第4話 早く服を脱げ
「どうした?早く服を脱いで、裸を見せろ?」
ディオゲネス皇子は、自分は手早く裸になって、メランタに促した。顔を真っ赤にして、彼女はモジモジして、動きがぎごちなくなっていた。傷跡は顔だけではない。体中、至る所に大きな傷跡が残っていた。片目も潰れている。片腕も、利き腕ではなかったが、怪我で少し動きが不自由になっていた。
「ひ、酷い傷、醜い傷跡。抱く気などおこらないでしょう?いいのです、無理しなくても。」
“今さら…。”そう思うと、彼女がますます可愛いくなる。
ようやく裸になって、彼の前に現れた彼女の裸体は、至る所に酷い傷跡があったが、本来ならば整った容姿で、人間から見ても大きな乳房、締まった腰、形のよい、大きすぎない形のよい尻。顔も、本来ならば、少しきつい印象を与えるが、決してそれがマイナスに働いていない、見事な銀髪とともに、美人なのだ。傷がなければ、愛人奴隷として高値で売れたはずだ。片目を失っていなければ、戦士としても、そこそこに売値がついたはずだ。傷跡の多くは、戦って抵抗してついたものではなく、よってたかって犯されている中で、その男女から付けられたものだった。凌辱的な快感を得るためだったのだろう。よく生きていたと言えるが、それは皇子のおかげだった。
「お前に女として、戦士としての価値を認めていなかったら、今の役割は与えていない。」
立ち上がって、彼女を抱きしめると、唇を重ねて、舌を差し入れた。彼女は体を震わせながら、それに応じた。長い口づけが終わると、彼は彼女を押し倒した。彼女の乳房をもみ、尻を撫ぜ、体中に舌を這わせた。わざと傷跡にも、執拗に舌を這わせた。何故か、その愛撫に彼女はひどく反応した。そして、対面坐位で彼女は上から、彼は下から動き、互いの顔を見ながら、唇を舐めながら、一体になっていた。彼女のあげ続けていた喘ぎ声が一段と高くなり、動きが激しくなった。そして、動きが止まった。その彼女に対して
彼の動きが激しくなり、直ぐに止まった。びくんとしたなが、二人は快感の余韻を味あうように、さらに強く抱きしめ合った。
「もうよいのではないか?」
外から声がかかった。喘ぎ声が途絶えてしばらく待っていたが、さすがに焦れてきたのだ。
「…。」
「もう少し待て。これから、装備を付けて行かせるから、待っていろ。」
彼が外に向かって言うと、彼女はノロノロと彼から離れ、衣服を着て、装備を付けて天幕を出た。
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