一流の指導は人を伸ばす。


 先日、Twitter改めXに「藝大の卒業生にバイオリンを習ったら」ってポストを見つけました。その方、その先生に「弓を弦に思い切り押し付けてギリギリと弾くように」と指導されたそうです。


 本人はもちろん納得しないです。ギイギイと耳障りな音ばかり出るんですから。「この先生、外れだ」って思ったんですって。それでも、仕方ないのでその練習を続けていくと、あらどうしたことでしょう。弓を弦に当てる力加減とかが理解できて、すっかり素敵な音が出るようになったんです。ってことです。


 それを読んでいて、ふと心当たりが。先日。やはり長女が藝大生に楽器を習う機会があったんです。半日かけて、体幹トレーニングや、巻き舌の練習。午後からは音出しの練習だったそう。「上手じゃん」と褒められて、いい気分で帰ってきた娘ですが、「驚いた」って感嘆の声を上げていました。


 今までの練習方法とは真逆のやり方を習ったそう。私は金管って吹いたことないからわかりませんけど。マウスピースで狙った音から出すんじゃなくて、自然に出た音を起点に低い音から吹いていくそうです。これは娘たちの今までの練習とは逆なんですって。


 それから数日。「すごく調子がいいんだよね」といいます。今まで高音に苦しんでいた長女ですが、きれいに出せるようになってきたとのこと。高い音を出すために、必死に高い音を練習していたのに。低い音の練習をすると、高い音が出るという不思議。きっと力入りすぎて口が締まりすぎているから出ないんでしょうけれども。感覚で覚えていくしかないのでしょう。


 いやあ。素晴らしいと思います。やっぱり一流の指導を受けると、伸びるものなんですね。すごい。いいことだ。


 ああ、私もルビー大賞の講評を早くいただきたいです。自我を通してばかりではいけないですもんね。一流の指導。受けてみたいものだと思います。いや、まて。その前に書かないと。くそー。指導を受ける前に自分自身を見直さないといけないようです。


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