第3話 正ノ音
そうすべきなんだ。絶対に。だってそれはそうだから。そうだろ。何も間違いのないこの道。間違いのない人生。
悲惨な人生は人生ごとやり直すんだ。そう、俺には全てある。だから全て要らない。俺が欲するものは欲することなく手元に届く。不平等は俺がいちばん知っている。なんて快感。なんて優越感。
愚行も不敬も俺に対しては許さない。なぜなら俺は完璧だから。
愚行も不敬も俺以外にはするものだ。なぜなら俺以外は不完全だから。
愚行も不敬も俺以外はしてしまうのだ。なぜなら俺以外は不自由だから。
皆同じく暮らし、皆同じく生き、皆同じくいなくなれ。俺だけがここにいる。
俺だけが、ここにいる。俺だけが、ここにいる。俺だケガ、ココにイル。オれだケガ、ココニイル。オレ、ダケガ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます