第33話・初めての百点

テストの結果、律子は百点を取った。文字通り生れて初めての百点である。

そして…結果を知った律子の母は……


律子の母「百点満点!?カンニングしたの??」

律子「いや…してないよ……」


教室にて……


津奈「マジでカンニングしたの??」

律子「してないって…」


廊下でも……


四ノ宮「カンニングしたらしいわね?見損なったわ!!」

律子「だから…してねーし……」


どこに行っても訪ねても律子のカンニング疑惑で持ち切りだった。それほどまでに律子の百点はレアで奇跡的なのである。


律子「皆が、カンニングしたって言うのよ…ホント失礼しちゃうわね!!」

ミナ「だってリッちゃんカンニング宣言してたじゃない…」


ミナは律子に尋ねた。


ミナ「じゃあさ、勉強したの?」

律子「バカバカしい、するわけないじゃん」

ミナ「じゃあ…どうして…何をしてたの?」

律子「カンペを作る為にひたすら教科書と参考書を読み漁っただけよ」

ミナ「エッ!!??」


律子は悔しそうに語った。


律子「三日間徹夜で作ったんだよ!!」

ミナ「三日も毎晩、教科書と参考書を読んでたの??」

律子「まあね勉強なんてお断りよ」


ミナは思った。


(リッちゃんたら自分が勉強してたのに…気付いてないんだ……)


律子「本番で家にカンペ忘れるなんて、ホント最悪よね~」

ミナ「…………」

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