第24話・モブキャラ再び

律子は、いつも一緒のミナが委員会で遅くなる為

一人で下校しようとしていたが…


律子「あれ?福座さん?」

津奈「中川さん?いつもの子は?」

律子「ミナは委員会で遅くなるんだって」

津奈「ふ~ん…」


律子は、隣の席の転校生、福座ふくざ 津奈つなと廊下で会った。


律子「一緒に帰らない?」

津奈「え~…わたしは群れるのが嫌いなんだけどな…」

律子「群れるって…わたし一人だけど…」

津奈「じゃあ、仕方ないわね…一緒に帰ってあげる」


その様子を見ていた二人組がいた。

モブこと茂部山もぶやまと、キャラこと木荒きあらである。


モブ「今の聞いた?偉そうに、何様のつもりさ」

キャラ「モブちゃんも、一緒に帰りたい言うたらええやんか」

モブ「誰が一緒に帰りたいって!?それに、わたしは茂部山もぶやま

モブキャラみたいだからやめて!!」

キャラ「そないに、青筋立てて怒らんでもええやん」

モブ「怒るわ!!」


二人の騒々しさを見た津奈は言った。


津奈「騒々しいと思ったら、アンタ達か!今度は何の用?」

モブ「ぐぬぬ…相変わらず小生意気な…」


モブは津奈に憤慨ふんがいしたが、気を取り直した。


モブ「まあいいわ、アンタ友達少なそうだし一緒に帰ってあげる」

津奈「はあ?」

キャラ「モブちゃん、そない言うてますけど

モブちゃんかて、友達ようおらんやんか」


キャラにすごむモブ…


モブ「誰に友達がいないってさ!?そもそも、アンタは友達と違うの!?」

キャラ「モブちゃん、おちつきーな…」


モブキャラコンビは、漫才みたいなやりとりをし始めた


モブ「アンタがそんなこと言うから、モブキャラコンビって言われるのよ!!」

キャラ「それ、めっちゃええやん」

モブ「良くないわ!!」


大騒ぎするモブキャラに、あっけにとられた律子は、津奈に尋ねた。


律子「どうするの?コレ?」

津奈「ほっときゃいいのよ、帰ろう?」


そして…先生が現れた。


先生「廊下で漫才しちゃダメです!!」

モブ「あ…の…先生……」

キャラ「別に漫才してた訳では……」

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