会議で発言するかしないか
まだまだ日中は暑いし、雨は降るしで、異常気象ってやつは、こういうことですね。桃と梨を作っている友人が、今年初めて両者の収穫が被った、と話していました。今まではそんなことなかったんですってー。稲刈りも早まるって言っていましたし。新米が早く食べられる時代になるのでしょうか。
小さいころは、自分が生きている社会が変化するなんて思ってもみませんでした。小さい町出身です。まさか、周囲の町の合併して大きくなるなんて思ってもみませんでした。
それが今度は人口減少が起きて、消滅するかもしれないという話じゃないですか。信じられませんね。長女と社会の勉強をしたときに、「50年後は5人に2人が高齢者」というイラストが描かれていました。
50年後と言ったら、私は100歳近いです。生きているかどうかもわかりませんが、その「5人に2人」に入るわけです。娘だって、それに近い年になるわけで。日本の未来はどうなっていくのでしょうか。
人口ピラミッドの解説を娘にしていると、「税金納める人がいなくなったらどうなるんだろう?」っていうんです。先日、NHKで関東大震災をカラーにした番組を見ました。当時の東京は道路が舗装されていないわけで。きっとああなるんだと思うよと答えました。
道路を維持することもままならないんです。穴ぼこだらけになるか、土に戻るかじゃないかなって。店だって、働く人がいないんです。無人で24時間営業になるか、なくなるかのどっちかですよ。ネットで日用品を購入する時代が来るんでしょう。当時ように、向こう三軒両隣。「味噌貸して」なんてことにはならないのでしょうけれども。きっと時代は退行していくのではないかって思ったりもしています。
さて。先週は小学校の吹奏楽部で「来年度の活動をどうするか」って話し合いがありました。最初、数名で話をしてから、全体討議をするっていう流れでしたけれども。少人数で話をしている間は大盛り上がりの音楽室ですが、全体討議となると、ぱったりと誰も話をしません。司会の人も「なにかありませんか?」ってしか声をかけないものだから、余計にだんまりになるわけです。
仕事でも会議にはたくさん参加しましす。けれども、全然話をしない人って多くないですか? 市の委員会なんかに出てみても、だーれも話をしない会合も多いです。
私はそれが不思議でなりません。委員を引き受けるということは、その場で意見を述べる責任が発生すると思うんですよ。発言ができないなら、委員を引き受けなければいいと思うんです。だって、意味ないじゃないですか。なのに、なぜか発言しない人に限って、そういうのを引き受けるんです。
だーれも発言しない会合ほど、時間が無駄なものはありません。保護者会の会合は、引き受けているわけでもないからいいですけど。発言しないなら、なんで参加するんだろうって思ったりもするわけです。
私だってコミュ障です。人前で話すときは、手も足もぶるぶると震えて、心拍数も爆上がり。なにを言っているのかわからなくなっちゃうときもあるわけで。それでもやっぱり、参加したからには、自分の意見を表明する責任はあると思っているからこそ、頑張って震えながら発言するわけですよ。
人からは「えー、そんなあがり症には見えないよ」ってよく言われます。堂々と色々言っているじゃないかって。そんなことはないんです。すっごく怖いし、緊張もするし。みんなに受け入れてもらえるのか不安なんです。「うん」とか。「ううん」とか。そんな一言でもいいと思うんですけど。それすらなく、ただ帰っていく人も多いわけで。
結局、保護者会でも発言はぽつらぽつら。アンケートで意志を確認することに。だったら最初からアンケートだけでいいじゃん、って思いつつ。人は言語で分かり合うことも大事なんだろうから、こういう機会も必要だったんだろうなって、自分を納得させているところです。
それにしても。音楽室に飾ってある音楽家の肖像画って、色々なバージョンがあって面白いですね。モーツァルトは横顔でした。「誰」って感じ。ラヴェルは超イケメンで、「ハリーポッ〇ーに出てきそうやん」って隣のお母さんが黄色い声を上げていました。
その中で、ベビーフェイスで小型犬みたいなかわいい作曲家がいたので、帰宅後に娘に話をすると「わかるー。かわいいよな。あのおっさん」って二女。一体、誰でしょうか? 正解はグリーグでしたー。
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