第18話
でも、当然欠点もある。
魔法じゃないのでコバルト装備の魔法系の性能を上昇させる付与の効果は一切適応されない。
イヤリングの追撃は適応されるけどね。
妖術専門の性能強化付与は存在しない筈なので更に火力を上昇させたり魔力の消費を少なくしたり出来ない。
因みに妖術だから妖力を消費するとかそんなことはなく。消費するのは魔法と同じ魔力だ。
それもう妖術って名前の魔法なんじゃないの?って思っちゃうけど、別物らしい。
妖術がこんなに早く使える様になるなんて嬉しい誤算だ。
神獣から与えられるスキルは1種類しか使えないから妖術以外を覚えることは出来なくなっちゃったけど。
元から妖術を覚えるつもりだったから問題無し。
と言っても今の魔力量じゃほとんどの妖術を使うことが出来ない。
さっき使った炎狐・爪斬撃だって今の魔力量じゃ後3回使えるかな?ってぐらい魔力を消費するし。
妖術は魔力の消費が激しいので長期戦には向いていない。相手の防御を無視出来るんだから長期戦になることってほぼ無いけど。
と言っても妖術一筋だとさっき言った通り長期戦にはフリなので魔法もいい感じに強化しておくつもりだ。
「今のが九尾の狐様の加護の恩恵ですか?」
「そうだね。妖術って言う魔法っぽいスキルだね。一応魔法とは別系統ってことになってる」
そう言ってサテツに妖術の簡単な説明をする。
「そうなるとやっぱり。近接戦闘は近づかれたときに最低限対応出来るぐらいの実力があればじゅうぶんですね」
俺もそう思う。別に剣だけで最強を目指すとかそんなこと考えてないし。
「あっカワサキだ。おかえり」
外に魔物を狩りに行っていたコボルトたちが帰ってきたようだ。
狩ってきた魔物を入口の横に積んであるらしいのでストレージに回収するためにみんなで入口に向かう。
「凄、魔物で山ができてるよ…」
魔物を狩ってきたコボルト4人はすごいでしょ?としっぽをブンブン振り回している。
これが魔力が濃い場所なら自然発生する魔物じゃなかったら完全に環境破壊って怒られるレベルだ。
と言うかここはひとつのフィールドに1種類類の魔物しか出て来ないからどれだけ狩っても問題ないけど。
チュートリアルの森の外だと何種類もいるのが普通。
そこで考え無しに魔物を狩りまくると魔物間のパワーバランスがおかしくなって人間に被害が出る可能性もある。
チュートリアルの森以外の場所ではやりすぎちゃダメだよって後で言い含めておこう。
それでも何度も往復して魔物を倒してこれだけ集めてくれたんだからしっかり感謝しないと。
結果。SPは最初から溜まっているのも合わせて1000を超えて、MPは100万を余裕で超えた。
妖術も手に入ったしSPは魔力量増加に全振りしちゃおうかな?って思ったけど。
コボルトたちにテイムして欲しいとお願いされたのでテイムスキルLv1を取得してみんなテイムした。
名付けは先にすんでいるので今回はしていない。
あとはテイムした事でSPに変換しないで取っておいた集団強化のスキルの宝珠の意味ができたので、消費して集団強化Lv1を習得。
残りのSPで魔力量上昇をLv3まで習得した。
Lv1の交換レートが100SPだったスキルは
Lvが上がる事に交換に必要なSPが100づつ増えていく仕様だったのでLv3迄でも600もSPを消費した。
残り200ちょっとあるSPは貯金だ。
なので今俺が取得しているスキルは
【棒術Lv1】 【魔力操作Lv1】 【魔力量上昇Lv3】 【テイムLv1】 【集団強化Lv1】
【雷魔法Lv1】 【結界魔法Lv1】【妖術】
ちなみに神獣から貰えるスキルにはLvの表記は無いので妖術にもLvの表記はない。
こう見るとまだまだだな。
当分は妖術を好きに使えるように魔力量上昇を優先的に育てよう。
それと、魔力に関係することで1つサテツに聞いておかないとって思ったことがあるんだった。
「そう言えば魔力回復ポーションって飲みすぎると悪い副作用が出るとかあったりする?」
ゲームによってはポーション中毒とかポーション飲みすぎると害がでる場合も有るから、聞いておかないとって思ってたんだ。
「錬金術のスキルを使い正規の素材を使って作った物なら副作用の心配は有りません。ただし、イリーガルな物に関しては何が入っているか分からないので危険なことがあります」
怖、とりあえず。MP交換のMP回復ポーションは心配しなくて良さそうだ。
それなら妖術をメインに使って狩りをしても問題なさそう。
魔力が切れたらポーション飲めば良いだけだし。
まだ昼過ぎだし時間的には余裕があるな。
せっかくだし魔物相手に妖術の練習がしたい。
と言うか午前中だけで800体以上の魔物を4人だけで倒して来たんだよな…。
改めて家のコボルト規格外だなと思った。
「今から魔物相手に妖術の練習しに行こうと思うんだけど。ついてくる人!」
一応聞いておいた方が良いかな?と聞いてみたら全員ついてくるようなので7人で魔物のいる場所に向かった。
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読んでいただきありがとうございます。
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