第5話 お前達の立場は変わらない
彼女は、アルケシアは、天幕に入るやいなや装備を外し、着衣を脱ぎだした。そして、直ぐに彼の上に飛び込んできた。待っていて、すっかり焦れてしまっていたからだった。
「彼女の臭いが、しっかりついていますね。」
悪戯っぽい、そして、上気した顔で微笑んだ。その顔は、半分近くが爛れて、片目も潰れていた。体も半身のかなりの部分が爛れていた。また、利き腕でない方が、やはり怪我で少し不自由になっている。それがなければ、彼女も上品な顔のナイスバディのすこぶるつきの美人で、そこそこにというより、かなり腕のたつ戦士だったのである。
彼の上になり、彼の下半身を舐める彼女は、既に準備オーケーだとわかった。そのまま一体になってもよかったが、彼は彼女を下にして、愛撫を加えた。爛れた痂のようになっている部分にも愛撫を加えたが、ざらつき感触が手でも、舌でも感じた。執拗に、火炎魔法を浴びせたのだ、犯しながら。変態趣味の魔道士がいたらしい。男女二人いたらしいが、どちらがやったのか、両方がやったのか。そのうち、
「あー!」
と愛撫だけで動かなくなった。しかし、彼はさらに続け、再び彼女の快感に火がついてから、対面坐位で一体になった。やはり正面から見つめ合い、舌先を絡め合いながら、激しく動き、彼女は喘ぎ声が抑えられなかった。そして、両腕、両脚で思いきり締め付けるようにして、自分の乳房を押しつぶすくらいに彼の胸に押しつけて、
「あ~!」
と大きな声を出して動かなくなった。彼の動きが止まっても、軽い喘ぎ声をだして、彼を抱きしめる力は、しばらくの間は緩むことはなかった。彼女の反応が落ちつくと彼は、彼女の体を持ち上げて、それから彼の隣に寝かせた。おっくうそうな表情ながらも、先程自分が言った言葉もあってか、ノロノロと着衣や装備を付け始めた。彼女が出ると、入れ替わりに3人目が入ってきた。いや、飛び込んできた。もう急いで真っ裸になった彼女を彼が抱きしめて、唇を重ねると、押しつけて、舌を絡めてきたが、直ぐに体を震わせてぐったりした。それから、彼に寝かせられ、愛撫を加えれるだけでそれを繰り返した。待たされて、準備オーケーの状態を通り越していたのだ。
アステュアナも、エルフとしてはかなり背の高い、魅力的な容姿の美人だったが、可愛いという感じだった。目立つ傷跡は、顔色にも体にもあるが、メランタと比べればはるかに少なく、アルケシアのように爛れた部分はない。ただ、片脚が義足である。ハンマーで叩き潰され、動けなくなったところを、凌辱されたのである。両目が無事で動体視力等が完璧で、両腕の機能も完全だったので、エルフ特有の弓の技術は失われていなかったので弓手とした。
何時でも、一体になることができたが、執拗に舐めまらし、触り、揉みまくる愛撫を執拗に続けた。完全にぐったりしたところて、バックにして尻を抱えるようにして一体になった。再び火がついて喘ぎ声を上げ始めた彼女だったが、直ぐに、
「も、もう、だめ!」
と弱々しく喘ぎ声を出して、完全に動かなくなった。彼の動きが止まり、しばらくそのままでいると、気を失って、眠りについてしまった。
ディオゲネは、彼女から離れ夜着を手早く着けると、天幕から顔を出し、他の二人のハイエルフを呼び入れた。入ってきた二人に、
「言っておくが、わかっていると思うが、だからといってお前達の立場は変わらないぞ。お前達は、私の奴隷騎士だ。戦場での世話も義務だが。」
と言って、それから、このまま添い寝しろと命じた。彼女らは躊躇することなく、鎧などを脱ぎ、剣を手に持って、彼の両脇に横になった。
「俺は一体何をしてるんだろうな?何をしたいのだろうか?どこに行くのだろうか?どこかに行き着いた、その時、こいつらはどうなるだろうか?」
両脇からも、寝息が聞こえ始めたのを聞きながら、呟いていた。
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