コンクールって、どれもドッキドキ。



 新しい一週間が始まりました。おいらは金曜日から復帰ですが、今日から娘たち二人は日常に戻りました。いやあ、長かった。新型コロナウイルスはこれが困りますね。何週間もお休みさせられるの、辛いです。


 長女は先週から復帰していましたが、今日は期末テストです。ここまで、ずーっとやる気がなさそうにだらだらとしていた娘でしたが、ここにきて、急にやる気を見せ始め……土曜は朝方まで頑張ったそうです。おお、どうした。


 今朝も、まだ咳が残っているので朝方に目が覚めるのですが——3時に目を覚ますと、娘、まだ勉強している。夜中起きている友達もいるみたいで、ラインしているみたい。半分遊んでいるんじゃないか、とは思いつつも、がんばっている姿を見せられると、こっちの気持ちも応援したくなるものですね。なんとかちょっぴりでも成果が上がるといいんですけれども。


 勉強ができるお友達と一緒に、早く登校していきました。そもそもできる子って、要領いいでしょう? うちの子は、テスト前になって、ワークをやり始めるので、ちっとも終わるわけないんです。いつもは中途半端で「やっぱ、いいや」ってなっていた娘ですが、今回は、最後の最後までワーク頑張ったようです。


 だーかーらー。毎日少しずつやっておけよって言いたくなりますが、今日はやめておきましょう。がんばったからね。


 そんな中、ずっと聞きたかった、作曲コンクールの本選会を聞きに行ってきました。なんて運の悪い子でしょう。テスト前日にこんな面白いイベントがあるだなんて。本来ならば、前日慌てることなく計画的に勉強していれば……ってまたお説教したくなりますから、息抜きだと思って、一緒に出掛けてきました。


 だって、今回のテーマは吹奏楽なんですよ。しかも、プロの吹奏楽団がやってきて、本選に残った曲8曲を聞けるという贅沢ぶりなイベントです。もちろん、全て初演なわけですよ。こんな興奮するような場面に立ち会えるなんて、滅多にないじゃないですか。


 審査員もすげえメンバーですよ。N響アワーの池辺先生とかね、シンゴジラの天野先生とかね、うちの娘がテストで苦労した市歌を作曲した伊藤先生とかね。どうした、どうした。力入れてきやがったぜ……。


 娘は小学校時代、天野先生の曲をよく演奏していたので、本物を目の前にして絶句していました。「超感激やーん」ってウルウルしていましたね。(ってか、なんで最近関西弁なんだかわかりませんけど)


 プロのオーケストラはよく聞きますが、吹奏楽は、ほぼ初めての娘。もう大興奮です。「音、なんだよ。美しすぎる」、「すげ、トランペット」、「ユーフォ、きんぴかやん」、「パーカス、かっけえ」、「もう少し金管活躍する曲書いて欲しいわぁ」ってぼそぼそと感想を言いながら鑑賞。テスト勉強の合間の息抜きのつもりが、本気に。三人でどの曲がいいかと、議論を交わします。


 エントリー作品以外にも、メドレー曲も聞くことができて、もう大満足ですよ。イヨマンテの夜のトランペットソロ、しびれるやーん。トランペットって華やかですけど、ニヒルなイメージもって、かっこいいな。


 会場には、もちろん作曲をしたファイナリストの方々がいらっしゃっていて、演奏が終わる度に紹介されますが、どの方も自作を演奏してくれたステージ上にいる楽団の人を称えます。ああ、いいよね。きっと。小説家で言えば、自分の作品が書籍化されたり、映像化されたりした気分じゃないでしょうか。


 紙上やパソコン上で並べた音たちが、リアルに演奏されて、初めて聴衆の耳に届く瞬間って作曲家としては、すっごく幸せな時間なんじゃないかな。ファイナリストだけが得られる至福の時。みんな表情がキラッキラしていたもんな。


 小説も、きっと最終選考にまで残ることができたら、こうして審査員の人たちの目に触れて、そして、ああだこうだと内容を評価されあって、そして決まるわけでしょう。もうね、その場に残っただけで嬉しいかもって思いますよね。


 ツイッターを見ていたら、審査員の先生が呟いていました。まったく違う色合いの曲が集まったから、審査員の推しがかなり割れたそう。それはそうだろうな。全然毛色の違う曲ばっかりでした。コンクールで吹いたら映えそうなものから、ポピュラー曲、現代曲で難解なものまで多種多様。その中で優劣をつけるって、すっごく難しい作業じゃないかって思ってみていました。


 けれど、やっぱり大先生たちは違いますね。素人は「はあ」ってただただ聞いていただけでしたけれども、「ちょっとここいじればもっとよくなる」ってコメントが書かれていましたね。そうなんだ……おいらからしたら、どれもそのままでいいんじゃないかって思っちゃう。


 田舎の小さな作曲コンクールか。なんて舐めていたら、大間違い。とっても素晴らしいコンクールでした。来年もあるらしい。楽しみにしておきましょう!


さあ、カクヨムコン8が始まりますね。私たちも頑張らなくちゃ。楽しみですね!


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