第2話・復活のリッちゃん

一週間が経過し律子の熱は、ようやく下がった。


律子の母「熱が下がったわね?学校に行ってもいいわよ」


律子の母は、体温計の温度が平熱なのを見て言った。


律子「でも…一週間も休んで皆勤賞も無くなったよ……」


律子は残念そうに、うつむいた。


律子の父「また来年だな何度でも挑戦しなさい」


律子の父は励ました。


律子はトレードマークのポニーテールをまとめ、巨大なリボンを縛り学校に行く準備をした。彼女の容姿は中の上、美少女としては微妙だが…まあ…決して悪くは無い…と思う……


律子「行って来ま~す!!」

律子の母「気を付けてね!」


久し振りに元気な姿で家を出る娘を、律子の母は見送った。


そして律子は一週間ぶりに登校した。


律子「みんな!久し振り!」


律子は久し振りに会うクラスメイトや親友のミナ、友人の安田さんに話かけた。


ミナ「リッちゃん!?」

安田「生きてる!!動いてる……」


律子はミナや安田の態度に驚いた。


律子「何!?どう言う意味??」


律子の問いにミナも安田も迷った。


ミナ「え…えっとね……」

安田「リッちゃん…一週間も休んだから……」

律子「休んだから何?」

ミナ「だ…だからね……」


周囲は何故か律子の姿に注目していた。


律子「みんな、いったい何なのよ?」

安田「リッちゃんが…死んだって噂が流れてるんだよ……」


親友のミナが律子に衝撃の告白をした。


律子「エ~ッ!!??」


なんと!!周囲は律子が死んだと思っていたのだ……。


「勝手に殺さないでよ!!足だってあるよ!!」


律子はスカートからパンツが見えそうなほど足を上げたが、その律子らしい反応を見て二人は確信した。


ミナ「あ……この反応は…リッちゃんだ……」

安田「うん…リッちゃんだね……」


律子がミナや安田とやり取りをしている最中……クラスメイト達が律子の周りに集まって来た。


男子生徒1「おい!中川だ!!」

女子生徒1「本当だ!リッちゃんだ!!」


律子は次第に集まるクラスメイト達に困惑した。


女子生徒2「リッちゃん!生き返ったの??」

律子「いや…わたし…別に死んでは……」

女子生徒3「幽霊なの!?」

律子「いや…ちゃんと…生きてるし……」

男子生徒2「マジで!!??」

律子「マジです……」

女子生徒4「り…リッちゃん…お化け!!??」

律子「化けてません!!」

男子生徒3「スゲーな!!」

律子「何がすごいの??」


休み時間は、この話で持ち切りだった……

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