第179話
「チーズとファイアードラゴンのベーコンだけだったらちょっと塩っけが多い感じだったろうけど、ほかの食材のおかげでいい感じにおさまってる」
グラタンとかも食べたくなってきたけど、グラタンまで作り出すと今日1日料理してるだけで終わってしまうのでグラタンはまた今度。
と言ってもコカコッコ達はチーズリゾットだけでも充分だろうけど他の人は他にも1品ぐらい食べたいだろう。チュートリアルの森の果物がデザートにあるし、量は多くなくていいと思うんだよね。
キノコとベーコンを見ていると無性にアヒージョが食べたくなってきちゃった。
まぁ、アヒージョだったらグラタンより時間かからないか。
「確かMP交換にアヒージョの元もあったし」
アヒージョの元を使ってキノコとベーコンにミニトマトを入れたアヒージョを作る。
「結構ガッツリ作っちゃったけどまだ昼ごはん食べてないしちょうど良いか」
まずはコカコッコ達にチーズリゾットを持っていく。
「出かけてる人もいたはずなのに全員集合してる!?」
リビングに行くと全員が昼ごはんを待っている状態だった。
この家の住人で俺の料理を逃す人はいないだそうだ。
やっぱり作っておいて正解だったな。
これでコカコッコたちの分しか作ってなかったらコカコッコ達が可哀想なことになってただろうし。
とは言えこの状態じゃ先に食べずらいだろうし急いで他の人の分も持っていく。
なんだかんだ言って全員一緒に昼ごはんって久しぶりな気がする。
結構別々に行動することが多いし、昼ごはんは食べるなら各自用意するって感じだから。
やっぱり味はカワサキが作った方が上だなと思いながらチーズリゾットとアヒージョを食べる。
「何?お店とまでは言わないけど、屋台を開きたい?」
ご飯を食べてるとカワサキにそう相談される。
「俺は全然良いと思うけど従魔がお店をするって許可出るのかな?」
カワサキの作る料理は美味しいけど。
従魔が屋台を出すってのは許可がでるものなのか?
まぁアディルさんにお願いすれば特別に許可を貰える気はする。
屋台とかそう言うのは商業ギルドの管轄だったはずだけど、従魔に屋台を出す許可を出すとなると領主に確認しないと行けないってなって結局アディルさんのところに話が行くだろうし、それだったら最初からアディルさんに話を持っていった方が二度手間にならないだろう。
「屋台の話はアディルさんが帰って来てからだな……いや待てよ。カワサキが魔物なのが問題なら、人になっちゃえば良いんじゃない?」
1人分量が増えるぐらいなら少し追加で素材を採ってくるだけで済むし。
「まだまだ進化できるから人にはまだならないか……」
同じ特殊進化であるコボルト・NINJAはこれ以上進化しないと言っていたけど、コックには進化があるらしい。
ハイコックとかマスターコックって感じで進化していくのかな?
「人になれば問題なく屋台を出せると思ったんだけど、まだ進化があるなら確かに人になるのは早いか。そう言えば他のみんなは人になりたいって子はいたりする?」
そう言えばコボルト達にはこの質問してなかったな。
「ハンゾウ以外まだ進化がありますし、全員今は人になることを望む者はいないようです」
「じゃあハンゾウは?」
「自分が雌だったら人になってヒロキ様と番になりたかったけど。雄だし人になることに魅力は感じないだそうです。後コボルトのままの方がヒロキ様にモフって貰えると」
ハンゾウがそれで良いなら特に俺からは何も言わない。
けど、モフる頻度は少し増やしてあげようと思った。
全員の昼ごはんが終わったあとあと片付けをして、最初の目的だったチュートリアルの森いじりを始める。
「坑道か初期は石炭ぐらいしか採掘出来ないけど、MPを消費することで他の金属や宝石が採掘できるようになるみたいだけど」
ついでに入口の横にあるゴミ箱に物を入れておくと、鉱脈が再生する機能がついてるらしい。
便利な施設だけど。必要かと言われるとなくてもいいかなって感じがする。
でも、チュートリアルの森だけで生活するってなったら最低限の金属は必要か。
とりあえず石炭と鉄が採掘できるようにした坑道を平原の家から少し離れたところに追加した。
ミスリルとか魔法金属を採掘できるようにもできるみたいだけど、フィールドを追加するより大量のMPが必要だったので今回は断念。
温泉を掘ったりもできるみたいだけど、それはダンジョンの方でやる予定なのでとりあえず保留。
森に自然になるのと違い糖度などをしっかり
設定できる果樹園など他にも気になる施設もあったけどMPを使いすぎちゃうし果物自体森で採集できるのでこれも保留。
もしかしたらまともな家も作れるかもと今現在使えるパーツを使って試しに1軒作ってみたけど、やっぱりまともな家は建てれなかったので俺には無理だなと再認識した。
チュートリアルの森に行って坑道を実施に確認したり干してる昆布をひっくり返したりしているうちに一日が終わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んで頂きありがとうございます。
新作投稿初めました。現代ダンジョンものです。
地球「ファンタジーアップデートが適応されました」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647913656484
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます