第174話

「大丈夫だとは思うけど俺の方が加害者にされる可能性も考慮して、チュートリアルの森だけで生活出来るようにちょっと色々整備しておくか」


ないとは思うけど備えておくことに越したことは無い。

今回の冒険者ギルドとのイザコザでは問題なくても、避難所として暮らせるようにしておけば役に立つこともあるかもしない。


チュートリアルの森と書いてあるアイコンをタップして起動させるとシムなシティ風な感じで編集ができるようになっているようだ。


「スキャンモード?」


スキャンモードってなんだろう?と調べてみると、スキャンモードを使うと既存の建物などの情報を保存してチュートリアルの森に設置できるようになるらしい。


とりあえずこの家をスキャンしてチュートリアルの森に設置してみよう。

スキャンモードを起動して家の情報を保存していく。

設置する時だけじゃなく。スキャンして情報を保存するのにもMPを消費するらしい。


シロナさんの抜け毛があればもう無限にMPを用意できるようなもんだし、膨大なMPが必要でもなんとかなるだろう。


と言っても無理やり毛を抜いているんじゃなくてあくまでブラッシングして自然に抜けた毛を使ってるので抜け毛が手に入らないと言うことだってあるかもしれないので、MPはある程度残すようにはしておいた方が良さそう。


「初期からある平原フィールドはそのまま何もポップしないようにして安全地帯にしよう」


野生動物のポップを解放したり、四季の追加だったりかなり細かい設定ができるみたいだけど。逆に全部解放しなければ気温や湿度、天気が常に一定で魔物や野生動物が一切現れない安全地帯になる。

昼夜の概念は最初っから解放されてるので、ずっと昼とかは出来ない。


安全地帯は重要だけど、このままじゃチュートリアルの森は採取などが何も出来ないので、新しいフィールドを2つ追加で購入する。

1フィールドは東京ドーム1個分の面積だ。

自然環境をと考えると1個じゃ狭い。

広々使うにはドンドンフィールドを購入していく必要がある。

今回はそれぞれ森と海に設定する。

両方とも森か海どちらかにした方が広さは確保できるけど、森で肉や果物、薬草。海で塩、海産物どちらもチュートリアルの森だけで生きていけるようにするには最低限必要なので狭くても両方とも採用と言う形をとった。


安全地帯の平原も農業をすることはできるので野菜の確保もできるはず。

但し安全地帯の平原は虫もいないので農業できるようにするには肥料を混ぜたりして作物を育てられる土壌作りから始めないといけないけど。


MP交換で食べ物とか手に入れることはできるので、採集ができなくてもチュートリアルの森で生きていけるけど。

それだと俺になにかあった時に詰むのでMP交換に頼るのはなし。

いざとなったら普通に使うけど。



「ん?建物のところに農地ってのがあるじゃん」


建物ってその名の通り建物を建てれる項目だと思ってたけど、建物以外も建てれるっぽい

農地を建てるって訳わかんないけど。


「これ農地は農地でもゲームみたいな不思議農地じゃん」


建物の項目で設置できる農地は横に設置してあるコンポストに生ゴミを入れておくと、勝手に野菜の種が植えられて、お世話なしで育って収穫まで自動でしてくれるものらしい。


それは農地なのか?野菜の収穫ができる別のなにかじゃない?って思ったけど。便利そうなので家の隣に農地をひとつ設置する。

平地はとりあえずこれでいいとして、森と海の方を調整していこう。


森は野生動物のポップに食べれる魔物も少しポップするように設定する。


後は果物や薬草、キノコも自生するように設定。細かく選べるし毒が含まれているのは生えてこないようにする。

いちいち毒キノコの選別とかしたくないし。


海の方は一部分だけ魔物や野生生物が侵入出来ないように設定して泳いだりできるようにしておいた。

みんなの水着姿が見たいし。


他の場所は色々ポップされるようにしておく。水性の魔物は巨大なやつも多くてくてポップさせたくても出来ない魔物も多かったので海のフィールドを増やして巨大な魔物もポップさせられるようにしたい。


後は平地で言う農地的な施設、養殖ネットと言うのが設置できて生ゴミを養殖ネットの近くにある箱に入れておくだけで自動で魚を増やして育ててくれるらしい。

ただ農地と違い水揚げは自分でやらなきゃいけないようだ。


海と森だけでもかなり面白そうな要素があるけどまだまだ色んなフィールドが設定できるし。そのフィールドだけの特殊な要素がありそうだよな。


と言っても今これ以上解放するにはMPが心もとないので今日いじるのはここまで。

続きは気が向いた時にちょっとづつ弄っていこう。

後は抜け毛をちょくちょくMPに変換してMPを貯めておかないと。


それじゃあ今度は実際にチュートリアルの森の様子を見に行ってみよう。


俺1人だったらアプリのチュートリアルの森に移動するって言う項目をタッチするだけで行けるみたいだし。

複数人で行く時はダンジョンにあるような転移魔法陣の設置が必要らしい。


という訳で今回は1人でチュートリアルの森に移動した。


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読んで頂きありがとうございます。


新作投稿初めました。現代ダンジョンものです。




地球「ファンタジーアップデートが適応されました」




https://kakuyomu.jp/works/16817330647913656484


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