子どもの権利


 珍しく余裕があるうさこです。今日はタイトル通り、ヤングケアラーについて少々書いてみたいと思います。なぜ、そう思ったかって? そう。今まさに、娘たちがそれになりかけてないかい? って心配だからなのです!!


 あちらこちらで目にしませんかね。このヤングケアラー。未成年の子が、親や親族の介護や育児の手伝いをすることで、必要な学業ができない状況になったり、友人たちとの関係性がうまく築けなかったりする状態のことを言います。


 このテーマは「家族の一員としての役割」というものとの線引きが難しいという課題があるのが現状です。一般的に家族とは助け合うものです。子供だからと言って、勉強と遊びだけしているわけにはいきません。子供だって、家族の一員として、できることがあれば、一緒に取り組んでいくというのは、家族のあるべき姿だ、と私は思います。


 けれど、ヤングケアラーとされる子たちは、このお手伝いの範疇が過剰になって、学校を休んだり、夜中まで介護や育児の手伝いをして、学校で居眠りをしてしまったり、学力が落ちたり、友達と常に遊べなかったりと、子供として暮らすにあたって、支障が出てきていることをいうのです。


 ちょっと前のエッセイにも書いたんですけど、義母が骨折して数週間がたちます。あっちもこっちも一人で抱え込んでやっていた人ですから。義母が動けなくなる時間が長引くと、あちらこちらでひずみが出始めてきた、というところです。


 私ははっきり言って他人ですから。娘たちの話を聞くばかりですが。どうやら下の子、学校に行く前に自転車でじいちゃんの家に朝ごはんを届ける係をしていたようです。うちの界隈は集団登校ですから。二女曰く、集団登校で集まっている子たちや、すでに歩いてきている子たちに会うと奇異な目で見られると。


 それはそうでしょう。みんなが学校に行く時間です。自転車で家族の用事を足している子なんているわけがないのです。二女は「恥ずかしい」といいます。けれど、責任感が強い性格ですから、自分がもっていかないと、じいちゃんがご飯食べられないと心配して、毎日せっせと運ぶ係をやっています。


 ところが、昨晩。二女が困った顔をしていうんです。


「明日雨なんだって。雨だったら、歩いて行かなくちゃいけないけど、遅刻しちゃうからいけないんだ。どうしよう……」って。


 いや、これはね。子供が悩むことじゃないっす。大人いるだろうって。義母がダメでも、元夫もいるし、義理の姉もいるんですけど? ねえ。君たちのじいちゃんだろう? なに子供にばっかりやらせているんだよって、怒りふつふつです。


 更にもう一つ事件が。一昨日の夜。長女が義母の家からなかなか帰ってこないんです。塾に行く時間になってしまうというのに。なにしているんだろうか、と気を揉んでいると、メールが。


「じいちゃんが畑で転んだから様子見てくる」って。


 それだめだろう? 日常のお手伝いくらいならまだしも。緊急事態の対応を子供にさせちゃいかんだろうー。義母は運転できないから、隣町にいる叔母を呼んだだけであとは子供たちに対応させるって、ないでしょう? 長女は受験生です。勉強するために部活終わっただけで、じいちゃんの介護や、買い出しさせられるために帰ってきているわけじゃないって話です。


 最初は子供たちも喜んでやっていました。お手伝いなんて、あまりやる機会がない人たちでしたから(吹部の練習でいつも帰宅が遅いので)。義母の骨折も大変なことです。みんなで助け合うのが必要だと思いました。けれど。ここまでくると、どうなんでしょう。私が問題だと思うのは、大人が出てきていないってこと。


 義母は子供たちには頼みやすいのかもしれません。子供はなにもいいませんから。言われた通りやります。けど、それで本当にいいの? 子供だけが時間取られて、孫である大人たちはじいちゃんの面倒、みなくていいの? って。


 義母にラインしました。二女が気に病んでいることを。すると、気が付かなかった。すみませんでしたと返信が来ました。気づいてほしいね。子供たちの気持ちも。


 みなさんの周囲でもそんな子いませんか?

 子供って、あんまり深く考えずに生活しています。大人が子の権利を侵害してやしませんか。

 楽しそうにお手伝いしているからいいや、じゃなかったなと反省しています。子供たちとよく話をして、これからのお手伝いの範疇は決めていきたいと思いました。



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