あしながおじさん
昨日は娘(小3)の読書感想文に付きっ切りでした。夏休み恒例、子どもの宿題を見る作業です。長女の同級生のお母さんたちに話を聞くと「子どもの宿題なんて、一回も見たことなーい」っていう幸せなお母さんがいるんですよね。どうすると、そうなるのでしょうか。私が「見る」って行動をとるから、子どもも「見てもらえる」っていう気持ちになってしまうのでしょうか。とほほ。どうやったら見なくて済むんだ……。
中一の長女なんて「お母さん、文化祭のポスター描き手伝ってください」って堂々とお願いしてくるものですから、「嫌です」ってお断りしてきました。「お手伝いは小学生まで。中学生からは自分でやってください」と言ってあるのです。昨日、彼女は深夜まで「人権作文」書いていましたが、一日かかって600文字しか書けないって、どーゆーことだ。致命的だ。これ、終わるのでしょうか。いや、頑張ってもらいましょう。自分の力でやるしかないんだぞ。頑張れ。夏休み終わりまでに宿題できなかったら、吹部退部してもらう約束です。
下の子の読書感想文の話に戻りますが、彼女が選んだのは、「あしながおじさん」です。長女もこれの物語で読書感想文を書いたことがありますけれども、小学3年生にはちょっと難しいお題じゃないかって思います。でも二女は頑固で、一度決めたことを違えたりしない子です。致し方ない。「どこが面白かった?」「どこが自分とは違った?」「どこが自分と同じだった?」そんなことを会話しながら、どこに焦点を当てていくのか考えます。
昨日ネットで三谷幸喜の読書感想文の書き方って記事を見ました。「あらすじは書かなくてよい」って書いてありましたけれども、小3で原稿用紙二枚半書くのは厳しいんです。あらすじ入れないでどうするよ。
「あしながおじさん」は孤児院育ちのジルーシャが主人公。彼女は空想好きで、作文が上手です。18歳になったある日、働くために出て行かなければならないところ、孤児院の理事に認められて大学へ行く資金を出してもらうことに。ただし、条件があって、毎月1回手紙を書く。家族のような雰囲気で書く。学校のことなど身の回りのことを書く。最後に、自分に逢いたいと言わないこと。っていう約束をさせられるわけです。
車のライトで照らされた彼の影は手足がながい蜘蛛みたいに見えたのをヒントに、ジルーシャは彼を「あしながおじさん」と呼びます。
彼女は孤児院で育った過去をあまりよく思っておらず、名前もジルーシャではなく「ジュディ」と名乗ります。大学では寮に在籍して、友人が出来たり、友人の兄と親密になったり、友人の叔父と親密になったりします。
内容は彼女がおじさんに宛てた手紙形式で物語が進みます。小3にはちょっと理解に苦しむ内容です。しかもシンデレラストーリーです。最後は彼女がラブラブになって終わるという結末。いや、読んでいる方多いでしょうから、書きますけれども、このジルーシャにプロポーズする友人の叔父が「あしながおじさん」だったっていう結末ですがね。年下の子に資金提供して、毎月手紙をくれだなんて、なんだか陰キャな雰囲気じゃないですか? なんだか腑に落ちない展開だなー。うーん。ここからなにを書くかです。長女の時の作文、取っておけばよかた。なんてまとめたんだっけ?
結局。二女は「孤児院で年下の面倒を見ているジルーシャはすごい」って言いだしたので、そこから自分の兄妹に話を持っていき、最後は家族の大切さで締めくくりました。ストーリーの本筋とは離れているが、いいだろう。彼女のアンテナがそこなのだから!
読書感想文ってね、毎年宿題にするなら、学校で書かせてほしい。先生、一つも教えていないくせに、なんで宿題にするんでしょうね? 私だって書き方習った記憶がありませんよ。だから、あらすじ書いて、あとがき読んで、似たり寄ったりの意見でしめくくるわけですよ。
小学校3年生なんて、「あー、面白かった」ってレベルですよ。田舎の小学生はね。都会の小学生はそれは素晴らしい作文書いちゃう子もいるんでしょうけれども。
文章の書き方って、教えてもらわないとわからないんですよね。ちゃんとね。毎年これです。もう嫌になってきますね。
夏休みは親の繁忙期ですよ。お盆休み=宿題見るための休み。ですから。明日から短い二連休ですけれども、今から憂うつ。台風が迫ってきているなんて、私の気持ちを表してくれているかのようです。全国の親御さん。頑張りましょう。もうちょっとの辛抱です! あー、毎年同じようなエッセイ書いている気がするな。
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