第25話 告白

 どれ程の時間が経ったのだろうか?気が付けば俺は冷たい床の上に寝かされていた。


「うっ・・・・・・ここ、は?」


 目を開けると、視界にライラの姿が映った。


「目が覚めたか?」


「ライラ?俺は・・・・・」


「ベヤドルを殴り飛ばした後、そのまま気を失ったんだ。覚えてないのか?」


「そうだ、俺は・・・・・・」


 あの時と、教会で起きたことと同じ、頭がグチャグチャになって、ナニかに突き動かされるように体が動いて、それで・・・・・・


「また、やっちまったのか・・・・・・」


 俺はまた、あの得体のしれないモノに心を乱されて暴れたのか・・・・・・くそっ!

 上体を起こして辺りを見渡すと、そこには俺とライラ以外誰もいない。場所も先程まで戦っていた地下水路に続く部屋の中だ。


「俺はどれくらい寝ていた?」


「十分程度だ」


「ベヤドルは?」


「あの後、お前が気絶したのを見てあの野郎はここから逃げた。ビジャルはベヤドルを追ってここを出たよ」


「なら、俺達もいかないと・・・・・っ!」


 立ち上がろうとした途端、全身に激痛が走る。


「無理するな。ダメージが完全に抜けきってるわけじゃない。ほら」


 激痛で顔を歪める俺に一本の紫色の液体が入った瓶を差し出してくる。


「これは?」


「スタミナポーション。ここを出る前にビジャルがくれたものだ。気休め程度だが、少しはマシになる」


 受け取って中身を飲み干す。変な味がして顔を歪めるが、ライラの言う通り、完全とは言えないが痛みがだいぶ楽になった。


「凄いな、こんな薬があるのか」


「割と一般的に知られてる物だ。けど、体力が戻っても、もう闘気法を使えるだけのマナはアタシらには残ってない」


 言われて闘気を出そうとしてみるが、ピクリとも反応しない。


「さっきの戦闘でアタシらのマナはほとんど使っちまった。今から追いかけても戦闘は無理だ」


「・・・・・・・くそっ」


 追いかけたいけど追いかけられない。このままじゃベヤドルは美里を連れていなくなってしまう。こうしている今だって、ベヤドルとの距離はどんどん離れていく。


(くそ、このままじゃ美里がっ!)


 せっかくここまで来たのに、後一歩なのにっ!

 もどかしい気持ちで頭が沸騰しそうになっている俺に、ライラは静かに口を開く。


「・・・・・・お前、何者なんだ?」


「え?」


 いきなりの質問につい間抜けな声が出る。


「何者って・・・・・」


 返答に戸惑っていると、ライラの目がスッと鋭くなる。


「さっきのアレ・・・・・・どう見ても尋常じゃない。アレは何だ?何であんなことが出来る?お前は一体何なんだ?」


 ライラの言うアレとは、俺が暴走した時の事を言っているのだろう。まあ、それ以外考えられないのだが。


「それは、その・・・・・・」


「前から疑問だった。お前、記憶喪失なんだってな?」


「っ!それは―――――」


「しかもそれも嘘。本当は記憶喪失なんかじゃない」


 俺の反論を許すつもりはないと言う様に、ライラは続ける。


「ガヤルのじいさんに聞いた。下手な誤魔化しは通用しないぜ?」


 ガヤルさん、ライラに話したのか・・・・・・まあ、バラさないでくれなんて言ってないのだからしょうがないけど。


「何を考えてる?いや、何を企んでいる?返答によっては―――――」


 ライラが傍らに置いているティソーナの柄を握る。それを見て俺は慌ててストップをかける。


「ま、待て待て、早まるなっ!!」


「なら話せ。お前は一体何者だ?正直に吐け、じゃないと・・・・・・斬る」


 ライラは柄を握ったまま俺を真っ直ぐ見る。その眼はどこまでも本気で、俺が答えなければ本当に切り捨てるつもりだ。


(参ったなぁ・・・・・・こんなことになるなんて)


 今は美里を追いかけたいのに、ライラは俺が答えるまで行かせてもらえそうにない。


(しょうがない、か)


 俺は覚悟を決めてライラと視線を合わせ、口を開く。


「・・・・・・・俺は――――――」




       ♢        ♢        ♢     




 聞かされた話は荒唐無稽な話だった。

 語られた内容が余りにもぶっ飛び過ぎてもはや呆れるしかない。


「・・・・・・お前、バカにしてるのか?」


「ち、違う!本当の事だ!!」


「けど、異世界って・・・・・・」


 どう聞いても作り話に聞こえる内容だ。なのに・・・・・


「・・・・・・・・」


「な、何だよ?」


 こいつを見ていると、何故だか本当の事に思えてしまう。


(嘘を言ってる、って目じゃないな)


 職業柄、人を見る眼はそれなりにあるつもりだ。その眼を信じるなら、目の前にいるこいつは嘘を言っていない。

 しかし、本当ならあまりにも突拍子もない話だ。

 なにせ異世界、こことは違う別の世界から来たのだ。挙句、こいつが急にあんな力を出したのは、こいつの中にいるナニかが原因で暴走した?何だそれ。


「・・・・・・百歩譲って異世界から来たってことは納得できる。常識が欠けてるのも変な知識に偏ってるのもそれで納得できる。けどな、お前の中に別の何かがいるってのは・・・・・」


「俺だって、何でこいつが俺の中にいるのか分からないんだよ。分かるのは、こいつが原因で暴走しちまうって事だけだ」


 暴走の原因はそのナニか。ならこいつ自身は信用できるのか?その確信を得るには、どうしても聞いておきたいことが一つあった。


「・・・・・・クロードが死んだのは」


「!」


 クロードの名を出すと、瞳が揺れた。


「お前が・・・・・原因か?」


 それが、アタシが一番聞きたかったこと。

 赤蜘蛛との戦闘で死んだと言われたが、こいつのあの力を見た後だと、本当にそうなのかと疑問が湧いてくる。

 あの力が暴走して、その力でクロードは殺されたんじゃないかと。

 確信はない。けれど、これだけは聞いておかなければならない。

 しばしの沈黙の後、答えが返ってきた。


「・・・・・・・・・・俺のせいだ」


「っ!!」


 その答えを聞いた瞬間、アタシは胸倉を掴み上げていた。


「お前はっ!!」


 アタシの胸の奥から怒りが込み上げてくる。その怒りに任せてアタシは吠える。


「どうして・・・・・・どうしてクロードを殺したっ!!」


 項垂れながら、小さな声で、まるで懺悔するかのように口を開く。


「クロードは俺を守って、死んだんだ」


「・・・・・・どういう、事だ?」


「相手は手練れ、その上人数も向こうが上だった。人質もいた。モーガン神父は殺されて、シェスタとコロワを助け出そうとしたテムロも殺された」


 モーガン、シェスタ、コロワ、そしてテムロ。誰の事かは分からなかったが、その名を口にした時、その声は悲しみに染まっているように聞こえた。


「赤蜘蛛と戦闘になって、俺も戦ったけど、俺が足を引っ張ったせいで、クロードはデップに突っ込んで・・・・・・殺された」


 話していくうちに、声が震え、目に涙を滲ませていく。


「俺が・・・・・俺がもっと上手くやっていれば、クロードは・・・・・・・クロードは無茶な事をしなかったっ!死ななかったっ!!」


 遂に瞳から涙を零しながら、ため込んでいたモノを吐き出すように吠える。


「俺がもっと強ければ、クロードの重みにならずに済んだ!俺がもっとしっかりしてれば、クロードは死なずに済んだのにっ!!」


 それはこいつにとって、今までずっと抱えていた、自分だけが助かったと言う負い目なのだろう。


「俺の・・・・・俺のせいだ・・・・・・」


 涙を流しながら俺のせいだと呟き続ける姿を見て、アタシの中の怒りが急速に萎んでいくのを感じた。


「・・・・・・・俺が代わりに死んでいればよかったんだ。そうしたらクロードは――――――」


 その瞬間、萎んでいた怒りが一気に噴き出した。


「・・・・・・・馬鹿か、お前は」


「え?」


「自惚れんな。足を引っ張った?もっと強ければ?自分が代わりに死んでいたら?ハッ!笑わせんな、ボケがっ!!」


 気が付けばそんな言葉が口から出ていた。


「ライ、ラ?」


 目を白黒させる馬鹿を無視して、アタシは吠える。


「お前ひとり死んだからって結果が変わるとでも思ってるのか?んなわけねえだろ!」


 同格と推測できる相手に、相棒であるティソーナを持たずに挑んだ。悔しいが、この時点でクロードに勝機はほぼないと言っていい。こいつが居ても居なくても、恐らく結果は変わらなかった。

 それをこいつは理解していない。経験が足りてないこいつの頭では、それもしょうがないのだろう。けれど、どうしても許せない事がある。それは――――――




「クロードは救うために、守るために戦って死んだ!そして、お前は今こうして生きてるだろうがっ!!」




「っ!!」


 そう、クロードは救うために、守るために戦った。

 アタシには分かる。クロードがこいつを生かすために、守りたい者の為に戦ったってことを。


「クロードは自分の意志で戦って死んだんだ!それをお前は、自分が代わりに死んでればなんて・・・・・・ふざけるなっ!!」


 クロードが守った命を無駄にすること。それが一番許せなかった。

 それがアホでどうしようもない馬鹿のこいつの命であっても、クロードが守った命を台無しにすることが許せない。


「分かるか?お前は今クロードの死を、意味のなかったことだって言ってるんだぞ?」


「そ、そんこと・・・・・」


「言ってるんだよ。その空っぽの頭でよく考えろ。そして、理解しろ。クロードが守ったお前の命には、意味があるってことを」


 無駄なんかじゃない。意味がないなんて言わせない。

 クロードは最後まで、自分の信念を貫いたんだ。だから・・・・・




「胸を張れ。そして生きろ。クロードの死を、お前が生きて、生き抜いて、意味があったと証明しろっ!!」




「っ!」


「そうじゃなきゃ、アタシは一生お前を恨んでやる」


 言った、言ってやった。

 言い終えると、さっきまであれほど暴れ回っていた怒りが萎んでいくのが分かる。


「・・・・・・・・」


 アタシの言葉を受けて何も言わずに俯いていたが、やがて顔を上げる。その顔には涙の跡が残り、目も赤くなっている。

 それでも、その眼には強い覚悟の光が宿っていた。


「ああ、生きるよ・・・・・生きて、クロードが誇れるような俺になる」


 その答えにアタシは笑った。


「上等だ」




         ♢        ♢        ♢   




 ライラに全てとは言わないが、説明しずらい事を除いて俺の事、そしてクロードの事を話した後、俺達はこれからの事を話し合っていた。

 こうしている間にもベヤドルはここから離れ、ビジャルがその後を追っているはずだ。

 なによりベヤドルは美里を連れ去っている。このまま逃すわけにはいかない。

 だがどうするべきか?

 既にベヤドルが離れてそれなりの時間が経過している。加えて今の俺とライラには戦うだけのマナが残されていない。例えベヤドル達に追いついたとしても、この状況じゃ相手にならない。

 二人で話し合うも答えは出ず、時間だけが過ぎていく。


『一つ、問題を解決する方法があるぜ』


 過ぎていく時間に焦っていると、不意に頭の中に声が響いた。その声の正体は・・・・・・


「オグマ!」


「ん?どうした?」


「あ、いや・・・・・・」


(そうか、オグマの声は俺にしか聞こえないのか)


 突然叫んだ俺に不審な目を向けてくるライラにどう説明しようかと悩んでいると、そんな俺を無視してオグマは話し出す。


『お前たちが今悩んでいるマナの残量だが、どうにかできるぜ?』


「なっ、本当か?」


『ああ、ちょっとした方法で問題は解決できる。まあ、やるかやらないかはお前たち次第だがな』


 オグマが提案したのは今現在の悩みの一つ、マナの不足。それを補う方法があると言ってきた。

 しかし・・・・・・


「・・・・・・よくそんなこと言えるな?誰のせいでこんな状況になってると思ってるんだ」


 そう、そもそもオグマが余計な事をしなければよかっただけの話だ。それを悪びれもせずに何を言い始めるのか。


『おいおい、俺が手を貸してやらなかったらお前はあの時死んでたぜ?いわば俺は命の恩人だ』


「どの口がっ!」


 本当にこいつは一体何を考えているんだっ!

 オグマに対してイラだちを覚えていると、話の流れに置いてけぼりのライラが我慢できずに口を挟んでくる。


「おいっ、さっきから何言ってんだ?頭おかしくなったか?」


 そうだ、ライラに説明しないと。このままじゃ俺が脳内お花畑のメルヘン野郎にされてしまう。


「その、さっき言ったこと覚えてるか?俺の中にナニかがいるって」


「ああ、それがどうした?」


「そいつが今、話しかけて来てな。どうやらマナの不足を補う方法があるらしい」


「ハァ?補う方法?・・・・・・それ、信用できんのか?お前を暴走させた奴の提案だろ?」


「俺もいまいち信用できん」


『言ってくれるじゃねえか。けど、いいのか?俺の見立てだと、あの眼帯男は槍使いに負けるぞ?そうなれば何もできずに全て終わっちまうぜ?』


「そ、そんなの分からないだろうがっ!」


 オグマの指摘に思わず声が裏返ってしまう。


「・・・・・何て言ってるんだ?」


 ライラにオグマからの指摘を伝えると、ライラは苦虫を噛み潰したように顔を歪める。


「・・・・・そいつの言ってることは、多分合ってる。お前が暴走した時にベヤドルに手傷を負わせたことを考慮しても、今の負傷したビジャルじゃ勝てない」


「そ、そうなのか?」


「ああ、ベヤドル本人がって言うよりも、ベヤドルが持ってるあの槍が厄介だ」


「ペネトレイターか」


 あのアーティファクト、ペネトレイターの威力を思い出す。

 確かにアレは厄介だ。近距離も遠距離も攻撃が可能で威力も抜群。それにベヤドルの卓越した槍さばきが加われば厄介極まりない。


「仮にアタシらがマナを回復させて挑んだところで、勝てるかどうか・・・・・・」


「それは・・・・・・」


 ライラはそう言って悔し気に俯く。

 実際問題ライラの言う通り、俺達がマナを回復させて挑んでも勝てる保証はない。それどころか負けるだろう。


(なら、一体どうすればいいんだ?)


 このままじゃ、本当に美里は―――――――


『勝つ方法ならある』


「え?」


 今、なんて?


『聞こえないのか?勝つ方法ならあると言ってるんだ』


「勝てる?今の俺達でも?」


「どういう事だ?そいつは一体なんて言ってるんだ?」


「勝てる方法があるって」


「本当かっ!?」


 勝てる方法があると言われてライラ驚く。俺だって驚いている。本当にそんな方法があるのか?


「それ、本当なのか?」


『ああ、本当だ。勝利の鍵は・・・・・そこの小娘だ』


「ライラが?」


「アタシ?」


 突然の名ざしにライラは首を傾げる。


『小娘の持ってるアーティファクト、それが勝利につながる鍵になる』


「ティソーナか」


『そこの小娘はアーティファクトの能力を上手く引き出すことが出来ていないんだろ?さっき言った方法を使えばその問題も解決できる。後はその小娘を主戦力にして戦えば、少なくとも勝機はある』


 マナ不足を解決すると同時にライラの問題も解決できる方法・・・・・本当にそんな都合のいい話があるのか?

 俺が疑問に思っていると、ライラは何を言ってるのか説明を求めてきたので、オグマが言ったことをそのままライラに説明する。


「・・・・・・・認めたくはないが、その通りだ。アタシはこいつの力を引き出せていな。けど、そんなことも分かるのか、そいつは?」


『俺様ほどになると、これくらい朝飯前よ』


 ライラに聞こえてもいないのにオグマが偉ぶってうざい。


「・・・・・・・本当にその方法ってやつを試せば、能力を引き出せるんだな?」


 何かを思い詰めた表情で確認してくるライラ。


「まさか、試すつもりか?危険かもしれないし、罠かもしれないぞ?」


「危険な事も承知の上だ。お前だってこのまま何もできないままでいいのか?」


「それは、そうだけど・・・・・・」


「それに・・・・・・アイツはクロードを笑いやがった。それだけは、許せない」


「ライラ・・・・・・」


 ライラの顔に暗い影が落ちる。その瞳は今にも飛び出していきそうなほど怒りに染まっていた。


「このまま逃せば、お前が探していた女に一生会えないかもしれないぞ?それでもいいのか?」


 ・・・・・・それは、嫌だ。

 ここまできて、何もできずに終わってしまったら、きっと死ぬほど後悔する。それだけは嫌だ。


「・・・・・・分かった。やるよ」


 俺が覚悟を決めて頷くと、ライラも同じように頷き返す。


「よし、そいつにどうやればいいか聞いてくれ」


「分かった。オグマ」


『・・・・・・話し合いは終わったか?』


「ああ、やるよ。その方法を教えてくれ」


 そう言った瞬間、オグマがニヤリと笑ったような気がした。


『いいぜ、教えてやる。ただし、教えたからには「やっぱりやめた」なんて腑抜けたことは言うなよ?』


 えらく含みのある言い方するな。なんかちょっと不安になってきた。が、今され引けない。


「いいから教えろ」


『フッ、よく聞きな。その方法は―――――――』


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?


「何だ?どんな方法なんだ?」


 オグマの提案した方法を聞き終えたのに、呆然としてしまっている俺にライラが急かす様に聞いてくる。

 しかし、この方法をどう説明する?素直に言うのか?いや無理だろ、てかダメだろこれ。


「何だよ、ハッキリ言えよっ!」


 急かすライラに俺は観念してその方法を口にする。


「じ、実は――――――――」


 説明し終えた後、ライラは俯いて沈黙。と思えばバッと顔を上げたかと思えば・・・・・・


「ふ、ふふ、ふざけんなあああああああああ!!!!」


 ライラ、大絶叫である。


「何だその方法は!ふざけるのも大概にしろ!お前、アタシを馬鹿にしてるのか?そうなのかそうだろっ!死ね!今すぐ死ね!てか殺すッ!!」


 怒りと羞恥で赤く染めながらティソーナを振り上げる。


「待て待て早まるな!落ち着けライラっ!!」


「お、落ち着いていられるかっ!よりにもよってだ、抱かれ・・・・・・~~~~~~っ!!」


 顔から火がでそうなほど赤くしながら悶えるライラに、俺はどう答えたらいいのか迷う。

 ライラの反応は無理もない事だと思う。普通の感性を持った人間、特に女性ならいいですよとは言わないだろう。

 そう、オグマが提案した方法とは―――――――俺がライラを抱くことだった。

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