第25話


1回転生してから更に数日かけて転生回数3キャラLv46まであげることができた。

転生する度にLvupに必要な経験値が大幅に上昇してしまう為、これ以上はメタルラビットでもLvをあげるのが大変なのでここでのレベル上げは終了。

後は龍種等の上位の魔物を倒してLvをあげるしかない。

強い分経験値も多いからね。


もしくはメタルラビットよりもっと上位のメタル系の魔物を倒せばLvを上げれるだろけど本来メタル系の魔物は極低確率で出現する魔物だから狙って遭遇できる魔物じゃないしな。


沢山メタルラビットを倒したからSPは沢山手に入った。MPもサテツ達が魔物を倒して持ってきてくれたのでかなり溜まった。

転生の種代を消費した後でも100万以上MPが残ってる。


サテツ達には感謝しないと。


稼いだSPを利用して魔力操作のLvを9

魔力量上昇のLvを6にあげた。

後、新しく縮地Lv1を獲得。

ずっとメタルラビットのいるフィールドにこもる予定で


これで使うのが危ないと言われていた妖術も使えるようになる。

魔力操作のLvを10にしないとファンブルの可能性がある妖術も1部あるけど。

そう言う妖術は広域殲滅するための妖術だったりするからすぐには必要ない。


「そろそろチュートリアルの森を卒業する時が来たかな」


チュートリアルの森はいい場所では有るけど。


所詮チュートリアルの森。

強くなりたいならもっと強い魔物がいる場所に行かないと。


「それではいよいよレッサードレイクを討伐しに行くんですね?」


「そうだね。倒さないとチュートリアルの森を抜け出せないみたいだし」


最下級の龍種とは言えチュートリアルで倒せって強さじゃないけど。

こっちもチュートリアル中の強さじゃないから何とかなるだろう。


「因みにレッサードレイクがいるフィールドまでどれぐらいかかると思う?」


レッサードレイクがいるフィールドは俺が転移してきたゴブリンが生息する広葉樹林。

そこの正反対の場所に有るらしい。


「ここからだと余裕をみて1週間低度でしょうか」


1週間か時間がかかると考えるか早いと考えるか…。


歩きだし。そのぐらいかかって当然かな。


「じゃあ早速レッサードレイクに向けて出発しよう」


チュートリアルの森も楽しいけど、早くディアランドにちゃんと転生して色んなところに言ってみたい。


ソテツ達もいるしそこまで苦戦もすることも無く倒せるでしょう。

瞬殺するのは無理だと思うけど。


ーレッサードレイク決戦フィールドー


そんなふうに考えている時期が私にもありました。


確かに戦闘を始めることが出来れば勝てるだろうけど。

最下級と言えど龍種やっぱりそれなりのオーラを発していて。

そのオーラを受けると体の震えが止まらなくなってしまう。


初めての巨大な魔物というのも有るけど。やっぱり龍って迫力があるよね。

古城跡地見たいなフィールドの中心で堂々と眠っているレッサードレイクを見ただけでダメだった。


いつも通り戦うことが出来れば勝つことはできる。


ただそこまで行くことが出来ない。


どうにかして恐怖に打ち勝つ必要がある。


寝てるんだし最大火力で不意打ちすれば有利に戦えるかも?って思ったけど。ダンジョンなどに現れるボスモンスターは一定のダメージを与えるまで、どんな攻撃でも防いでしまう結界のようなものが張られているらしい。

ボスモンスターが簡単に倒せちゃ有難み無いでしょ?ってことだろうか。


ボスモンスターと戦う身としてはマジで勘弁してくれよという気分である。


この謎結界に関しては妖術でも、貫通したりするのは無理なんだろうなと何となく予想している。


という訳です不意打ちで機動力を削いでタコ殴りにすることは出来ない。


なのでレッサードレイクとはガチンコ勝負をするしか無いのだが。

こんな見るだけで産まれたての子鹿みたいに脚がブルブル震える状態じゃ絶対に無理だ。


もう決戦フィールドについてから1週間以上経っていて、どうにか克服しようとレッサードレイクが目を覚まさないギリギリの距離まで近づいたりして努力はしているけど。

成果はあまり芳しくない。

自分で立つことすら出来なくなってしまった最初に比べればマシにはなったけど。


今日も慣れるためにレッサードレイクが目を覚まさないギリギリまで近づいて行ったのだが。

まだ、いつもと比べて半分ぐらいの距離しか近づいていなかったのにレッサードレイクと目が合った。


腰を抜かして倒れそうになるのを何とか耐えて複合結界をレッサードレイクと俺の間に展開する。


手を出さないからって毎日毎日近くでコソコソ音を立てるからレッサードレイクもついに切れたってことか?


しまったな。俺が慣れるために今日からは1人で行ってくるって言ってソテツ達いないんだよ。


パーティー機能の念話を使ってソテツに連絡はしたからすぐに来てはくれるだろうけど。


それまでは1人で何とかする必要がある。


殺らなきゃ殺される。そう思うと恐怖がない訳では無いけど。震えが自然と止まる。


レッサードレイクの火球ブレスによって戦いの火蓋が切って落とされた。




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読んでいただきありがとうございます。

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