第5話
「だいぶゴブリンを倒したな。どれぐらい倒したんだ?」
4時間ぐらい歩きっぱなしでゴブリンを倒し続けた結果。ストレージにはゴブリンの死体が50体収納されていた。
倒している時は数を数えていなかったけど、結構な数を倒していたみたいだ。
これで今日倒したゴブリンの合計は80匹後120匹倒せば目標達成だ。
でも、今のペースだと日没までに間に合わない後10時間ぐらいかかる計算だし。
だからと言って他に選択肢は無いので、歩くペースをあげて森の中を歩き出す。
「それにしてもなんでゴブリンは2か3匹かでか一緒に行動しないんだろう」
この森に入ってきてから最大で3匹までの群れとしか遭遇してない。
ゴブリンの数が少ないなら納得出来るけど。
ゴブリンとしか遭遇してないこの森ではおかしいんじゃないかと俺は思う。
現にもう80匹もゴブリンを倒している。
もっと10匹以上のゴブリンの群れとかあってもおかしく無いはずだ。
「ダメだ理由が分からない。まぁ10匹以上の群れに遭遇しないと決まった訳では無いし。気は抜かないで先に進もう。お、平原が見える。さっきの薬草の群生地より広そうだっとゴブリンも出てきたな」
ゴブリンが一体木の影から現れた。
もう一体しかいないゴブリンに苦戦なんかしないのでサックり撲殺する。
「あっスキルの宝珠!」
いつもと違いゴブリンの死体が消えたと思うとその場所には中に精力強化Lv1と書かれた水晶が落ちていた。
これがスキルの宝珠だ。
ゴブリンを80匹も倒したんだからスキルの宝珠がドロップしても確率的にはおかしくない。精力強化のスキルの宝珠のドロップ率1%なので妥当なんだけど…。
今このスキルが手に入っても使い道が無いよ。
「待てよ…もしかしてスキルの宝珠も魔石みたいにSPに変換出来るんじゃ…」
スキルの宝珠をストレージに仕舞って売却操作をしてみると100SPに変換することができた。
「やった!それに購入額と同額で売却出来るってめっちゃ良心的!」
SP交換の交換額の半分のSPにでもなれば良いなと思っていたのでこれは本当に有難い。
これで後20匹ゴブリンを倒すだけで目標の200SP貯めることができる。
この数ならさっきまでと同じペースで1時間半~2時間で達成出来る数だ。
「あっちの平原の方が見晴らしが良くてゴブリン探しやすそうだからあっちに行こう」
「な!あれはピクシー!」
ここまでゴブリンしか出てこなかったので、今回も他の魔物は出て来ないだろうと思っていたからほかの魔物が出てきてびっくりした。
それに新しく出来た魔物『ピクシー』は
お目当てのスキル魔力操作のスキルの宝珠をドロップする魔物だ。
これが驚かないわけが無い。
ピクシーは10cmぐらいの人型で背中に羽が生えている魔物。
当然飛べるし。目で追える速度だけど直径5cmぐらいの火球を飛ばして攻撃してくる。
ゴブリンと比べたらそれなりに手強い。
と言っても火球は目で追える速さだし。サイズもあんまり大きくない。
飛ぶと言っても地面から2mぐらいの高さ迄しか上がらないので普通に攻撃可能だ。
本当にゴブリンに比べてそれなり程度しか強くないので、たいして苦戦はしない。
「魔力操作のスキルの宝珠を置いていけ!」
妖怪スキルの宝珠置いていけとして、日が落ちるギリギリまでピクシーを狩り続けた結果47匹目で魔力操作Lv1のスキルの宝珠がドロップした。
よっしゃ確率に勝利した!と喜んでいる弘樹だが。
実際には神によってスキルの宝珠のドロップ率が倍になっているので、ほぼ確率通りだ。
弘樹はそんな事知らないし、知る方法も無いので凄いハイテンションだ。
おかげで暗くなる前にテントを用意することが出来なかった。
MP交換でLEDランタンをいくつか買って灯りを確保してテントをたてることになった。
「これで今日の寝床完成。あとはスキルの宝珠を使うだけだな」
まずはSP交換で結界魔法Lv1のスキルの宝珠を交換して、ストレージから魔力操作Lv1と結界魔法Lv1のスキルの宝珠を取り出す。
手のひらにのせてスキルの宝珠を使用すると手のひらから消えてスキルを習得した。
自分の魔力を感じて動かせるようになったし。結界魔法の使い方も、まるで最初から知っていたかのように頭の中から浮かんでくる。
「複合結界」
ハーレムクエストの結界魔法は物理結界、魔法結界、複合結界の3種類があって名前の通り物理結界は剣などの物理的な攻撃。
魔法結界は魔法攻撃しか防ぐことが出来ない。
複合結界は物理、魔法どちらも防ぐことが出来るけど。性能が他の2つに比べて強度が八割程度になると言う欠点も存在する。
これで魔物が生息する森の中でもそれなりに安心して眠ることが出来るだろう。
結界に何かが触れるようなことが有れば術者に伝わるようになってるし、攻撃に気づかないで複合結界が破られることも無いだろう。
夜ご飯にMP交換で買ったおにぎりを食べて、さっさと寝るために寝袋の中に入った。
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読んでいただきありがとうございます。
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