第19話
「そんなに落ち込む必要ないって。おかげでMPとSPをいっぱい貯められたんだから」
魔物に対して妖術を使おうと元気よく洞窟から出発した訳だけど。
午前中コボルト4人が全力で魔物を倒していたので周辺に魔物がいなくなってしまっていた。
というわけで今はMP交換でリアカーを交換してサテツにそれをひいてもらって高速で魔物がいる所までキャリーしてもらっているところだ。
全員で走っても良かったんだけど 、これが1番早いのでソテツに頑張って貰った。
こんなことがあったので午前中に狩りをして貰っていたコボルト達が落ち込んでしまっている。
元々俺からお願いしたことだし。気にしないでいいんだけどな。
まぁ、そのうち元気になるだろう。
撫でて上げてたらヘニョンってなってたしっぽが少しづつ戻ってるし。
「お待たせしました。ここから10分ほど歩いたところにロックリザードの反応が有ります」
魔物がいる所の近くまでたどり着いた見たいだ。リアカーに乗った状態で魔物に近づき過ぎると逃げられてしまう可能性もあるのでここからは歩きで向かう。
「よし!折角だしちょっと派手なのを使ってみよう。『花吹雪』!」
俺の周りに色々な花の花びらが舞い始める。
目の前のロックリザードに攻撃しろと念じると花びらが一斉にロックリザードに向かって行き通常の花びらではありえない切れ味でロックリザードを細切れにしている。
流石妖術。でも、今の妖術1発で魔力を9割持っていかれた。
ハーレムクエストでは妖術も魔力もステータスにある知力の数値で火力が上昇する。
なんでここだけは一緒なの?って思ったけどこちらに不都合は無かったので文句を行ったりはしなかった。
この世界では詳しい数値を知ることはできないけど、キャラLvが存在する以上似たようなものが存在しているはず。
実際キャラLvをあげると生身で包丁に刺されても刺さらない見たいなことが起きるらしいし。
今の俺の知力じゃ魔力を9割消費する魔法を使ってもロックリザードをみじん切りにすることは出来ないだろう。
妖術の防御貫通効果のおかげだ。
あと、妖術は魔法と違って属性事に取得する必要は無い。
最初っから色んな属性の妖術を使える。
神獣から与えられるスキルだからってのも有るだろうけど。
ほんと有能だよね。
「景気よく派手なのを使ったけど。やりすぎたね。MPに変換できるかな?」
初級魔力回復ポーションを飲みながらみじん切りになったロックリザードの死体に近づく。
普通だったら素材としての価値ゼロだから買取不可だろうけど。
MP交換は普通じゃないし。丸ごと回収さえ出来ればMPに変換できるんじゃない?
と思ってストレージの細切れになったロックリザードを収納するように念じると血溜まりを残してストレージに収納される。
ストレージにはロックリザード死体(細切れ)と表示されていた。
MPに変換した場合の数値を確認してみると。
首を切り落として素材として綺麗な状態のもの変わらない数値だった。
MPに変換する場合は倒し方を考える必要はないということだろう。
次のロックリザードを探してもらいロックリザードの所に向かう。
やっぱり自分でも探せるように索敵スキル習得するべきかな?
最終的には習得するつもりだけど。
コボルト達もいるし今は良いかなって思ってたけど。
コボルトたちは嗅覚を利用して魔物を探しているらしく。
水中にいる魔物とか匂いのしない無機物系の魔物は探すことが出来ないらしい。
敵意を向けられればさすがに分かるらしいけど。
そうなると索敵スキルを修得するべきかな?と思えてきた。
ロックリザードが見えたので考えるのをやめて倒すことに集中する。
「今度はさっきみたいに酷いことにならないような妖術にしよう『火槍』」
火でできたやりがロックリザードに飛んんでいき簡単に貫通する。
お腹に綺麗な穴が空いたロックリザードは数分暴れた後、大人しくなった。
「狙ったところに当たるように練習はしなきゃダメだね」
本当は首の部分を狙ったんだけど、当たったのは腹部だった。
今までは雷魔法を使ってたから当たればどこでも問題ないって感じで撃ってたけど。
妖術を使うならそうは行かない。
当然、雷系の妖術も有るからそれを使えば命中させる場所を考える必要は無いけど。
今後素早い魔物と戦闘になる事も当然あるだろうし、その時に命中させられるように練習をしておく必要はある。
火槍なら今の魔力量でも10発ぐらい撃てる。
ワンショットワンキルで倒していけば初級魔力回復ポーションを使っても余裕で黒字になるだろう。
倒す魔物によって変わってはしまうけどロックリザードなら余裕で黒字だ。
今日はロックリザードで問題ないけど。
明日以降は魔法に耐性のある魔物相手にもちゃんと妖術が効くのか試してみたい。
効くはずだけど、実際に見て見ないと安心できないし。
今日の晩御飯の時間にサテツに魔法耐性がある魔物がいるフィールドを知らないか聞いてみよう。
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