第3話 マムはじめての友達

『ミニマムな僕らさ♪♪♪そうさ好物といえば

♪サバ?アジ?サンマ?カツオ?イワシ?サケ?イカ!どれも最高だぜー♪』


どこからか歌が聴こえてくる…


僕は歌声のする方へ向かってみた


そこには、白くて長細い生物がいた。

身体をくにゃくにゃさせながら

僕に話しかけてきた

『オッホンっ、なんかよう?』


『僕はマムっ、いやその…素敵な歌声だなぁと思って…』


『ありがとう、申し遅れました

僕は『アニー』と申す、

ここに住み着いて丁度3日が経過したとこ、居心地が良いことで、自然と歌いたくなるんだ』


Let's SING♪イクラだって美味しいぜ♪

Let's SING?イカしてるぜぃ♪


それから、昨日も一昨日もアニーと

共に歌って語り明かした


それからね、アニーが僕の事『トモダチ』って言ってくれたんだ★


アニーがここに来てから5日目…

僕とアニーが好物の話をしていた時のこと


僕は豆料理は美味しいよねって言うと

アニーは、やっぱ生魚が一番しょって答えた


ウィ…カシャ


その時上から、あの嫌な音がしてきた


ウィーン…カシャカシャ…


見上げると、アイツだった!!


そいつの名は「イ・カメラ」


イ・カメラは、僕に近付いたかと思うと

次の瞬間、アニーに液体を噴射した


『ママママっマムーったたたた…タスケテーー!!!』


僕は怖くて声も出なく

ただ見てるしかできなかった


そして、イ・カメラは双葉型の触手で…グッスン…触手で…ウワァーン泣…

僕のトモダチ、アニーを捕らえて連れ去っていったんだ…


最後にアニーは、涙を流し、僕に手を振って


『ベストフレンド・マムグールマン

byアニ・サキス』


フルネームを教えてくれた


それとアニーが言っていた

『僕ら種族アニ・サキスは、

60度以上での1分以上の加熱

マイナス20度以下での24時間以上の冷凍

でしか死滅しない』


だからきっと

アニーは

イ・カメラに捕まってしまったけど

きっとどこかで生きているはず


だよね?きっと…


最初に出来た最高のトモダチ


ベストフレンド

また会える日まで



2023年2 月26日 マムの日記 第3話終わり














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