やる気が出ませーん



 近況にも書いたのですが、どうにもこうにもやる気が出ません。つい10日くらい前に人生初の長編ファンタジーを完結させたおかげで、なんだかちょっと燃え尽きているのか、なんなのか……。


 「もふもふ猫は歌姫の夢を見る」(BL)で次回のルビー大賞に応募するということで、見切り発車をしたファンタジーもの。設定は、若かりし頃、漫画で描いていたお話をそっくり持ってきて、そこに獣人をくっつけた、というところです。ルビー大賞はなにせ、本格的公募で、例年の講評には「売れる作品を書け。自分の書きたいものってだけではダメだ」ってやんわり、いやいや、結構きつく書いてあるコンテストです。


 ルビー文庫は、BL好きなら一度は通る老舗レーベルでしょう。憧れです。BL作家を目指す私たちにはね。なので気負い過ぎたのでしょう。カクヨムコンが終わる2月から募集する作品を、もうすっかり先走って取り掛かってしまったというしだいです。


 作品って、その時はそういう気持ちで盛り上がって書いているので、「よし、これでいい」ってなるんですけれども、数か月も経過して、冷静になってみると、「ああ、やっぱりこうしたほうよかったかな?」ってところが多々出てくるわけですよね。ですから、この作品もちょっと寝かせて、2月近くなったら、見直そうって思っているしだいです。


 私の場合、作品を書いている最中って、その作品に見合った音楽を好んで聴きます。この作品を書いている時は、ファンタジーにぴったりな、すごく壮大な音楽を作るアメリカの音楽集団の曲をずっと聞き流していたんです(黒さんに教えてもらった!)。知っています? Tow Step From Hellっていう。この方々、すっごくいい曲を作るのに、なぜか有名じゃないらしいです。その理由は、ということ。サントラじゃなくて、予告編だけのための曲作りって。面白いですよね~。その曲を未だに延々と聞いている最中でして、どうしても頭の中からファンタジーが抜けきらない病に陥っています。


 書き途中になっている現代ドラマBLに戻ろうと思ってもね、頭がまだまだ追いつかない感じで、文字を打っても、なんだかちょっと乗ってこないんですよね~。だって頭のなか壮大なファンタジーのままなんですもの。本当にこれでいいのかな? って。調子がいいときなんて、一日に何万文字も打てるはずなのに、数時間かけて数百文字。で、打っては消し、打っては消しで、いやーになっているところです。スランプってやつでしょうか。じゃあ、他の作品でも書いてみようか、って思うわけですが、これまた新しいアイデアが一つも浮かばない病です。


 そこの輪をかけて、週末に控えている娘の大会! 私が出るわけではないのですが、この新型コロナウイルス感染症が高止まり傾向を示している情勢で、どうしてもコロナになるわけにはいかんのですよね。


 ここに来て、我が職場の同僚も一人、陽性者が出ましたし、建物別の同系列の職場でも陽性者がちらほら出ているのです。おおお、コロナの包囲網が狭まってきているぞ! 土曜日過ぎたらいいんだ。いくらでも陽性になってやる! しかし、大会前には絶対にそれだけは死守したいのです。お楽しみも我慢して、部活部活でやってきた長女ですから。なんとか大会には出してあげたいし、それに他の部員に迷惑をかけるわけにもいきません。


「お母さん、コロナになったら、ごめん」と娘に言うと、「私一人がなるなら別に構わないよ。今度の大会、絶対先輩たちが突破してくれるだろうから、次があるよ。でも先輩たちには迷惑かけたくないな」と言っていました。うう、大人になったよう。キミ、随分と大人になった。人の心配をするとは、いいじゃないか。


 くそー、難易度高すぎるぜ。バイオハザードのレベル高くなってきたところみたいだ。迫りくる新型コロナウイルスの脅威をなんとかかいくぐって、土曜日を迎えてみせるぜ!


 そんな緊張状態も続いているせいで、きっと「創作をする」という心の余裕がないんだろうなあ。夜中も何度も目が覚めます。すっごく心配しているようです。致し方ない。


 親はそんな状態なのに、娘はのほほんと「今日から朝練いってくんぞ~」と出て行きました。すげえな。お前たち。本当に頑張れ。


 とりあえず土曜日までは一文字も打てなくてもいいか。いやいやエッセイは書いているだろうが。ゲームしたり、本を読んだりして時間を過ごします。そして、絶対にコロナにはならぬ! このミッション、クリアしてみせるぜ!


 みなさんもお体ご自愛ください。ああ、難儀な世の中ですね。新型コロナウイルスが憎いぜ。

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