第8話・ふくざつな姉弟

律子は倒れ、保健室に担ぎ込まれた。


律子「先生、お世話になりました……」

保健室の先生「よく倒れるね、気を付けなさい」


ミナが律子に抱き着いた。


ミナ「リッちゃ~ん!!いきなりぶっ倒れるから、心配で給食も喉が通らなかったよ~!!」

律子「アンタ、保健室でモリモリ食べてたでしょう……」


律子とミナの元へ、福座 津奈(ふくざ つな)と関 圭(かん けい)がやって来た。


津奈「中川さん。調子はどう?」

律子「ぜ…絶好調ッス……」

津奈「何か、勘違いしてそうだから言うけど」

圭「僕たちは、双子の姉弟なんだよ」

律子「双子!!??マジで??」

ミナ「確かに…顔が同じ……」


津奈と圭は、家庭の複雑な事情で苗字こそ違うが双子の姉弟だった。


津奈「それにしても、アンタよく倒れるわね?かよわすぎ」

律子「たまたまだよ……かよわくないからね…」


圭が律子の肩に、そっと手を添え言った。


圭「僕は、かよわい女の子好きだよ、守ってあげたい感じだよね?」

律子(スキ…マモッテアゲタイ……)


律子は圭の一言に、顔が真っ赤になり倒れ、魂が出た……様な気がした……


圭「え~っ!!??魂が出てる??」

ミナ「リッちゃん!!??」

津奈「圭!!アンタ中川さんを殺す気!!??」


律子は再び保健室に担ぎ込まれた……

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