?」


「・・・・・・」ばばぁ


俺はAを見る。

Aはうなずいて、俺を促す。帰っていいですよ?ってことな様子。


俺はカバンを持って立ち上がり

Aに「すんません、よろしくおねがいします」と。

1−2歩歩き


「ばばぁ、あんたのほうが売れるんじゃね?。その根性、売り込む価値在るだろ。そうさな、狂気や猟奇じみた嫁いびりするトメ、なんざ、すんげーいい演技できるんじゃねーかな?練習してみ?」


そう言ったら、ばばぁ、目を丸くしていた。敵視ゼロの目だった。



後の、嫁いびり演技No1,芸名鬼瓦トメの誕生である。

















と言う夢を見たw

まじ。さっき見た。

久々の物語夢。

**までが第一部夢。

そこで目が覚めて、

「勿体無い、続き、見よ」

って、また寝て、(1)まで見た

で、あとは寝られなさそうなんで

横になりながら妄想して、一応結末まで完了


最後、なんかいまいち、

ひっかかりあるがぁ、

めんどくさいからいーやw



おっと、

今気がついた

携帯電話番号渡したの、どこの者でしょー?

多分、だけどね。

今、やっと気がついたwww


これかぁ、

これがしたかったのかあ!!wwwww

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