第10話・ご機嫌ななめ

律子は、ご機嫌ななめだった。


ミナ「また機嫌悪くして、かよわいって言われて怒ってるの?」

律子「今度こそ、見返してやるつもりだった」

ミナ「それは仕方ないよ、四ノ宮さんは怪我をして、福座さんは親戚の法事で休んだんだから」


律子は、納得行かなかった。


律子「じゃあ、どうすればいいの?」

ミナ「いや…わたしに、どうすればって言われても……」


ミナは提案した。


ミナ「例えば勉強したり、女子力磨いて恋をしたりするのは?」

律子「何それ?勉強は嫌!女子力って強いの?恋って美味しいの?」

ミナ「いや…女子力って強さじゃないし、恋は食べ物じゃないよ……」


律子とミナの前に、福座 津奈(ふくざ つな)と関 圭(かん けい)が現れた。


圭「やあ、こんにちは、お二人さん」

ミナ「あれ?関くんと福座さん?」


律子は、苦手な福座 津奈(ふくざ つな)と遭遇し、内心面倒くさいと思った。


圭「こんなところで、クラスの女の子に会うなんて運命だよね?」

津奈「アンタさっき安田さんって子にも、同じことを言ってたわよ」

圭「アハハ、そうだっけ?」

津奈「だいたい、私もクラスの女の子なんだけど」

圭「そうだね、アハハハ」

ミナ「あれ?リッちゃん?」


律子の顔が、みるみる赤くなった。


律子(う……運命……)

ミナ「ちょっと!?リッちゃん!!??」


律子は、倒れた…魂を出しながら……な気がした。


圭「前より、でかい魂が出てる!!??」

津奈「圭!!マジで中川さんを殺す気!!??」

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