第176話

今の釣具で釣りをするなら魔物がポップしないように設定しないと、毎回こんな感じになるだろうし。今度の海フィールドは魔物のポップなし、魚の生息数大上昇ぐらいの釣りのためのフィールドにしよう。


流石にこれは趣味全振りだから次のフィールドは別の設定だけど。


「今日は最後に農地のコンポスターに内臓を突っ込んで米がどのぐらいで収穫可能なのか確認してから帰ろう」


チュートリアルの森で倒した魔物の内蔵などの素材として使わない部分の残りをコンポスターに突っ込む。


米はなんと3日で食べられるようになって自動収穫してくれるらしい。

とてつもなく早い。

もしかしてもう成長始まってるのかなと農地の方を見てみるとタイムプラス動画って言うんだっけ?

稲の成長を録画した動画を高速再生しているような感じで成長している。

やっぱり農地の方も危ない薬を使ってないかすごく心配になる。

後そんなに急成長して美味しいお米はできるのか?って言う不安も…


果物とかもだけど、ある程度時間をかけないと成長することだけに栄養を使って美味しくならないんじゃないかな?


実際、プラムが魔法で作物の成長促進をすることはできるけど速度を上げすぎると美味しくないどころか不味い作物になるって少し前に話していた。


「これが農地の通常設定だし。不味いってことはないんだろうけど…収穫出来たら食べて見れば良いか」


と言うか農地がいつの間にか水田になってるし。あまりにも自然に変わりすぎて気づくの遅れた。


この水どこから来てるんだろう。


こういう所を含めてまさにゲームの農地って感じだよね。


これで3日後まで農地でできることはないので、現世に帰る。


「おかえりチュートリアルの森はどうだった?」


「こっちの都合の良いように設定できるし、凄い場所だよ。なんかもう最低限チュートリアルの森だけで暮らして行けそうな感じだったし」


さっきまで全く同じ作りで内装の家にいたから若干変な感じだけど。



「まあそう言う亜空間だからね〜。そう言えばさっきまでシエラちゃんが来てたよ?

今回の件の報告で。十円ハゲとかできててストレスでヤバそうだったよ」


シエラさんは悪いことしてないんだけど、冒険者ギルド所属だし。それなりの地位にいる人だし。色々大変なことになっているらしい。

と言うか女性が十円ハゲなんて大問題だろう。


「どうしようか?とりあえず十円ハゲを治せるような薬をあげるべき?」


「それの関してはジュリアナちゃんがもうあげてたから大丈夫だと思うけど。明日もくるって言ってたから。明日は家で大人しくしててあげて。今回テミスのお供をさせられてさらに精神的ダメージを受けてるみたいだし」


俺が降臨させてないのにテミス神、現世に来てたの?


今回シロナさんのブチ切れ案件で解決まで時間がかかると世界がやばいって状態だったから、テミス神も力を貸したって感じかな?


シエラさんが俺以上に被害者だな。

そりゃ十円ハゲもできるわ。


「明日はちゃんと家にいることにする」


中にはで特級ダンジョン〈竜宮城〉で採取してきた昆布を洗って干す作業でもしていようと思う。


鯵の開きとかも作りたいけど、鯵持ってないし。

今度海フィールドに沖まで歩いて行ける巨大な釣り桟橋でもかけて青物の釣れる確率を上げたりとかしてみようかな。


それをするには魔物のポップをなしにしないと魔物に壊されちゃうだろうし。新しい海フィールドを作ってからになるな。


そう言えば今日採取したキノコも干した方が旨み成分が出てくるし、そっちも干しておくか。

そのまま網焼きで食べるのも美味しだろうから干すのとそのままのもの半々ぐらいにしておこうか。

そこら辺はカワサキに相談すれば干した方がいいキノコと生のままの方がいいキノコを判別してくれるだろうし。

その結果次第かな。

チュートリアルの森に採集しに行けばいくらでも採れるんだからそこまで考える必要ないし。



「そう言えば進化してから戦闘が出来てないから、近いうちに戦闘して感覚をつかみたいって言われてたな」


チュートリアルの森も問題なかったし、俺以外でもチュートリアルの森に行けるように家に転移魔法陣を設置しておこうか。強くないけど魔物もいるから戦闘することもできるし。

ひとつの世界って考えると狭いけど、軽く体を動かすにはそれなりの広さって感じだし。


設置するのは良いけど。家のどこに設置するのが良いだろうか?


出来るだけ安全な場所に設置しておくべきだし。


やっぱり隠すなら地下安定とということで、サテツの鍛冶場の横に新しい部屋を作ってそこをチュートリアルの森に転移する転移魔法陣を設置する専用の部屋にした。


部屋の作成はシロナさんのが一瞬で終わらせてくれました。

シロナさんが許可した人物しか通れない結界が張ってあったりと防犯もバッチリ。

やっぱり神獣が超協力的なのが1番のチートだよなと改めて思った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読んで頂きありがとうございます。


新作投稿初めました。現代ダンジョンものです。


地球「ファンタジーアップデートが適応されました」



https://kakuyomu.jp/works/16817330647913656484


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る