第2話 ある日のラジオ番組(第2部)

「「はい。REN&AI(レンアンドアイ)の恋愛だけじゃないラジオ。第2部開始です。みなさま、引き続きお相手頂ければと思います」」


「2部もよろしくね~」


「「さて、改めまして先程まで流れていた曲は、私たちREN&AIの初オリジナル曲「The AI REN~サイレン~」だった訳ですが、この曲に関する質問が届いています。早速紹介しますね」」


「サイレンと~~」


「「それだと静かになっちゃうから。ラジオネーム「人知を尽くして、天保の改革」さんからです。・・なかなか乙な名前ですね。「じんちをつくして、てんぽうのかいかく」と読み仮名もふって頂き、ありがとうございます。」」


「おー?漢字よわよわの、私への配慮?ありがた迷惑ございます~」


「「迷惑言わないの!それに「読み仮名を振ったのは、名前って一般的な読み方じゃない場合も多いことを配慮してです。決して他意はありません」とも書かれていました。はい、謝って」」


「それは・・かたじけない」


「「・・まぁ、その後に(笑)も付いてたんですけどね」」


「かたじけないに対してかたじけない~~」


「「さて、リスナーさんと一緒にいじる楽しい時間はここまでにして、質問を読みますね」」


「不本意ながら、楽しいならば甘んじて受けようぞ」


「「はい、良いプロ根性。「REN&AIさん、はじめまして!読んで頂きありがとうございます!!」こちらこそ、ご質問ありがとうございます!」」


「あります!!」


「「何があると言うのか。続き、「REN&AIさんの曲はどれも好きなのですが、初のオリジナル曲「The AI REN~サイレン~」は、RENさんのクールな印象とAIさんの癒やされる印象がとても現れていて、何回も聴く特に好きな曲です!」嬉しいです!ありがとうございます!!」」


「感謝!ありがとうです!!」


「「「さて、今回の質問はズバリ、とても特徴的な「The AI REN~サイレン~」という曲名はどのような感じで決めたのですか?曲作成時のエピソードもあれば、教えて頂けると嬉しいです!宜しくお願いします!!」というご質問です。」」


「「「The AI REN~サイレン~」のタイトル名を決めた経緯と曲作成のエピソードと言う事ですが、これは・・どっちが答える?」」


「・・・最終的に決めた私が答えますね」


「「じゃあ、REN、お願い」」


「OK。・・まずこの曲の一番大きなコンセプトは、まぁ今の曲の多くもそうだけど、「二面性」あるいは「多面性」です。」


「・・例えばですが、「可愛らしい見た目の方ならポップな曲を歌う」とか、「社会の型にハマらない見た目の方ならロックを歌う」。そういった事から私たちは離れたかったのです。」


「・・加えて、記念となる初オリジナル曲には、私たち二人「REN」と「AI」の名前を入れたい。その辺は考えました」


「「そのまま入れたら恋愛ソングになっちゃうものね」」


「今もまだまだですが、当時は知名度がほとんどありませんでした。なので正直なところ名前もですが、「私たちの思いを響かせよう」という思いもあって、「The AI REN~サイレン~」というタイトルにしたんです。」


「「その思いが、ファン、リスナーの方々に少しでも届いていると嬉しいです。「人知を尽くして、天保の改革」さん、ご質問ありがとうございました。」」


「ありがとうございました」



「「さて、真面目な答えをしてちょっと疲れた?次の質問は軽めだけど、読む?」」


「お~~、軽めなら読む~~」


「「ではどうぞ」」


「なになに~?ラジオネーム「ご飯は楽しく食べ隊」さん、女性の方からのご質問~。全面的に同意~。質問ありがと~」


「「ありがとうございます」」


「では内容。「REN&AIさん、こんばんは。」はい、こんばんは~」


「「こんばんは」」


「「さて、質問ですが、私はラジオネームの通り楽しく食べることが大好きです。ずばり、REN&AIさんはどういった食事が楽しいですか?好きなものでも場所や雰囲気でも思いつくのがあれば教えて欲しいです!」ということです~。お~、あっかる~い」


「「明るくて軽い話題ですね。RENは思いつくのはある?」」


「たくさんの好きな人たちと、好きなのを食べる~~」


「「あ~~、真理だ。・・・全く否定できないけど、それ言われると次の私がコメントしづらいのよ」」


「なんで?」


「「何言ってもだいたい被るでしょ!」」


「??被ってもいいじゃ~ん。AIも一緒ってことで?」


「「そうね、うん。私の場合は、特にたくさんでなくてもいいから、気心知れた人たちと食事できれば楽しいかな?」」


「・・好きなものじゃなくていいの?AI、苦手な食べ物多いけど」


「「そういったこと、いちいち言わないで!・・楽しく食事できれば、さらっと食べられるかも知れないじゃん・・」」


「・・・・・・・」


「「何も言わずニヤニヤするな――!!・・ラジオ番組的にも駄目だから、はい、質問終わって終わって」」


「ぬう、仕事ならば仕方ない・・・「ご飯は楽しく食べ隊」さん、ありがとうございました~」


「「ありがとうございました」」



「次で最後の質問?」


「「ですね。これは・・・どっちが読んでも良いかな?じゃあ、私が読むね」」


「うむ。許す」


「「わーい、許された―、っと。ラジオネーム「どっちのフォンド・ボー」さん、男性からのご質問ですね。ありがとうございます」」


「今回のリスナーさん、名前が個性的~~。ありがとうございま~す」


「「ホント個性的よね。えっと、「REN&AIさん、はじめまして。読んで頂き、ありがとうございます!」こちらこそ、ありがとうございます」」


「ありがとーござーます」


「「だれてきたな・・「さて質問ですが、RENさんの見た目はいわゆる理系クール美女なのに、性格は天然ほんわか系。AIさんは逆に見た目は癒やし系ほんわか美女なのに、性格はしっかり者系ですよね。」・・美女かどうかはともかく、まぁ、そうですね」」


「そーですね!」


「「往年の国民的お昼の番組風に言わないの・・「こんな風にギャップが凄いのにがっちり組み合っているガールズユニットは、いえ、男性ユニット含めてもなかなかいないと思います!そんなお二人のユニット「REN&AI」結成時のお話を、できればお二人が出会った時のお話とかも聞けたら嬉しいです!どうかよろしくお願いします!!」・・と、大変気合の込められたご質問ありがとうございます」」


「ありがとーございます」


「「さて、ユニット結成時の話ってことだけど、そういや、詳しくは言ったことなかったっけ?」」


「雑誌の取材とかでちょこっとはあったけど、私の記憶が確かなら~」


「「RENがそういうならそっか。結成時の話ねぇ・・・流れ?」」


「うん、流れ~~私もそう思う~~」


「「・・RENと同じ結論なのはちょっと不本意だけど、実際そんな感じでしたね」」


「不本意なことに不本意~~」


「「私たちは高校の同級生だったのですが、女子高生の間でガールズバンドが流行っていたんですよ。今もそうですが、当時はもっとすごかったですね」」


「全盛期~~」


「「その流行に、全くの素人だった私たちも乗っかって始めたのですが、・・私はともかく、RENが凄かった・・・その凄さは、きっとファンの皆さんも理解してくれるんじゃないかと思います」」


「ギターは友達~」


「「そんなRENの凄さに、同じ頃始めたバンド仲間は、次々と別でバンドを組んだり・・辞めたりしたんです」」


「・・・・・」


「「私は負けん気が強い事もあって、何とか付いて行く感じで、気づけば二人だけになっていました。「じゃあ、この二人で組もうか?」といった流れですね」」


「黄金コンビけっせー」


「「今どきそれはどうだろう・・?本格活動したのは大学に入ってからですが、「REN&AI」結成時の話はそんな所ですね」」


「そんなところ~~」


「「そして、私がRENと出会った時の話ですが、あ~っと、そろそろ番組終了のお時間ですね」」


「タイムリミットぉ~~」


「「という訳で、申し訳ありませんが出会い話は「秘密」ということで。「どっちのフォンド・ボー」さん、ありがとうございました!」」


「あざーーっす!!」


「「・・いや、流石にきちんとお礼」」


「反省。ありがとうございました」


「「よくできました。最後駆け足になって申し訳ありませんが、この辺りで本日の「REN&AI(レンアンドアイ)の恋愛だけじゃないラジオ」を終了させて頂きます。最後までお聴き頂き、誠にありがとうございます!!」」


「聴いてくれて、ありがとーー!!」


「「では本日のお相手は、」」


「わたし、RENと、」


「「わたくし、AIでした!」」



「「「 「REN&AI(レンアンドアイ)の恋愛だけじゃないラジオ」、また来週―――!!!」」」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る