第173話

「そう言えばスノウワームの素材を使ったアイテムをジュリアナさんに作ってもらうようにお願いしておかないと」


チュートリアルの森やダンジョンのインパクトが大きすぎて忘れてたけどスタローン商会に売るためのものだから忘れないようにしっかりお願いしとかないと。



「ヒロちゃんに媚薬なんて必要ないでしょ?スキルとか持ってないのにお嫁さん全員とできるのに媚薬なんか使われちゃったら私たち死んじゃうよ?」


「自分たちで使うんじゃなくて売却ようだよ」


「そうなの?まぁそう言うのっていつの時代も高く売れるものだからね。ちょうどいいからしっぽのブラッシングしてもらおうと思ってたけどそれなら仕方ないね。自分でブラッシングして抜け毛を集めておくね」


もふもふチャンスを逃すなんて絶対にダメだ。


「すぐに帰ってくるから待ってて、絶対自分でブラッシングしちゃダメだからね?」


走ってジュリアナさんの錬金部屋に向かった。


「ジュリアナ〜さん珍しい素材持ってきましたよ。スタローン商会に売却するので加工してください」


先にこう言っておかないとシロナさんみたいに「私たちに使うの?」って聞かれそうなので要件を1番先に伝える。


「はいはい何を持ってきたんだい?

後サテツからも報告があると思うけど、玉鋼の生産自体は成功したけど、品質はまだ低めでヒヒイロカネ合金には使えそうにないから引き続き玉鋼の生産に力を入れるって」



ヒヒイロカネ合金の方もちゃんと進んでいるみたいで良かった。

ヒヒイロカネ合金については合金を作る時以外に手伝えることはないし任せっきりになっちゃってるけど。


「単純にもっと品質の良い砂鉄が手に入ると良いのかな?」


「それもまぁ間違いじゃないと思うけど。もうアスト周辺で採集できる砂鉄は全部取り寄せてるからね。そう簡単に今の砂鉄より高品質なものを用意することは出来ないよ?」


「それに関しては俺にちょっと考えがあるからどうにかなるかも」


単純な話チュートリアルの森か新しく作るダンジョンで用意できるかもしれない。


「それなら期待して待っていよう。で、今回持ってきた素材は?」


「スノウワーム、デカいけどもう解体してあるからすぐに素材として使えるよ」


「そう言えば雪が積もってる方面に行っていただったね。そう言えば玉手箱からいい物はでたかい?」


進化の実もストレージに仕舞ったまんまだったな。ストレージの中は時間が経過しないから焦らなくても腐らないけど。

早めにハンゾウたちに食べさせないと。


と言うかダンジョンコアのことを思い出してれば玉手箱なんて開けに行かなくても進化の実手に入ってたよね。


まぁ、宝箱を探す楽しみだったり想定外の魔物と戦闘したりそういうのを楽しみに言ったと思えば……


「進化の実が手に入ったよ。後は大アコヤガイの真珠」


これも錬金術の素材として使えるからとって帰ってきたんだから忘れずに渡さないと。


「大アコヤガイの真珠がこんなに!?さすが特級ダンジョンだね。色んな薬の材料になるけどあんまり手に入らないから品薄で私でも手に入れるのが大変だから助かったよ。でスノウワームの素材を使ったアイテムはスタローン商会に売却するってことで良いの?」


「そう言うことです


「ちなみに相手はアイテムの指定とかは?」


「媚薬以外はお任せだって」


「了解。余裕をみて1週間ぐらいで仕上げておくよ」


また夕飯の時にね〜と言って部屋を後にした。



「これで心置き無くシロナさんのしっぽをもふもふできる」


ハンゾウたちに進化の実を渡さなきゃいけないけどシロナさんの尻尾をモフった後でも大丈夫だろう。


というわけでリビングでシロナさんのしっぽをモフりながらブラッシングして抜け毛をMPに変換したら、有り得ない量のMPを手に入れて驚いたりしつつ、ハンゾウたちを招集して進化の実を渡す。


「アダチ、シノノメ、カツシカは普通に

ハイコボルトに進化したのか」


アダチ、シノノメ、カツシカの3人は身長が伸びてガッチリした体型に変換して、一般的な進化先ハイコボルトに進化した。


まぁカワサキのコボルト・コックが特殊すぎただけでこれが普通だよね。


「で、ハンゾウはコボルト・NINJAと」


見た目はコボルトの時と全く変わってないハンゾウはコボルト・NINJAに進化した。

忍者でもニンジャでもなくNINJAだ。


忍殺語を喋りだしたらどうしよう…


それはそうと忍術って言う魔法の親戚みたいなスキルや相手の動きを止める魔眼などなど

かなり厄介なスキルを取得したようなので、ハンゾウはかなり強くなったと言えるだろう。

ただし、コボルト・NINJAはこれ以上進化はしないらしい。


残念なような良かったような微妙な気持ちだ……


「みんな無事に進化できて良かった。これからもよろしく。それとコカコッコたちは次見つけたらな」


コカコッコ達が自分たちは?と突撃してきたので次に見つけたらね、と約束する。

と言ってもまだレベルが99になってないからすぐに進化はできないんだけど。

コカコッコは弱いから家でペット扱いだけどパワーレベリングしていつでも進化できるようにしてあげるか。


まぁ、俺が冒険者じゃ無くなったから今すぐにってのは無理だけど。



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読んで頂きありがとうございます。


新作投稿初めました。現代ダンジョンものです。


地球「ファンタジーアップデートが適応されました」


https://kakuyomu.jp/works/16817330647913656484



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