第6話

「何度か途中で起きて結界魔法をかけ直す必要があったけど。魔物の襲撃は無かったし野営にしては良く寝れたかな」


結界魔法は消費魔力で強度や継続時間を決定する感じの魔法だ。

今の俺の魔力量だとソコソコの強度で1晩中複合結界を維持させることは出来ないので、

夜中に何度か起きて複合結界を張り直す作業が必要だった。

その度にMP交換で初級魔力回復ポーションを飲まなきゃいけない。

1瓶2,300MPで一晩三瓶消費したので、寝るだけで6,900MP消費する事になる。

中々の出費だけど。安全の為なので仕方がない。

ピクシーの羽に付着している粉が速度アップポーションの材料の1つなのもあって1匹500MPで売れたので、14匹倒せば夜に必要な初級魔力回復ポーション代にはなるな。

後は単純にキャラLvをあげて魔力量を増やしたり

魔力量上昇のスキルを取得するか。

MP交換で魔力を増やしてくれる装飾品が売ってたからそれを買うか。


魔力量上昇スキルはLv1じゃ1.1倍しかしてくれないし。

魔力を増やしてくれる装備は2倍にしてくれる物が売ってたけど。10,000,000MPだなんて今は買えない。

指輪をつけるだけで魔力が2倍になるんだからそのぐらいの値段がするのも仕方ないとも思う。

やっぱり現実的なのは魔物を倒してキャラLvをあげることだな。


そんな感じでこれからの行動を決めてから

朝ごはんを選ぶためにMP交換で交換出来るものを見ていると、新しく今日のオススメという項目が増えている。


どうやら24時間限定でオススメの商品が安くなるらしい。

なんと今回は初回サービスということで、さっき確認していた魔力量が2倍に増える指輪が100,000MPで売っていた。

じゅうぶん高いけど元の値段から考えればすごく安くなっている。

昨日の夜に貯めたMPをかなり使ったので残りは18,000MP。今までで1番買い取り額が高かったのは1匹500MPのピクシー。

約200体倒せば指輪を交換出来る。

SPも100以上たまっているので追加でもう1つスキルを習得出来る。

戦闘に役立つスキルにしよう。

やっぱり魔法が良いな。

魔法カッコイイし。

ただ、使いすぎると魔力の使いすぎで赤字とか嫌だから考えながら使わなきゃ行けないけど。


魔法があった方が強い魔物との戦闘も安心だからね。

戦闘系のスキル以外にも欲しいスキルはいっぱいあるけど、今のところは自衛に必要な戦闘スキルを優先していこう。


「最初は雷魔法にしようかな。速度が早くて命中率も高いし」


風魔法も目に見えにくいから選択肢としてはありだけど、火力的に雷魔法の方が高いから今回は雷魔法にしよう。


コッヘルにシングルバーナー1式を買ってインスタント味噌汁とおにぎりを朝ごはんに食べてから 。

たまってたSPを雷魔法Lv1のスキルの宝珠と交換。雷魔法を習得してから昨日来たゴブリンが生息している森のある方向と逆側に向かって進む。


「ピクシーなら魔法を使う必要も無いけど試しに1発撃ってみるか『スパーク』」


雷魔法が発動して、手から電撃がピクシーに向かって飛んでいく。

ピクシーは電撃に全く反応出来ずに簡単に被弾する。

ピクシーはプスプスと煙をあげて落下してくる。


「流石にピクシーなら一撃で倒せるよね」


消費魔力量的にはさっき使ったLv1の雷魔法『スパーク』は連続で30発撃てるかなと言う感じ。

中々頼りになる感じだ。


その後のピクシーは木刀で撲殺しながら先に進む。


「ゴブリン達がいた森は広葉樹林だったけど。こっちの森は針葉樹林になってるんだね」


またこの森も出てくる魔物が変わるんだろうなと少し警戒を強めて針葉樹林を進む。


「フォレストウルフか…」


ゴブリンやピクシーからしたらしたら確実に格上の魔物だ。

木刀だけで戦うなら1対1だとしても無傷で倒すのは難しいだろう。

魔法を使えば問題なく倒せるはず。

でもオオカミ系の1番厄介な性質は基本群れで生活しているから基本群れとの戦闘になると言うのもあるんだけど。

今回は1匹しかいない。


なんとなくだけど。俺が転生して来たこの周辺は神様が俺が強くなれるように魔物とかを調整してくれてる場所なのかもしれない。

なんかすごい都合がいいし。群れる魔物が群れてないし。


「とりあえずフォレストウルフを倒そう『スパーク』」


フォレストウルフはピクシーとは違ってスパークに反応して避けようと動こうとしたけどフォレストウルフが動くより早くスパークが着弾する。


「やっぱり一撃じゃ倒せないか」


倒せなかったけど、動きが止まっているので木刀を使って追撃する。


「ふぅやっぱりゴブリンやピクシーとは大違いだな」


無傷で倒す事は出来たけど、今までの戦闘で1番体力を消費した。

一撃を貰うと結構痛いだろうし緊張したから精神的にも疲れた。

魔力が勿体ない気もするけど遠距離から魔法で倒そう。


フォレストウルフの販売額は950MPだった。

毛皮は勿論、肝臓が薬の材料になっ

るんだったかな確か。


SPとMP集めの為に引き続きフォレストウルフの続けることにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読んでいただきありがとうございます。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る