第24話
「確かに高いけど、また貯めれば良い!
転生しよう」
こんな機会もう無いかもしれないし今のうちにLvをあげるべきと言う結論づけた。
「その前にまずはSPを使ってスキルLvを上げよう」
メタルラビットを倒しまくったのでかなりのSPが貯まっている。
今回は全部俺が倒しているのでスキルの宝珠もドロップした。
メタルラビットが落とすスキルの宝珠は魔法耐性Lv1だ。
効果は魔法により受けるダメージを5%軽減してくれる。
Lv10にしてくれると半減までしてくれる有能スキルだ。
これを合計6個もドロップした。ひとつは自分が使って残りはSPに変換した。
それによって合計で1800SPも溜まったので
魔力量上昇をLv5、魔力操作をLv4に上げて残り200を貯金した。
緊急で新しいスキルを取らなきゃ行けないことも有るだろうし。その時の為に最低100はSPを残しておくようにした。
お次はMP交換で転生に必要な転生の種を交換する。
ソテツ達もLv99になってるから使ってあげたいんだけど。魔物には転生の種は使えない。
ただし、進化の実って言うLvMAXの魔物を上位種に進化させる種が存在するらしい。
ハーレムクエストには無かった物なので詳しくは知らない。
MP交換にも無かったし。
サテツが言うにはディアランドでは魔力濃度が高いところに生えてくるらしい。
ただ、進化の実は魔物からしたら貴重な物なので見つけると熾烈な争奪戦が始まる。
Lv99になっている魔物が手に入れちゃうとすぐに利用されちゃうけど。
Lv99以下の魔物が手に入れた場合進化の実を守りながらLvをあげる見たいなので、それを倒せば手に入れられるかな?
進化の実は1度収穫してしまうと1時間で腐ってしまうらしい。
なのでLv99になるまでは進化の実が実っている木を守らなきゃいけないって言う結構な苦行を強いられるようだ。
ソテツ達の為にもいつかは確保しに行かなきゃな。
テイムした魔物の進化って要素もハーレムクエストに無かったので少し楽しみだし。
進化の実については一旦置いておいて、今は自分の転生の種だ。
ストレージから転生の種を取り出すと金色の柿ピーが手のひらに現れる。
どうか不味くありませんようにと思いながら口の中に入れて噛み砕く。
なんか苦かったりするのかなって身構えていたけど味はしなかった。
「ソテツちゃんと転生出来てる?」
「ちゃんとLv1+1と表示されています」
+の後の数字が転生した回数だ。ちゃんと1回転生しましたよと表示されているようだ。
「それじゃあ俺はメタルラビットを倒しに行ってくる」
ソテツ達はLvMAXになってメタルラビット狩りに同行する意味が無くなってしまったので、メタルラビット狩りには同行せず。
MPを集める為に他の魔物を倒しに行くことになった。
どう言う判定なのか分からないんだけど。
ある程度近くにいて仲間と判定されると、魔物を倒した時に経験値が均等にわけられる。
特にパーティー編成とか設定できないんだけどね?
パーティー編成機能があって経験値の分配を細かく設定できると便利なんだけど…。
そんなことを考えているとピロリン♪とスマホが鳴る。
確認するとパーティー編成と言うアプリが増えていた。
このアプリが増える基準ってなんなんだろう?今度九尾の狐様が話しかけて来たら聞いてみよう。
念話的なあれは九尾の狐様から話しかけてきてくれないとできないから。
いつ聞けるかは九尾の狐様次第だ。
問題はパーティー編成ってアプリがどんなことができるのかが問題だ。
確認してみるとだいぶ便利なアプリだった。
最大で人類4人魔物6人の10人で1パーティーを編成できて。
そのパーティー内での経験値分配率の変更。
パーティーメンバーでの念話機能。
パーティーメンバーのマップアプリでの位置確認(任意でオンオフ可能)。
とりあえず念話ができるのは便利なのですぐにソテツ達をパーティーに組み込んだ。
経験値の分配率に関しては半径10m以内に入っていないとパーティーを組んでいても経験値の分配は起きないので今回は等分のままいじらなかった。
「じゃあなにかあったら念話で連絡して」
「分かりました。ヒロキ様も転生してLv1になってステータスが下がっていますから気をつけてください」
確かにそこは気をつけないと行けないところだよな。
チュートリアルの森のメタルラビットはこちらを発見すると仲間を呼んで、敢えてこっちに攻撃させて全然ダメージをくらわないぞ?
と煽ると言う行動をとる。
なのでメタルラビットが攻撃することはほぼ無いはず。
妖術を使って倒せば。メタルラビット達は焦って逃げてくし。
大量に集まってきてるんだから反撃してくればいいのにって思うけど。
ホントにそうなるとタコ殴りになる可能性もあるし、このまま逃げてくれる方が助かる。
戦う時は念の為、物理結界を張ってから戦おうと思いながらメタルラビットを探すために仮拠点を後にした。
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