第7話 対決の夜

(読み飛ばして構わない)近況ノート[11月06日]

【転載中に掲載していた「近況ノート」を一部直してこちらにも収録します】


 映像作品を意識して20余年前に書いたシナリオお蔵出し、第7話前編を公開しました。


 さて、6話のアナログ話に続けて、1998年頃のオフィス事情。

 会社にも依るでしょうが、オフィスに当たり前の様に自動販売機が置かれる様になったのは、'90年代頃からでないかと思います。

 それまでは、お茶とかコーヒーとか、仕事中に飲めるように、あるいは来客用に、社内の給湯室で淹れていたと思います。


 そこでです! それを誰が淹れていたか?


 一般的には、女子社員の仕事でした。

 日本では、1985年に「男女雇用機会均等法」が施行されて、就職に際して、それまで企業が行っていた男性枠、女性枠での採用が原則禁止されました。

 それで、職場では男女の平等が整えられたかというと、実はそうではなくて、男女の枠に代わって「総合職/一般職」という採用枠が設けられました。

 総合職は企業業務の中核を担う人材、一般職はその支援業務を担う人材とされましたが、実際には、それまでの男女枠が名前を変えただけ、というのが実態という面がありました。

 そうして、一般職で入社した女性社員の仕事で欠かせなかったのが、お茶くみだった訳です。

 それが、'90年代後半になると、色々な方面から見直しが求められるようになりました。

 例えば、商談で伺った会社で、お茶など出されるのですけど、それが、ある日を境に男子社員もやるようになった。

 でも、なんとなく、互いにぎこちない気分(笑)。

 そうして、自身で飲むお茶などは自分で淹れるが励行される様になり、その内に、自動販売機が設置されて「自由に購入して!」になった様に思うのです。

 私の経験では、それが、まさに、1998年。

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