かよわくないよ！！

第２６話・リア充？

律子は、偶然転校生の関（かん） 圭（けい）と道端で出会った。

圭「やあ！中川さん！」

律子「あれ？圭くん？福座さんは？」

圭「津奈ったら、僕と一緒は恥ずかしいって言うんだよ…先に帰っちゃった…」

律子「相変わらず…嫌われてるのね……」

圭「酷いよ…血を分けた姉弟なのに……」

圭は泣き出した……

律子「ちょっ！！ふ…福座さんは照れてるだけだよ……」

圭「そ…そうかな？そうだよね！？」

律子「そうね……多分…」

律子が圭に疲れ始めた頃…同級生の四ノ宮が現れた。

四ノ宮「待ちなさい！！素通りする気？？」

律子「え？」

圭「知り合い？」

律子は暫（しば）し考えた……

律子「出たわね！？…え～っと……」

四ノ宮「アンタ何を考えこんで……」

律子「…………」

四ノ宮「って…まさか！？」

律子「ゴメン……誰だっけ？」

四ノ宮「なっ！？何ですって～！？」

四ノ宮は憤慨した。

四ノ宮「永遠のライバル！四ノ宮よ！！」

律子「アンタ最近、全然見ないから忘れてたよ」

四ノ宮「アンタ！！それ、わざとでしょう！！？？」

律子は、大騒ぎする四ノ宮を更に挑発した。

律子「それで？アンタまた勝負でもする気？もう負ける気しないんだけど」

四ノ宮「ぬぐぐぐ……」

四ノ宮は律子の挑発に腹を立てたが、側にいる圭を見て気が抜けた。

四ノ宮「今のアンタ、リア充だし…辞めておくわ…」

律子「り…リア充？……」

四ノ宮「わたしも、そこまで野暮じゃないわよ……」

律子は四ノ宮の、リア充と言う言葉の意味を理解出来なかったので、圭に尋ねた。

律子「ねえ？リア充ってなに？」

圭「リアルが充実って意味かな？恋人がいるって事じゃない？」

四ノ宮は落ち込んでいた。

四ノ宮「それにしても…まさかアンタに先を越されるなんて……」

律子「ちょっと！圭くんとは、そこで偶然会っただけだよ！？」

四ノ宮「偶然？？運命の出会いじゃん！？」

律子「いや…転校生でクラスメイトだし……」

四ノ宮「アンタを追って転校して来たの？？」

律子「全然違うし……」