ガールズユニット。とあるラジオ収録にて

Syu.n.

第1話 ある日のラジオ番組(第1部)

「さーて、来週のサザ、」


「「待った待った!! 始まってもいないのに、なに終わらそうとしてるの!? しかもサザ(ピー)さんは、権利的にもまずいから!!」」


「・・・サザンオールスタ(ピー)ーズなら、セーフってこと?」


「「セーフじゃない!セーフじゃないから!!来週のサザンさん自体は、結構興味あるけど!!」」


「興味あるんだ?」


「「まぁ、それは・・・」」


・・・・・・


「「と、も、か、く、タイトルコール行くよ!」」


「せーの」「「せーの」」


「「「REN&AI(レンアンドアイ)の恋愛だけじゃないラジオ、スタートぉ―――!!」」」


・・・・・・


「・・やっぱりこの番組名、微妙」


「「せっかくの冠番組タイトルを、微妙とか言わない!!スタッフさんの視線が全身くまなく痛いんだから!」」


「痛いなら、包帯巻く?」


「「全身巻いたら、ミイラになって誰かわからなくなるから今度ね・・・進まないから、番組説明行くよ?」」


「おー!お願いします」


「「いや、本来はあなたも説明する側だから。・・まぁいいや」」


「「えっと、このラジオ番組は、タイトル通り私たちガールズユニット「REN&AI」が、恋愛関係に限らず、リスナー様から来た様々な質問にお答えしていく番組です」」


「つまりはベタベタぁ~~」


「「そうかも知れないけど、そんな事言わないの!せっかくの冠番組以下略なんだから!」」


「以下略もきちんと声に出すの、高ポイント~~」


「「よくわからないポイント、いらないけどありがとね・・・。あ、こちらのリスナー様からの質問は、私たちの活動に関してに限りません。それこそ恋愛事から日々のちょっとした疑問など、随時お受けしています。番組ホームページからの投稿、お待ちしています!」」


「今からでも大丈夫だよ~。今日お返事するのは無理だろうけど~」


「「言い方悪いから!! すみません。質問の採用にあたっては、当番組のスタッフが内容を見て選ばせて頂いております。採用されない場合もありますし、採用されてもすぐにご紹介できない場合もございます。あらかじめご承知のほど、よろしくお願いいたします」」


「気長に待ってね~~」


「「だから、自由過ぎるのよ・・・。では、本日最初の質問行きますね」」


「ドンとこーーい!」


「「そのどこから来るかわからない自信は、素直に見習いたい。さて、ラジオネーム「RENAIラジオいつも楽しみにしています」さん。男性の方のようですね。ご質問ありがとうございます」」


「ありがとうございます!」



「「さて質問ですが、「REN&AIさん、はじめまして!早速質問と言うか相談なのですが、私には現在、気になる女性がいます。その女性も私に対して好意・・少なくとも嫌だとは思われてないと思うのですが、男性として好きとまでは思われていないと思います。」」


「「その女性と恋人としてお付き合いしたいと思っているのですが、告白して断られたら、今の良好と思われる関係も壊れてしまいそうで、なかなか踏ん切りがつきません。女性側から見たアドバイスなどがありましたら、是非お願いします。」」


「「という内容ですね。まずこの質問を聞いて、率直な感想をどうぞ」」


「結局、恋愛相談~~」


「「・・・それは私も思わなくはないけど、今は中身の事ね。改めて、内容についての率直な感想をどうぞ」」


「「思われる」が多い~~」


「「・・・こう言っては何ですが、それは私も感じました。えっと、「いつも楽しみにしています」さん。まずは「気になる女性の方が、あなたのことをどう思ってくれているのか?」を聞いてみるのが良いかもですね」」


「嫌われている可能性も・・・無く無くは無い!」


「「ぁ~、オブラートに包もうとしてそういった表現になっちゃったかぁ~~。でもそうですね。考えたくは無いでしょうが、「好かれていると思ったけど、実はそうでもなかった」というケースも、稀でしょうがあると思います。」」


「「相手の方に直接的には聞きにくいでしょうから、自分や相手の周囲の方を通じて間接的に探るというか、それとなく伺ってみるのも良いかもですね」」


「間接攻撃~~」


「「うんうん。攻撃ではないけど、そんな感じね」」


「あるいは玉砕覚悟~~」


「「しれっと、物騒なこと言うな!?・・まぁ確かに、今言った方法だと相手や場合によっては、周りくど過ぎる可能性もあるかもですね」」


「屍を覚悟せず、得るもの無し~~」


「「たまにさらっと重いのよあなたは・・・。でもそれも、一つの選択としてはアリかもね」」


「「・・「いつも楽しみにしています」さん。あえて言わせて頂きますが、私たちは責任を持つことはできません。」」


「「・・でももしあなたが、「真剣に告白する」という選択肢を取るなら、その勇気自体を私たちは称賛します」」


「覚悟を持つのは自分~~」


「「全くその通りです。ちゃんとした回答になってはいないかも知れませんが、この質問はここまでとさせて頂きます。ありがとうございました」」


「ございました!」


「「そこはありがとうをきちんと言って・・・ 二つ目の質問、読む?」」


「読んでしんぜよ~~」


「「表現が適当過ぎるのよ。じゃあ、ちゃんと読んでね」」


「うむ、よきにはからえ」


「「不安しかない・・・」」



「えーっと、ラジオネーム、「1日が26時間になりますように」さん。気持ちわかるぅ~。女性の方かな?質問ありがとーございま~す」


「「ありがとうございます」」


「質問内容は~、「REN&AIさん、はじめまして。いつも楽しく聴かせて頂います」聴いてくれてありがと~~」


「「さて、早速質問なのですが、私は今現在、とある会社に勤めています。」会社勤めできて偉い!」


「「・・とりあえず、最後まで質問読もっか」」


「ぬう・・「その会社はいわゆるブラックでは無く、賃金や勤務時間といったえと、しゅーろーたいせい?」」


「「どれどれ?うん。この読みは「就労体制」で合ってるよ」」


「おおう・・「就労たいせーもきちんとしているのですが、「男女平等」に対して少々違和感がありまして・・」」


「「ああ・・たまに聞く女性だから要職につけないとかかな?」」


「質問は最後まで聞くぅ~~」


「「・・失礼しました」」


「わかればよろしー。んと、続き。「その違和感と言うのが、よく聞くような「大事な仕事はやはり男性だ」と言った偏見ではないのです。」ん~?」


「「どういう事だろ?続きはよ」」


「まぁ急かすでない~。えっと~、「むしろ逆で、「これからは女性も要職につけるべき」みたいな雰囲気が強くて、「あれでしょ?役員に女性何人か就けないと、その手の所から会社的に目をつけられるんでしょ?そうなると、女性って得だねぇ~」みたいな嫌味を受けることがあって、」


「「なにそれ!?」」


「・・・質問は最後まで~」


「「・・わかってる」」


「・・「私はきちんと仕事をこなしていると思っています。私以外にも仕事とかできるから、なるべくして今の要職を務めているような女性はたくさんいると思います。なのにそれを「女性だから評価甘くなっちゃったか~?」みたいに思われるのに不満を感じるのは、私の我が儘でしょうか?」」


「「重い質問で失礼とは思いますが、是非ともご意見が聴きたいです。宜しくお願いします!!」というご質問でしたぁ~」


「「・・これは同じ様に仕事している女性として、考えさせられる内容です。ご質問頂き、ありがとうございます」」


「ありがとうございます! では率直に、どう思うかをどうぞ~~」


「「「1日が26時間になりますように」さんの務めている会社は、ひょっとしたら「職場における男女平等」に対する理解が、ちょっとズレちゃっているかもしれませんね。」」


「「過ぎたるは及ばざるがごとしと言いますか、女性を持ち上げようとした結果、逆にやりにくい環境になってしまっているような気がします。そういった点を今後改善していければもっと良いのかなと、私は思います。」」


「・・嫌味言う方が弱いだけ~~」


「「さっぱり切るねぇ・・」」


「「女性だから有利なのかもしれない」という状況があるなら、それを越えるだけの何かを示せばいいだけ?」


「「まぁ、言いたいことはわかるけど」」


「??「男性の方が有利」だった頃と、男女が逆なだけでやってること同じだよ?」


・・・・・・・


「「・・そうかもですね。「男女平等」の問題は、言うまでもなく難しい問題です。ご質問頂いた「1日が26時間になりますように」さんだけでなく、私たちも含めた多くの方々が、今回の質問のようにいろいろな場で考えていけたらいいなと思います。」」


「関心をもってけ~~」


「「と言ったところで、本質問の回答を終わらせて頂きます。続いての質問・・に行く前に、そろそろ第1部終了のお時間が近づいてまいりました。第2部では私たち「REN&AI」に関するご質問を中心にお答えしていきたいと思います。」」


「お答えしていきますよ~」


「「では、一旦終了後、私たちの初オリジナル曲「The AI REN~サイレン~」をお聴き頂いた後、第2部もお付き合いいただければと思います。・・せーの」」



「「「お相手は私たち、「REN&AI」でした!」」」


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